表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[第一部完結]サラリーマンが異世界でダンジョンの店長になったワケ  作者: エルリア
第十章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

305/676

偽善者といわれて

 当日の天気は晴れ。


 絶好の企画日和になるでしょう。


 なんて天気予報が聞こえてきそうなほどの快晴。


 さすがは俺、今日はお天道様も味方のようだ。


 これで企画成功も安泰だな。


 なんて思っていたんですけど、そんな簡単には行かなかったようです。


「イナバ様緊急事態です!仮のお金が足りません!全換金所で残り個数が三割を切っています!」


「南通り店舗参加付近で問題発生、列が交差し収拾がつかないようです。」


「あの~責任者を出せってお爺さんが怒鳴り込んできてるんですけど、どうしたら良いですか~?周りに警備の人も居なくて、仕事にならないんですけど~。」


「東通りで喧嘩が発生。どうやら値切り交渉でもめたようです。」


「置き引き被害が上がっています、警備に当っている騎士団員ならびに冒険者は不審者に注意。警戒を怠らないようにお願いします。」


「迷子のお知らせです、5歳の男の子を西側騎士団詰所で預かっています、心当たりのある御家族は至急迎えに来てください。え、もう一人追加?君、お名前は?」


「イナバ様、御挨拶をしたいという方々が来ていますがどうしましょうか。」


「人が多すぎて馬車が通行できません!」


「え、奴隷を売り出している人が居る?それはさすがにマズイんじゃないかなぁ。あの、奴隷を売ってる人がいるんですけど許可しますか?」


 阿鼻叫喚というか地獄絵図というか。


 しっちゃかめっちゃかで何がどうなっているのか収拾がつかない感じだ。


 これ、始まってまだ1刻も経ってないんですけど。


 大丈夫か?


 でもここで躓いているわけには行かない。


 なんせここの責任者は俺だ。


 大丈夫なんとかなる。


「列の最後尾だと分かる目印を作って列を整理、同一方向にずらして並ばせれば交差は解消します。裏路地に冒険者を派遣して不審な人物への声かけならびに警備への警戒指示。喧嘩も同時に処理願います。」


 一個一個潰していけば大丈夫だ。


 慌てるな。


 元の世界ではこういう時どう対処していたのか思い出せ。


「教会に人を出してもらうか教会そのものを臨時の迷子保護所に指定して噴水前の掲示板に迷子の特徴を掲示してください。馬車の通行は出来ないので迂回路を設置、魔術師ギルドからもらった塗料で印を付けてください。最悪城壁の外を経由させても大丈夫です。」


「私の手が空くのは昼過ぎと伝えてもらって、奴隷販売は禁止、例の爺は騎士団に突き出して構いません。」


 よし、これで全部だ。


 ほら何とかなるじゃないか。


 さすが俺。


「あの、イナバ様。」


「まだ何か?」


「換金所の仮のお金はどうしたら・・・。」


 全然なんとかなってない!


