prologue
はじめまして、Worryです。初めての小説の投稿なので見苦しい所もあると思いますが、何卒よろしくお願いします。
某所
「ハッ、ハッ、ハッ...」
とある荒れた街で1人の少年は大きめの魔法銃を持ちながら走っていた。
(クソっ、誰か、誰か生きているか!)
その期待も儚く、周りには少年と同年代の人間だったものがそこかしこに倒れていた。
何故ならばここは既に戦場。少年たちは兵士として戦わされていた。
「何が神だ...!何が救いだ...!あの大人たちは逃げておきながら…グァ!!?」
少年の愚痴は続かなかった。何故なら敵である男に見つかり魔法銃で撃たれたからだ。
「ハッ、こんなガキが戦っていたのか…世界は残酷だ...。ボウズ、悪く思うなよ。」
「クソッタレ...!」
もうおしまいか、ここで人生が終わるのかと少年は悟った。
しかし...
「!?なんだこれは!?」
男は動けなくなっていた。なにか光の縄みたいなものによって縛られていた。
「そこまでだ、デッドクロスの者達よ」
少年は突然現れたその少年の声を聞くと妙な安心感と同時に彼の威圧に驚いていた。
「我が名はハーレクイン。アルブヘイム国王である。王の権限においてお前達を拘束する!」
その言葉と同時に
「グアっ!?」
「なんだと!?」
「しまった!?」
他のにデッドクロスの連中もハーレクインの手によって抵抗が出来ない状態にされた。
そしてハーレクインと名乗る少年は振り向き
「怪我はないかい、僕達が来たからにはもう大丈夫。さぁ、立てるかい?」
少年はハーレクインが差し伸べた手を掴み、立ち上がった。
「陛下ー!ご無事ですか!?」
と、大勢の軍兵がハーレクインのところに集まった。
「僕は大丈夫。それよりこの子の方が心配だ。4番隊、この子を頼むよ。」
と言って4番隊と呼ばれた少人数の兵士が応じた。
その後も生存者を捜索したが、デッドクロスを除いて少年ただ1人だった。
その後、この争いは少年の乱と呼ばれることとなる。
ここは惑星ガイア。魔法が流通し、妖精たちが生きる場所である。
そして、物語は数年後、アルブヘイムから始まるのである。