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魔法使いは忙しい!  作者: ゴムの舌
序章~転生、誕生
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意識の芽生え(プロローグ2)

 目が覚めると目の前は真っ暗だった

 意識はあるが、なにもできない

 動こうにも動けないのだ

 早速ヘルプ使うかと思い、ヘルプを念じる…がなにも起こらない


(おい何も出ねーじゃねーか!)


 その後何度か念じるものの、一向になにも起こらないので、念じるのをやめた


(やっぱ騙されたんだろうな、俺は なにしても反応ないし、思考だけじゃ限度があるなぁ)


 その後意識があるときはヘルプを念じ、眠くなったら寝るを繰り返すうちに変化が訪れた

 その日もなにも起きないであろうと思いつつもヘルプを念じていた


(ヘルプミー ヘルプミー)


『うるせーですの!何回も言わなくても聞こえてるですの!』


(おおおおおおお!ようやく返事が来たか!)


『ようやく反応があったですの…長かったですの…』


(ようやく?俺は初めて聞こえたんだが…)


『初めてですの?呼ばれるたびに返事してるのにおかしいですの…』


(おかしいな…後で考察するとして、今は意思疎通ができるようになったことを喜ぼう!早速だが今の俺の状況を教えてくれないか?)


『能力についてじゃないですの!?まぁいいですの…今のあんたの状況は胎児ですの』


(胎児?ってことは俺はまだ生まれてないのか?)


『そうですの。あと20週間ほどで生まれる予定ですの。』


(そうか…つまりこの真っ暗な空間は腹の中ってことかそりゃなにも見えないし動けねーわけだ)


『当たり前ですの。その状況で好きに動いたら死んじまうですの。第2の人生始まる前にお陀仏ですの。』


(てことは聴覚もなかったわけだから声が聞こえなくてもしょうがなかったのか?)


『そんなわけないですの。聴覚が必要なら他の人間にも聞こえてしまうですの。この声はお前だけにしか聞こえないですの。』


(ほぅ…つまりテレパシーみたいってことか?)


『そんな感じですの。正確には魔法での念話ですの。』


(魔法を利用ということは俺の体にまだ魔力がなかったから聞こえなかったのかもしれないな。)


『魔力がないわけないですの。そもそも魔力がないと私を呼び出せないですの。』


(てことは…送信はできても受信はできなかったってことか)


『ソウシン?ジュシン?なにいってるですの。』


(えっと…念話は送れたけど、念話を聞くことはできなかったってことだな)


『なんですのそれは。はた迷惑なやつですの。』


(まったくだな。…あぁ、そういえばなんて呼べばいいんだ?声を聞く限り女みたいだが、姿はまだ見えないからどんな感じかわからないからな)


『フォルトゥム様は私のことはヘルパーとかヘルプちゃんとか呼んでたですの。』


(そのままなんだな…これから一緒にいるんだし、俺が名前をつけてもいいか?)


『いいですの。』


(そうだな…ミーナとかどうだ?)


『ミーナですの?わかりましたの。私は今からミーナですの。』


(よろしくな、ミーナ!)


『よろしくですの。あんたの呼び方はあんたが生まれてから決めるですの』


(生まれてから名前貰うだろうからまだ俺は名無しってわけだしな)


『そうですの。早く生まれるですの。』


(早く生まれろって言ったって、俺にはどうしようもないだろ…)


『何のための私だと思ってるですの?こういう時のヘルプですの!』


(たしかにそうだな!じゃあミーナ、俺が早く生まれるにはどうしたらいい?)


『その問いに一番効果的な事をいうですの。それは…寝ることですの!』


(確かに赤ん坊は一日の大半を寝るっていうしな…分かったとりあえず寝ることにするよ と言うか眠気がさっきからすごいんだ)


『眠いならさっさと寝るですの!またおきたときにあいてしてやるですの!』


(わかったよ、それじゃあおやすみ)


『おやすみですの!』





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