 一番大切な方を忘れてるじゃないか。


 ヤバイ。


 どうする。


 確かにこの人出は想定外だった。


 街の人しか来ないだろうと思っていたらここ以外の場所からも結構来ているみたいだ。


 城壁外にかなりの馬車が来ていると報告は受けている。


 一体何処でこの情報を仕入れたんだろうか。


「全部足りないんですか?」


「特に小額の核が足りません。」


 そらそうか。


 5の数よりも1の数のほうが使うもんな。


 その分多目に確保はしたがそれでも足りないと来たか。


 今から集めるわけにも行かないし・・・。


「イナバ様どうしましょう。このままでは普通のお金が氾濫し収拾が付かなくなります。」


 そう、一番怖いのがそれだ。


 もし普通のお金が流通してしまうと寄付金を回収できなくなってしまう。


 わざわざ換金して寄付金を払わなくても買い物できるのであればそれにこしたことは無い。


 それは絶対に避けなければならない事態だ。


 どうする。


 考えろ、考えろ俺。


 それが仕事だ。


 ここにあるもので何か出来ないか。


 俺が今いるのは貴族街に上る坂道に作られた臨時の運営本部だ。


 天幕が張られ、机に書類が積みあがり、それを関係者が処理している。


 急ごしらえで作ったので木材などが裏に転がっているが、表さえ綺麗なら問題ない。


「手が空いているのは何人居ますか?」


「先程人を出しましたのでここには10人ほどです。」


 この忙しさでうちの女性陣は全員手が塞がっているようだ。


 ならば残された人間で何とかするしかない。


「裏の木材を均等な大きさに切ってください。そうですね、拳一つ分の大きさがあれば大丈夫です。」


「木材ですか?」


「裏に山ほどありますから急いで!」


「は、はい!」


「ププト様の焼印ありましたよね。」


「箱の封印用に預かっていますが・・・。」


「木材が切り終わったら順に一番下に焼印を押していってください。」


「わかりました!」


 道具は揃っている。


 それをどう使うかも決まった。


 あとは、加工できるかが問題だ。


「イナバ様これで良いですか?」


 すぐさま焼印の押された木材が届けられた。


 さすが、仕事が早い。


「今から商店参加者の所に行き売上金を回収してきてください。その際先程の木材に回収した金額と店名を記入し真ん中から真っ二つに割り、片方を店主に片方をこちらで保管します。割符のような形になりますので販売終了後それを持参してもらい照合して換金します。こうすることで向こうは重たいお金を持ち歩かなくて済みますし、仮に盗まれても店の関係者以外にはお金を渡さなくて済みます。」


「「「おぉ!」」」


「回収したお金はすぐさま各換金所に運び補充してください。問題は割符をどう割るかですが・・・。」


 手で割るわけにも行かないし、全員が魔法を使えるわけでもない。


 うぅむ。


「あの、武器屋に協力を依頼して刃物を貸してもらうのはどうでしょうか。あそこの武器は切れ味が良いと冒険者から聞いた事があります。」


「それです!」


 俺は腰にぶら下がっていた短刀を取り出すと先程の木片に切っ先を当てグッと力を入れた。


 豆腐を切るみたいにすんなりとは行かないけれど、そこそこの力を入れると真ん中からパカッと裂けるように左右に分かれた。


 合板ではないので、木目に沿って刃物を入れればそこまで苦労はしなさそうだ。


「南通りに入ってすぐの武器屋に行って私の名前を出してください。事情を説明すれば貸してくれるでしょう。もし購入しろといわれたら後でもって行くと伝えてください。」


「わかりました!」


 購入になっても必要経費ということで許してもらおう。


 割符が機能しないとこの企画そのものが失敗に終わってしまう。


 それだけは何としてでも避けなければならない。


「木材担当二名、焼印担当一名、各換金所への説明二名、残り五名で現金回収に当てます。各自運営本部の腕章を忘れずに、よろしくおねがいします!」


「「「「「はい!」」」」」


 ここにいるのは関係各所から選ばれた精鋭達だ。


 うちの女性陣でなくても彼らなら何とかしてくれるだろう。


「でもここはどうするんですか?」


「まぁ、一人でも何とかなりますよ。」


 先程のように大量の情報を処理できていたのも彼らのおかげだ。


 その彼らが居なくなる以上残された俺が何とかするしかない。


 ま、いざとなったら下から人をよこしてもらうさ。


 戦いはまだ始まったばかりだ。


 さぁ、やるか!



