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魔法使いは忙しい!  作者: ゴムの舌
第1章 乳幼児期
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第17話 冒険者ギルド

 武器屋のオヤジさん――ハマーさんが教えてくれたとおりに道を進むと大きな建物が見えてきた

 その建物には目立つ看板がついており、そこには『冒険者ギルド―マンザニロ支部―』と書かれていた


「ここが冒険者ギルドかぁ…おっきな建物だなぁ。」


 今日の目的はギルド登録だけなんだが…

 わかってる、わかってるよ?こんな子どもが1人で登録しに行くんだ、絡まれないわけがない

 お約束だからな、覚悟はしてるさ


「虎穴に入らずんば虎児を得ず!男は度胸!なんでもやってみるもんさ!」


 そう自分に気合を入れて冒険者ギルドのドアを開けて中に入っていくスキエ

 中には受付カウンター(?)と掲示板、それと待機スペースがあった

 ちらっと待機スペースを見ると屈強な男たちがなにか話しており、時折笑い声が聞こえている

 こっちがちらっと見たのに気づいたのだろうか、向こうもこちらを見てクスクス笑っている

 お使いご苦労さんとでも思っているのだろうかね?

 ま、気にせずこっちはこっちでやることやっちゃいますか


「あの、すみません。」


「あら~坊や、お手伝いかしら?」


「いえ、冒険者の登録をしたいのですが…」


「え…坊や年は?」


「9歳になります。」


「坊やの年だとちょっと早いわね。もう少し大きくなってから来なさい。」


「あ、そうだ。これうちの父のアーロンからの紹介状なんですが、確認してもらえますか?」


「わかったわ。ちょっと確認するから待っててね。」


 と言って奥に入っていく受付の人を見ながらやっぱこうなるようなぁ…と思っていると


「坊主。お前冒険者に登録するなんて本気なのか?」


 と後ろから声が聞こえたので振り向くとそこには待機スペースにいたなかの1人がいた

 横にも縦にも大きいが、決してデブではない、鍛えられているガッチリとした肉体だ


「えーっと、どちら様でしょうか?私はスキエといいます。」


「あぁ、俺は冒険者のモナユと言う。で?本気なのか?」


「はい、本気です。お金を稼がなければならないので。」


「金のためか…なにか事情があるようだな。」


「えぇ、学費のためですよ。」


「学費?どこの学校なんだ?」


「マンザリーブ魔法学校です。今年度から入学する予定ですよ。

 口頭ではありますが既に合格は頂いてます。」


「つーことは、魔法使い志望か…なにか困ったことあれば相談しろよ?これでも冒険者歴は結構長いんだ。

 まぁ冒険者に慣れればだがな。」


「はい、ありがとうございます。」


「お待たせしました。紹介状を拝見し、ギルドマスターと相談しましたところ、

 実力があれば登録してもよいとのことなので少しだけお付き合いいただけますか?」


「わかりました。」


 相手は…と受付の人が考えてると「俺にやらせてくれよ」とモナユさんが声をかけていた


「モナユさんですか…そうですね、お願いしてもよろしいですか?」


「おうよ!スキエよろしくな。」


「では、修練場まで案内しますので、ついてきてください。」


と、とことこついていくスキエだった


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