詩 白の柱 白き聖女の聖なる魔法
真っ白な雪が降る
世界が冷たくなっていく
色がなくなり
全てが白へ戻っていく
白は原初
全ての源
全ての始まり
白の聖女が始まりの大地へ立つ
浄化の力を使って 世界を正常に戻すために
白をまとったその聖女は笑む
これで多くの人が救われるでしょう
と
白が似合うその聖女は微笑む
これでたくさんの人が幸福になるでしょう
と
真っ白な雪が降る
聖なる力を秘めたその雪が
救うべき者達の
救われるべき者達の肩に
そっとしみこんだ
「ストーリー」
白き柱で修練を重ねたその聖女は、初めて魔法を使う。
聖なる魔法で、傷ついた多くの人たちを癒す。
けれど聖女は知らなかった。
その瞬間に、世界の理が書き換わってしまったということに。
全ての魔法が反転してしまうようになったということに。