「イナバ様、こちらは私達がやりますので少し休んでください。」


「ですがまだ途中ですし。」


「いいですから、ちょうどエミリア様とシルビア様も休憩に入るそうなので一刻程楽しんできてください。」


「そうですか?それじゃあお願いします。何かあればエミリアに念話を飛ばしてください。」


 昼の鐘が鳴って少し経つ。


 怒涛の午前を何とか乗り越え、今の所大きな問題も無く平和な時間が流れていた。


 もちろん問題が起きていないわけじゃない。


 迷子はひっきりなしに出るし、販売時のいざこざは絶えない。


 無くなったのは長蛇の列と例の爺が来なくなった事ぐらいだ。


 あ、あとお金不足も無事に解消した。


 割符は各商店にも好意的に受け入れられている。


 何で最初に思いつかなかったんだろうか。


 ピンチはチャンスとよく言ったものだ。


 運営本部をみんなに任せ俺は大きく伸びをしながら街の方へと降りていく。


 眼下に人が沢山居るのは見えていたが、現場で道行く人の楽しそうな顔を見ると思わずこちらも笑みがこぼれてしまう


 皆楽しそうだ。


 収穫祭の後祭りらしい祭りは無いし、後は寒い冬を迎えるだけだからかもしれない。


 それでも楽しんでもらえているのならばやった甲斐があったというものだ。


「あ、シュウイチさん!」


「ちょうど迎えに行こうと思っていたところだ。」


「二人ともお疲れ様です。」


 噴水広場に差し掛かった所で前から美人が二人やってきた。


 誰って?


 俺の奥さん。


「最初は大変だったな。」


「えぇまぁ、でも何とかなりました。シルビアもありがとうございました。」


「私は指示を出していただけだ。それよりも大変だったのはエミリアのほうだろう。」


「どうしようかなとは思いましたけど、シュウイチさんが何とかしてくれるって信じていましたから。」


「私一人の力じゃないですよ。本部を任せているみんなのおかげです。」


 仕事の出来る部下がいるとこんなにも仕事は楽なのか。


 前の上司が大変そうにしている事を考えると、昔の俺は仕事が出来るつもりで実際はあまりできていなかったのかもしれないなぁ。


「さて、何処に行く?」


「シュウイチさんはどこか行きたいところはありますか?」


「そうですねぇ、時間があればぐるっと回ってみたい所ですが余り時間は無いので貴族の皆さんがどんな物を寄付してくださったのか興味があります。あ、でもまず換金しないと・・・。」


