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魔法使いは忙しい!  作者: ゴムの舌
第1章 乳幼児期
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第15話 入学試験Ⅱ

 試験官の後に続き廊下を歩いているが、結構暗いなここは

 蝋燭もう少し明るくならないもんかね?

 と、試験会場の部屋の前についたようだ、目の前に大きなドアがある


「では、これより試験を始めるわけだが付与魔法がないかだけチェックさせていただく。

 “解呪ディスペル”」


 お、“抵抗”もなくなったようだ

 ないと困るし、かけていいか確認だけ取るかな

 と言うか付与魔法?名前からすると誰かに魔法の効果を与える魔法なのかな?

 それ使えば不正もできるってわけか


「すみません、“抵抗”をかけ直してもよろしいでしょうか?」


 そういうと、試験管が驚いた顔をしている

 なんでだろう?


「ん、お前は9歳だったな、その年で“抵抗”を使えるのか。

 あぁ、“抵抗”ならば問題ないぞ。

 まぁ、自己強化魔法も“解呪”後なら使用してもよいからな。」


 “抵抗”ってそんなに難しい魔法か?Ⅰ歳から使えたんだがな…

 了解を得て“抵抗”をかけ直したが、またも試験官が驚いた顔をしているが、なんだろう?


「驚いたな、無詠唱で“抵抗”ができるのか。

 詠唱短縮持ちなら結構見るが、その年で無詠唱魔法が使えるなんて試験官をして17年経つが見たことないぞ。」


 ん?詠唱はもっと難しい魔法か、複数人で行使される魔法で使うものだと思っていたが、そうじゃないのか?

 師匠が詠唱をしているところなんか見たことないもんだから、詠唱無しが普通だと思ってたぜ


「ふむ、期待が持てそうだな…試験が楽しみだ

 試験内容は先ほど言ったとおりだが、1つだけ追加される。制限時間は20分とさせていただく。

 20分以内に行使された魔法の一番レベルが高いものが採用されることになるので、時間内であれば何度魔法を使用しても構わない。

 では、最後に質問はあるか?」


「そうですね…1つ発動してそれだけで終わることは可能ですか?」


「あぁ、それは問題ない。君の前にも何人かいるしな。」


「分かりました。他に質問はないです。」


「よし!では、このドアを開けてから20分以内に魔法を使ってくれ。

 魔法が発動したかどうかは感応石の反応でわかるようになっているから、目に見えない魔法でもレベルが分かるようになっているので安心してくれ。

途中で終わるときには、私に報告してくれ。」


「分かりました。」


「受験番号53番、スキエ 試験開始!」


 その声と同時に目の前のドアが開かれ、さっそく魔法を使う

 そう、俺のお気に入りの魔法――それは


轟雷雨サンダーハリケーン!」


 その魔法を唱えた瞬間試験会場には暴風雨に加え、雷が鳴り響く大災害になるであろう模様が広がった

 ちらっと試験官を見ると口が開いていて、驚いているようだ

 そのまま、どれほどMPを消費するのか実験も兼ねて10分ほど続けたところで魔法をやめた



「53番スキエ、以上で終了します。」


「あ、あぁ…お疲れ様。感応石の反応を見るに試験は合格だ。また連絡行くからよろしく頼むな…」


「わかりました。失礼します。


 なんか恐怖で顔引きつっているが、この試験官大丈夫か?

 と思いながらその場を後にした

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