episodes 7 出発
投稿かなり遅れて本当に申し訳ございません。大学や家庭の事情で投稿の余裕がありませんでした。
今回は休憩回です。
episodes 7 出発
Pluck side
作戦の話し合いが終わった翌日、健康テストを行った。これは前に万が一に兵士が体調不良を隠してまで行く者もいるからだ。これを行った結果、軍の犠牲者数が減ったので今もこのテストが行われている。ちなみに俺の隊は100人中3人が不合格だった。いずれも無理な訓練を行って怪我をしたからだそうだ。全く…大事な時に動けなかったら元も子もねーだろ。まぁ、その3人はいずれも新兵だがな。はぁ…
まぁ、そんな形で健康テスト終了後、出発前に援軍に向かわない兵が飛行船を用意し、向かうものは各自で武器調達を行ったりする。無論俺も今現在、行きつけの武具店に向かっているのだが…
「なぜお前もついてくる…アム」
「だって私もあそこの常連だし、別にいいでしょ?」
「まぁ、構わねーけど」
軍基地を出る前にアムと会って、目的地が一緒だったらしいので行動を共にすることにした。しかし、何故こうも視線が集まるのだろうか。一部憎々しげに視線をぶつける奴もいる。まるで犯罪者の顔だな。
「プラック?」
「いや、何でもない。ほら、着いたぞ。」
俺達が来たのは『Lizerotte Weapons』という武具店だ。そのままなネーミングだが、国内の武具店ではかなりの人気だ。さて、入るか。
「いらっしゃいませー、って、なんだプラックにアムかぁ」
と、サービス精神のサの字もない態度で迎え入れたのはここの店主のリーゼロッテ。まぁ、あんな看板にデカデカと自分の名前入れてんだからリーゼロッテじゃなかったら逆に驚くがな。
「おい、客に対して雑過ぎやしないか?」
「あんたら常連だし別にいいでしょ。それで、用件は?」
こいつ俺の言葉流しやがった。まぁいつもの事だし別に構わないけど。
すく
「やっほー、リゼリゼ。レイピアとオートマチック銃の新調おねがーい。」
「おっけー、アム。承ったわ。それで、隊長様はどうします?」
アムはリーゼロッテと仲いいからな。結構軽い感じだ。だが…
「隊長様って嫌味っぽく聞こえるな。まぁいい。俺は片刃タイプの剣のオーダーメイドとそうだな、このリボルバー銃とその弾丸が欲しい。」
「おっけー、分かったわ。んじゃ、プラックの方先に済ませましょ。オーダーメイド込みで会計6000シアねー。ちなみに剣は2時間ほどかかるわね」
とまぁ、俺はリボルバー銃『ユルド』と程よい長さの剣を注文した。
「あ、アムの方は時間かかるけどどする?」
「んー、どのくらいかかるの?」
「新調ってんだから早くて3時間ね。」
「わかったー。んじゃ、一旦外出るね。出来たら連絡よろしく、リゼリゼ。」
「はいよ、毎度ありがとうね。」
アムのは時間かかるそうだ。さて、俺も帰ろうかな。
「あ、プラック、この後も付き合ってよ」
Pluck sideout...
Amu side
リゼリゼが3時間かかるって言ってたからなぁー。他の買い物も済ませないとね。それに、プラックと一緒にいられるチャンスだし
「ん?まだ日は出てるから構わんが」
やった!OKもらった!んじゃ、早速行きますか。
「んじゃ、道具屋とか寄ってこうよ。」
「よし、行くか」
グゥゥー…
あ、やっちゃった。そういえばもう昼すぎてるんだった。
「やれやれ…その前にカフェに行くか。」
と、プラックは呆れ半分含めた微笑みで提案してくれた。
「うん…」
そこから近くのカフェで食事を取ることにした。
☆☆☆
「うわぁ、美味しそう♪」
ここのカフェ、『Solar』のメニューの定番のサンドイッチを私もプラックも注文した。
シンプルな見た目だけど、その分シェフの腕が良くわかる。私も料理はするけどここまでうまく出来る自信はないなぁ…でも、いつか手作りして…
「…ム、…m...」
それでもって、食べ終わったあとに…
「アム!」
「ひゃう!?」
あ、びっくりしたぁ…いつの間にか自分の世界に入ってたなんて…
「どうした、食べないのか?」
「いや、食べる食べる!」
「それに、何で顔が赤くなっているんだ?」
「な、何でもないから!」
とにかく私はプラックと共にサンドイッチを食べ終わらせた。ちなみに食費はプラックが全部払ってくれた。嬉しさ半分申し訳なく思う。
☆☆☆
その後、私たちは道具屋に行って市販の治療薬や包帯等を購入した。また、歩いている途中にブティックを見かけたので寄ることにした。
その時プラックったらこっちの方がいいんじゃないか、ってしっかり言ってくれました。でも、プラック自身はファッションに無頓着だからなぁ…何か買ってあげようとしたら止められました。プラック曰く「自分のものくらい自分で買う」とのこと。
すると、3時間経ったのかリゼリゼから通話時計に連絡が入った。
「アムー?デートは楽しかったかしらー?」
「ちょっ、にぃぜにぃぜ!?」
いきなりからかってきたのでびっくりしたよ!
「アハハ、おもしろーい。ま、そんなことは置いといて、注文のものが出来たわよ。あと、1時間弱前にプラックのも出来てるから言っといてね」
「もぅ…すぐに行くけど、覚えてなさい…」
「おー、怖い怖い。んじゃ、待ってるからね。」
と、リゼリゼは通話を切った。
「リーゼロッテからか?んじゃ行こうか。」
「う、うん」
そうして、『Lizerotte Weapons』に向かった。なお、リゼリゼにはしっかりと、しっかりとOHANASHIをしておいた。
To be continued...
なんでだろう、書いてて羨ましいと思ってしまった…