誕生(プロローグ3)
起きてはミーナと喋り、また寝るというサイクルをどれほど繰り返しただろうか少しずつ外の音も聞こえるようになり、生まれるのが近くなってきたと感じたある日
(なぁミーナ)
『なんですの?』
(暇になってきたからちょっと生まれてくるわ)
『なに言ってるですの。自分の意思で出られるわけないですの。』
(いや、もう大丈夫な感じがするんだ お前の姿、楽しみにしてるぞ)
『わけわかんないですの…』
そう言って生まれようとし始めた一方外では大騒ぎであった
お腹が膨らんでいる女性は苦痛な表情を浮かべており、そのまわりには数人の女声が慌ただしく家の中を駆けまわっていた
だがその中で1人だけ支持を出している女性がいた、おそらく助産師であろう人は支持を出しながらも、妊婦に丁寧に声をかけていた
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」
「落ち着いて!大丈夫だから!ゆっくり深呼吸しなさい、そう、ゆっくりよ…あんたたち!ボケっと見てないでお湯の準備ときれいな布を持って来なさい!早く!」
(ふむ…外が騒がしいな やっぱりまだ早かったか? だがいい加減腹の中も退屈だからな…)
「あ、あんまり家の中を走らないで…お腹に響くから…」
(痛いだろうし、なるべく早く出て行ってやろうかな)
「ほう、元気な赤ん坊やね、自分から出てこようとしてるわね。こりゃ早く終わりそうだわ。アレットさんゆっくりでいいからお腹に力を入れてね。そうすれば赤ん坊が出やすくなるから。
」
そういわれると、アレットと呼ばれた女性はお腹に力を込め、休んでは力を入れを繰り返すことなんと20分ほどで無事に出産した
しかし、生まれた赤ん坊が泣くこともなく呼吸をし始めたため、助産師をはじめまわりの人間はとても驚いた
助産師はこんなことあるんかねぇ…と言っていたが、問題なく呼吸を行っていたため問題はないと結論づけた
「で、名前はもう決まってるの?」
「えぇ、私も彼もこの子には賢く育ってほしいからね、スキエって名前にしたのよ。」
「スキエか、いい名前だね。大事にするんだよ」
「お世話になりました。ありがとうございます。」
(寝て起きたら早速魔法の練習だ 念話ができるのだから魔法の練習もできるはずだからな)
そう密かに決意をすると、スキエはすぐに眠りにつき、その後10時間目を覚ますことがなく、またもや心配させていたことはスキエには知る由もなかった
ようやく誕生しました
次回より本格的に物語を進めていく予定です
1話辺りが少ないですがご容赦ください




