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プロローグ
彼女は躊躇わなかった。そうすることで自身が危険に晒されると解っていても、それは彼女にとって今まさに目の前で起きようとしている悲劇に比べればとるに足らない些細なことなのだろう。オレは咄嗟に手の中の銃を天に向けて撃ち鳴らした。彼女を見据えていた瞳がこちらを向く。不思議と恐怖はなく、ただ彼女を守れることに安堵した。自分の命を粗末にする彼女に後できつく言い聞かせなくてはと思っていたのに、これではとてもそんなこと言えたもんじゃないなと内心で笑った。
彼女は躊躇わなかった。そうすることで自身が危険に晒されると解っていても、それは彼女にとって今まさに目の前で起きようとしている悲劇に比べればとるに足らない些細なことなのだろう。オレは咄嗟に手の中の銃を天に向けて撃ち鳴らした。彼女を見据えていた瞳がこちらを向く。不思議と恐怖はなく、ただ彼女を守れることに安堵した。自分の命を粗末にする彼女に後できつく言い聞かせなくてはと思っていたのに、これではとてもそんなこと言えたもんじゃないなと内心で笑った。
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