STREET FIGHTER ~闘心~
「…うぬか」
重く響く声、その男の前に立つだけで全身がピリピリと震えてくる
紅く光る凶眼がこちらを向いた
「我と死合うのなら、その命賭す覚悟があるか」
凶眼の男の前に立つ、ひとりの格闘家は拳を握り構える
「…その拳、我には届くまい。うぬは我と死合う素質はある…出直せ」
その言葉を耳にした格闘家は小さく笑み、拳をさらに強く握り気を練った
「退く気はないか…ならば死ねぃ!」
凶眼の男が脚を掲げ、地を踏み鳴らす…滅殺の構えだ
「そう簡単に死ぬかよ!俺が見つけた「真の格闘家」の拳、見せてやるぜ!」
紫炎と緋炎、ふたつの炎の昇龍が天を裂く…