【禁止の仕方】(俣彦『短編ぼくのまち』)
観光地なんか行きますと
結構見掛けますのが
棒の先っぽにカメラ繋いで
自分を撮影している人。
撮影をお願いした人に持ち去られるのを防ぐため。
もしくは
プライバシーを重んじる世の中になったから
なのかな?
と思っていたのでありましたが
どうやら
自らの姿も写しながら
なおかつ
求めるアングルに持っていくためには
結構面倒な作業が伴うこと。
加えて
昔みたいに現像するまで
どうなっているかわからないわけではなく
写されるなり出来栄えをチェックすることが出来るため
(・・・もう1枚お願い出来ませんか?)
とは頼みにくくなっているのが
実情だそうにございます。
そんな自撮り棒(『とり』で『撮り』に変換出来ない)なのでありますが
公共の場での使用を控えるような流れが生まれつつあることが
先週ニュースなどで紹介されておりました。
その中で
(注意喚起の仕方が上手だな・・・)
と感じましたのが
金沢の駅でありまして
高速鉄道開通と同時に
自撮り棒の使用を禁止としたのでありますが
注目すべきはその理由。
架線から2m以内のところに
自撮り棒が近づきますと
感電してしまう恐れがありますので
(自撮り棒の)使用を禁止とさせていただきます。
と・・・。
これが
『ほかのお客様の迷惑になりますから』
と言った文言で。
となりますと
大抵
『反発』
と言うモノが巻き起こるモノなのでありますが
(実際、感電する恐れがあることは事実なのではありますが)
上手な表現を用いられたな・・・。
そのように感じながら
『自撮り棒』の話題を拝見させて頂きました。