悲劇を望むXのための喜劇
prologue
伝説によると、エクスカリバーを選ぶ者が王になるという。
目覚ましい聖剣中の聖剣。
今は主人に間違って会ったのか、システムの誤りなのか、とにかくみすぼらしい自分の手に握っているが。
あ-。
ツインテールの少女が目の前で倒れる。
見苦しい「救いの勇者」、だから私、チャン·ユヒョンを助けようとしたが代わりにやられてしまったのだ。
ねっとりとした液体が手に触れた。
「ゲームでもここまで来たら、なぜ?」という疑問を抱く暇もなくなる。
しかも床に倒れて血を吐くツインテールの少女が私を見て、
「大丈夫。私はあなたを愛して、あなたも私を愛しているから。」
と自信を持って話した。
醜いことも正道がある。
依然として理由の分からない愛の文句はさておいても、いったいいつまで私よりずっと幼い女の子の世話をするつもりなのか。
現実を超越する不慣れな恐怖に怯えていた私は、まさに全身の筋肉一つ一つが爆発するほど力を入れ始めた。
少女の血でびしょ濡れになったエクスカリバーを握った。
聖剣中の聖剣である。
確かにこの黒い波でいっぱいのところでも輝いている。
ぶるぶる震える足の筋肉を無理矢理操作し、前に一歩歩いた。 その皮膚はその強引さに耐え切れず,ピピッとひび割れた.
「よく聞いて」
私を王にしてくれなくてもいい。
いや、最初から王なんて望んだこともないって。 放っておけば勝手に自殺したはずのニートの引きこもりに何を期待してこんなことを握らせるの?
この仕事さえ終われば、あいつらさえ手に入れることができるなら、エクスカリバーなんか市場の屋台に1シルバーくらいで乗せてしまってもいいから、だからどうか。
「私は救援の勇者! 今からお前らを皆切り捨てる勇者だ!」
伝説の力を私に貸して。
私はシステムが選択した「勇者」だから。