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ピピピ・・・セットアップ起動
ドクン・・・ドクン・・・
自分の体に力が入ってくるのを感じる
白い空間を流されて自分が別の自分になる
そう感じる
シュュュゥ
「ここは?」
周りはゲームでよく見るモンスターに囲まれている
だけどモンスターも木も草も動いていない
(どうしたんだ?
まさか時空の狭間に落ちてしまったのか?)
「クェ!」
「うわ!何だ!?」
何も動いている物が無い世界で突然の鳴き声に
慌てて声がした方を向くと
白い羽毛のドラゴンがいた
【ピピピ・・ピピピ・・セットアップ完了
チュートリアルを開始します】
「チュートリアル?」
【ドラゴンを見ながらステータスと念じて下さい】
「ドラゴンを見ながらステータス?」
< キング フェザードラゴン>
level ???
名前 未設定
体力 ???
魔力 ???
攻撃力 ???
防御力 ???
器用 ???
賢さ ???
素早さ ???
スキル 未設定
称号 未設定
(何だ?情報が何もない?)
【これより朋友の契約を行います
今このキングフェザードラゴンは白紙の状態です
アナタが希望する数値を思い描いてアナタの名前のもとキングフェザードラゴンと朋友の契約を行って下さい】
「うん?思い描いた数値ってどれくらいなんだ?
とりあえず分からないから全てMAXに!」
「クェ?」
「真流が願います
キングフェザードラゴン・・・僕の朋友になってくれ」
【level上限の契約にはアナタの体力、魔力の9割必要です
承認しますか?】
(体力と魔力が9割も必要なのか)
周りを囲っているモンスターの大軍を見渡す
きっとチュートリアルが終わったら当然動くのだろう真流は今の自分のlevelも体力も分からない
体力、魔力と共に10だとしたら9割使ったら
体力1では、とても動きだしたモンスターに対して
乗り越える事は出来ないだろう
だけど選んだのは
「分かった9割使用して契約する」