「大丈夫ですよ、いくらか換金してありますから。」


 さすがエミリア仕事が早い。


「ありがとうございます。」


「では行くか、ここからならそんなに遠くないぞ。」


 人の流れに逆らわず俺達はゆっくりと歩き出した。


 凄い人だ。


 某イベントには負けるがそれに近いぐらいの活気はある。


「みんな楽しそうですね。」


「そうだな、この笑顔は皆シュウイチが作ったんだぞ。もっと自信を持て。」


「私だけではなく参加してくれている皆さんのおかげですよ。支援したいと思わなければそもそもこの企画には参加してくださらなかったんですから。」


「皆の心のどこかにそういった気持ちがあったということだ。ただ貧困者の為などと言えば偽善者だなんだと後ろ指刺される世知辛い世になってしまったからな。」


「心のどこかに眠らせているその気持ちを表現させる場をシュウイチさんが用意してくださったんです。」


「そんなに持ち上げないで下さい。」


「いいや、今日という日はそういう部分をしっかりと自覚してもらうぞ。」


 まいったなぁ。


 シルビア様がこうなってしまうと中々聞き入れてくれないからなぁ。


 横に居るエミリアは笑っているだけだし。


 こんな時は・・・。


「とりあえず今は買い物に集中しましょう。あ、見えてきましたよ!」


 俺お得意の話題を他にずらす作戦だ。


 他の場所と違いそこだけは客層が明らかに違っていた。


 っていうか置いている物がそもそもおかしい。


 一般の場所は服や雑貨、武器防具など中古品を主に販売している。


 元々不用品を販売する事を目的としているんだからそれが当たり前なんだけど、そこに置いてあるのはほとんどが新品だ。


 ププト様曰く戴いたものの使用しない不用品を持って来ているらしい。


 服や小物ももちろんあるが、中身は普段着そうに無いドレスに高そうな小物、宝飾品なんてものもある。


 あれは茶葉だろうか。


 なるほど、日持ちするものなら飲食物も不用品になるのか。


「こちらはもっと凄いな。」


「ここだけ空気が違いますね。」


「普段手の届かない物が手に入る唯一の機会ですから皆さん気合が違います。販売量もここだけ別格ですよ。」


「これは寄付金額も期待できそうです。」


 ここの品は売れれば売れるだけ寄付金として計上される。


 そしてそれはそのまま保護施設の代金や住民に還元される仕組みだ。


 つまり売れれば売れるだけ自分に帰ってくる。


 そりゃあ販売量も増えるよ。


 バーゲン会場のような人混みを抜け、人の少ない場所で商品を眺める。


「あ、見てください綺麗な箱があります。」


「あれは宝飾品を入れるためのものだな、箱を開けると鏡が張ってある。」


「それは便利ですね。」


「私も一つ持っていてな。少々値は張ったと記憶しているが、こんなに安くていいのか?」


 値札を見ると銀貨2枚と書いてある。


 安い、のか?


「シュウイチさんに色々と買っていただいたので今の箱が窮屈になってきたんですよね。どうしようかなぁ、買おうかなぁ。」


「これは中々お買い得だぞ。」


「もぅ、そうやって急かさないでください。」


「まだ他にもありますから見てからにしてはどうですか?」


「でも売れちゃったら困りますし・・・。」


 確かに残り一品のようだ。


 エミリアが悩みながらチラッとこちらを見る。


 はいアウトー。


 その目は反則です。


「すみません、これ下さい。」


「シュウイチさん!」


「あ、イナバ様お買い上げですねありがとうございます。エミリア様への贈り物ですか?」


「そんなところです。」


 ここで買わずに何が男か。


 幸い給料日だし自分の為にお金なんて使わないんだから別に良いだろう。


「良かったなエミリア。」


「はい、ありがとうございますシュウイチさん!」


 商品を手渡され嬉しそうに箱を抱きしめるエミリア。


 その顔が見れただけでも俺は十分ですよ。


「シルビアは何かありますか?」


「なんだ私も良いのか?」


「エミリアだけ買ってシルビアだけないのはおかしな話です。それに、普段こんな高価な物は買ってあげられないので・・・。」


「ふむ、そこまで言ってくれるのなら何か探すとしよう。」


 エミリアだけ贔屓するわけにはいかない。


 シルビアにも相応しい物が何かあるはずだ。


「ならこちらなんてどうでしょう。」


 そんなやり取りを聞いていたのか、エミリアに箱を手渡してくれた現場担当が奥から何かを持ってきた。


 なんだか高そうな樹を使った木箱を開けると一本の剣がフカフカの布の上に置かれていた。


「これは?」


「オリハルコンで出来た長剣らしいのですが普通のと違ってかなり短いんです。でも短剣よりも長くて使いにくいとの事で寄付されてきました。物はかなり良いんですけど、値段と使いにくさから中々買い手がつかなくて、シルビア様ならきっと上手く使いこなせると思うんです。」


 白銀の刃が美しい剣だ。


 シルビア様が普段使っている剣のと比べると大分短いな。


 ショートソードとかそういう分類になるんだろうか。


 確かに中途半端な長さだ。


「この軽さ、この輝きオリハルコンで間違いない。それで、いくらだ?」


「銀貨80枚分の核で御購入いただけます。」


 80万もするの!?


 あ、いやダマスカスの値段を考えるとそれぐらいして当たり前なのか?


 だってあのオリハルコンだよ?


 聖輝石だよ?


 原典ではそんなに凄い金属って言われ手無いけど、JRPGではおなじみのあれですよ?


