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ゲームマスター  作者: 莉猫。
3/4

第三話

『ゲームマスターとはクラスメイト人気投票の中で司会を務め、ゲームを運営する人の事だよ♪

ゲームマスターがいないとゲームは成り立たないから

くれぐれも命にはご注意くださいね』


命にはご注意くださいだって

何だよこれ


ゲームマスターが俺?

ゲ、ゲームマスターって司会者みたいな奴だよな。

なら俺は参加する必要もないのか、やったー


ってのは論外だ。

俺は自分の意見を言うのが圧倒的に苦手なタイプで、

リーダーなんてやりたくもない。

それこそ リア充共がやれよ。


しかも何だ。

ゲームマスターがいないとゲームは成り立たない?

命にはご注意くださいって、俺

なんで命まで狙われんだよ。

悪戯もいい加減にしろ疲れてんだから


スクロールすると、まだ続きがあった。

妙に長いメールだ。


そこには漢検3級程度の俺には難読な注意書きが並んでいる

当然。読み飛ばした。




ゲームマスター 楓さんの仕事一覧


・クラスメイトに送るメール文章入力

・朝掃除

・ゲームの進行を見守る

・最下位者への報告

・随時増える予定


最高責任者は楓さんではなくこの私です

ルールに背いた場合、死にます

ではお気を付けて


『それではゲームマスターから生徒へメールを送ってください。』


「はぁ?」


文面の下には猿でも分かるようにURLが示されていた。

どんだけ親切なんだよ、逆にイライラするなぁ


押したけどさ



困った時はここをヘルプ!

うぜぇ


前にこんな低レベルなサイトを見たことがあるが、

上から目線な文章にはとにかく腹が立つ。

とは言え、生徒にメールを送らないといけないんだよな


『ルールに背いた場合、死にます』という注意書きを思い出した。脅かしてんのかよ


上等だ

俺はスマホの電源を消し、本を読んだ

俺がゲームマスター?



しばらくして俺はまたスマホと睨めっこをしていた。

「...で」


何て書けばいいんだ。

正直国語には自信がないぞ

あと文面から俺の書いた奴だって分かる奴は分かるだろ

分かる奴は。


今から人気投票を行うとか、そんなんでいいのか


慎重に文字を選び、とにかく書いてみた

...納得がいかない。


プライドが許さないが、ヘルプを見ることにした


『文章が書けない?


書くこと その1

今から人気投票をやります

書くこと その2

全員が投票してください

書くことその3

投票してない人は死にまーす

書くこと その4

世間話』


安田の野郎ふざけてんのか

その4は何だ世間話って、それこそ書くことじゃあねぇだろ


でも書く内容は大体分かった

後はこの個条書きをただの文章に直すだけだ




それなら俺にもできる。どうせ冗談だろうし気軽にやろう

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