3.はじめての戦闘
さて、そこら辺を歩こう。
俺は四足歩行で歩き出した。えっ? 二足歩行で歩かないのかって? しょうがないじゃないか。身体の構造的にこの方が歩きやすいからさ。
しかし改めて自分の身体の事を振り返ると小さいな、俺の身体。大きさは中型犬くらいかな。もしかして俺は犬なのか? だとしたらモンスターの王みたいになれないかも。目指してないけど。
少し歩いていると15、6メートルくらい先の草むらが、ガサガサッと、揺れた。
咄嗟に身を構えた。ヤバいヤバい何が出るんだ。近くにある木に身を隠し、そこを観察する。
あっ、少し見えた白い毛だ。もう少し観察していると草むらからその身体を現した。ウサギだ、だけどその額には角が生えている。
良かった、これはおそらくたくさんの異世界モノで出てきては主人公達に殺され続けてる。ホーンラビットと言う奴であろう。
コイツを殺せばもしかしたら経験値とか手に入るのでは? でもちょっとだけ可愛いな。昔触れ合って以来あんま関わってないからなー、殺さなくていいや。いや、絶対にやらなければならないのかもしんない。
これから多分ここで生きていくには必要な事だ今のうちに慣れておかなければいけない。
改めて自分の身体をよく見る、少し鋭い爪とこの世界に来た時に触って分かったマ◯オに出てくるヨ◯シーっぽい形の顔の口に付いてる牙ぐらいが今の武器だ。そこら辺の棒とか拾って退治してもいいが道具を持つことは二足歩行になると言うことだ、身体を動かすのが鈍くなるからそれは避ける。
つまり今は前足の爪と牙だけが武器だ。
気をつけんのはあの額にある角だけだ。
覚悟を決めよう、だが身体が動かない、生き物を殺すのに躊躇しているのだ。
そうこうしているうちにホーンラビットがこっちに気付く。
角をこっちに向けての単純な突進だ、ヤバい来たっ!慌てて躱す。ホーンラビットが俺の横を素早く通り過ぎ、急には止まれないため少しして、止まる
あぁ! どうしよう、やんなきゃって分かってんのに、身体が!
死にたくない、さっき覚悟なら決めただろうに次来たら絶対にやるぞ。
ホーンラビットがこっちに身体を向け、突進してくる。今度はギリギリで躱す。急に止まれないのはさっき見て分かってる。だからそれを追いかけるんだ。それでもホーンラビットよりは足は遅い、だが止まった後また、スピードを付けてすぐ突進できないのもさっき見た、そこを狙う。
ホーンラビットが減速した、今だっ! 追いかける、急に行ったのでホーンラビットもこっちが攻撃するのだと気付いた、普通のままではお前より遅いが今なら勝てる。
慌てて逃げようとするホーンラビットをギリギリ前足の爪で引っ掻く事に成功する。ホーンラビットの片方の後ろ足から血が出ている。まだホーンラビットは生きてる。
ホーンラビットは怯んでいたがすぐさま逃げようとする。だが今なら俺の方が早いホーンラビットに追いつき前足で地面にに押さえつけて、動かない様にする。
ふーっ、やっと捕まえたぞ、これ絶対角に刺さったら死んでたわ。あぶねー。
次は今日の21時投稿です。