 高くて当たり前だよねぇ。


「それは安いな。」


「はい、非常にお買い得かと思います。」


 あ、やっぱり安いんだ。


「オリハルコン製の武器でしたら取引価格で大体金貨5枚ぐらいはしますからね。」


「え、そんなにするの?」


「王都でもこれを加工できる職人は少ない。ダンジョンの奥で偶に見つかることもあるが、未使用のものとなるとかなりの金額になるだろう。それがこの金額で出されていて売れないのがおかしいぐらいだ。」


「来てくださった冒険者にお見せするのですが皆さん中々ご購入いただけなくて。それでいて貴族の皆様には不要なものですので、物は良くても使われないのなら意味ないですよね。」


「観賞用にするとか?」


「武器は使って価値が出る。見世物のように飾るぐらいであれば使ってやるのが武人の務めだ。」


 なるほどなぁ。


 でも使いにくくないの?


「その点シルビア様でしたら華麗に使いこなしてくださると信じています。」


「護身用であればこの長さでも問題ないだろう。ちょうど手頃な物を探していた所だ。」


「という事はご購入いただけるのですね!?」


「願っても無い話しだ、いただこう。」


 いや、いただこうって言ってもそんなお金ないんですけど。


 俺の安月給じゃそんな高価な品買えないです。


「シルビア、そのですね・・・。」


「分かっている。これは私個人の買い物であってシュウイチが支払う必要は無い。だが、手持ちが無いのだ少し待ってもらえるか?換金してくる。」


 うぅ、買ってあげられなくてすみません。


「では支払いはエミリア様に直接お願いします。」


「いいのか?」


「関係者ですから大丈夫です。」


 まぁ誰が買ったのか分かっているんだから後々で請求する事もできるからね。


「それでは私は何も買ってあげられませんが・・・。」


「でしたらこちらなんてどうですか?オリハルコン用の専用砥石です、これなら銀貨2枚でお譲り出来ます。」


「それは安い。シュウイチ、お願いできるか?」


「お任せ下さい。」


 エミリアと同じ銀貨2枚。


 この人中々の商売上手だな。


 さすが商業ギルドの精鋭、ネムリに匹敵する手腕だ。


「ではしめて銀貨85枚の御支払いですね、代金は後程という事でどうぞお持ち帰り下さい。」


 白い革で作られた鞘がまたカッコイイ。


 エミリアと同じくシルビア様も嬉しそうに剣を抱きしめた。


「良い買い物できましたね。」


「あぁ、大満足だ。」


「時間はまだありますし他の場所にも行って見ましょう。」


 二人だけに買ったんじゃ不公平なのでユーリとニケさんにも良さそうな物を購入した。


 ニケさんには髪飾りとユーリには丈夫なリュックサック。


 気に入ってくれると良いんだけど。


 良い気持ちでその場を離れようとしたその時、


「銅貨1枚も懐に入らないと言っておきながら商品をタダで持ち帰るとはどういうことだ!皆見てみろ、貧困者の為などと偽善者ぶった事を言っておきながらやている事は盗人だ!本性を現したなこの守銭奴め!」


 俺を睨みつけながら暴言を吐く爺が一人。


 あれ、騎士団に連れて行かれたはずじゃなかったっけ。


 何でここに・・・。


 爺の発言を聞いて全員の視線が俺へ向けられる。


 偽善者か。


 刺すような視線を全身に浴びながら、俺は自虐的な笑みを浮かべてどう反論しようかを考えてた。

偽善者。

偽の善行を行なう者。

善行を行なっていながらそれが本心では無い者。

善行を隠れ蓑に悪行を行なう者。

さて、彼は偽善者なのでしょうか。

誰かの為に何かをしたい。

それに見返りを求めてはいけない。

見返りを求めた時点でそれは偽善である。

世の中難しいですね。

〇〇してあげてるんだから!とか、結構思っちゃいますよね。

そういう風に思わずにてをされる人って凄いと思います。


この章も残す所後1話となりました。

いつものように番外編を経て新章へと替わります。

季節は冬。

はてさて何が起きるでしょうか。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回もどうぞ宜しくお願いいたします。


ブックマークいつもありがとうございます。

もしよろしければ評価もしていただけると幸いです。

宜しくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