episode 1 王国
アルブヘイム王国
「あれから7年か...」
少年は高台でそう呟く。彼は少年の乱の生き残りである。彼は国王のハーレクインによって軍の学校に入学し、卒業して現在軍に所属しているのである。
「あ、プラック隊長。ここにいらしていたのですね。」
と、こちらに近づいてきたのは彼の部下である。現在プラックは7番隊の隊長であり、最年少の隊長でもあるのだ。
「む、ガリューか。どうした?」
と、プラックはガリューと呼んだ青年に何があったのかを聞くと、
「隊長、そろそろ我が軍の入試試験の試合が開始されます。隊長も早く来てください。」
そう、今の時期は王国の軍学校の卒業試験であり、軍の入試試験でもある試験が行われており、隊長はそこでどの人材を求めるかを定める大切な事である。
「もうこんな時間か、分かった、すぐに行こう。」
プラック達は会場である闘技場にむかった。
「よ、プラック。さっきまでどこいってたんだ?」
そう言って声をかけてきたのは5番隊隊長アーシュ。
「アーシュさんか、いや何、風にあたりに行っただけさ。」
と、そこに
「ふん、こんな時によくもまぁ散歩なんて出来るな。今日は新入りの技能を見極め、入隊させるかを決める大切な日だというのにな。」
と、嫌味を言ったのは1番隊隊長ヴェイン。しかし、今日の行事は本当に大切なものであることも事実である。
「時間には間に合っている。それに開始の10分前だし、資料も昨日までに何回も目を通した。いちいち目くじらたてんなよ、おぼっちゃん」
「貴様ぁ...!」
と、喧嘩が勃発しそうになったところで
「止めないか!お前達!」
と、怒鳴ったのは6番隊隊長ギル。隊長格の中で年上の彼の発言には
「申し訳ございません、ギル殿。」
「すまない、ギルさん。」
このように幾ら隊長の二人でも大人しくなるのである。
「全く、お前達は...今は喧嘩をしている場合ではないだろうに」
と、そこに
「ハッハッハっ、まだまだ若いな君たちは。ま、それも若さ故の特権だ。」
「あ、ネルソン総隊長!」
彼、ネルソンはアルブヘイム王国軍の総隊長。つまり、軍のトップである。
「申し訳ございません、お騒がせしました」
と、ギルは申し訳なさそうに言った。
「うむ、2人とも喧嘩は構わないが程々にしたまえよ。そろそろ始まる頃であるからな。」
そう、まもなく試験が始まるのである。
『さぁ、皆さんお待たせしました!そして第一試験合格おめでとうございます!しかしここからが正念場ですよ!では、第二試験は試合形式で王国軍の兵士と戦ってもらいます!』
と、マイクのように声を広く響かせたのは2番隊副隊長ヴィアンカ。今回の試験は彼女が試験の司会を行っているのである。
『ただし、必ずしも勝てば良い訳ではありません。この舞台には隊長方がいらっしゃいます。彼らが欲しい人材と見なせば貴方達を歓迎するでしょう。では、頑張ってください!』
こうして、入試試験、そして、プラックの運命が変わっていく日となったのである
to be continued...
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