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魔法使いは忙しい!  作者: ゴムの舌
第1章 乳幼児期
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第9話 2歳児の決意

「母様、家の外に出たいのですがダメですか?

 私が2歳になったら考えると仰っておりましたので、確認をさせていただきました。」


 言葉も大分流暢に話せるようになったスキエは母親にすぐ確認した

 対してアレットはアーロンと相談するわね~と検討してもらえる答えが来たことに少し期待していた

 が、アーロンはまだダメだ。の一点張りだった


「なぜですか父様!理由をお聞かせください!」


「そうだな、お前も2歳だ。理由くらい話してやってもよかろう。」


 内容を掻い摘んで説明すると

 ・まず第一にまだ自分は幼く外は危険であること

 ・そして魔法を中途半端な状態で習得している状態危険だと師匠が言ったこと

 が主な理由だそうだ


 確かに魔法はまだ初級魔法を覚えた程度であるので理由としてはわかるが、もう一方の理由は納得できなかった


「外が危険であるならば、母様か父様と一緒にではだめですか?」


「ダメだ。聡明なお前だから言うが、私たち夫婦は村からあまり快く思われていない。

 幸い村八分というわけではないからある程度の相互援助は受けられるがな。

 お前の師匠のアマナスはその事情も知りつつも便宜を図ってもらえてるんだ。

 そんなところにお前と一緒に行くなどなにがあるかわからん。私は村の奴らをあまり信用してないのでな。」


 なんとそういうことだったのか

 であるならば、俺がまず目標にすべきことは俺及び両親の地位の向上か

 初級魔法でもただの人なら身を守るくらいはできそうだが、あまり両親に面倒をかけるわけにもいかない

 ここは引き下がるしかないだろう


「ではいつになれば外に出てもよろしいですか?」


「そうだな…スキエ、魔法はどの程度使える?」


「初級魔法までです。」


「ならば上級魔法を使えることができれば許してやろう。それができればお前の好きにしていい。」


「本当ですか!」


「ただし条件をもう1つ加える。魔法だけでなく剣、槍その他なんでもいい。魔法以外で自衛できるようにしなさい。」


「なぜでしょうか?」


「今のお前で魔法を封じられたらどうするんだ?」


「なにもできないです。」


 そうだろう。と父様はいうが、2歳児になにを言っているのだろうか?

 と言うか俺が生まれた時にはそんな感じはなかったけどな

 ここ2年でなにか起きたのだろうか?


「俺も自慢じゃないがそれなりに腕はたつ。剣しか使えないが時間があれば見てやろう。」


 俺にもプライドがある これ以上は何を言っても無駄だろうし、修行に励むさ

 たが見てろよ、父様 父様の条件なんてラクラククリアしてみせるさ

 なんたってまだ俺は2歳なんだからな

 見聞も必要だが、最低限必要なことは師匠が教えてくれるしな

 3年は修行に励むようにしよう、その間に俺独自の魔法も開発してみせるさ

 成長した俺を見て腰を抜かすがいいぜ

風邪引いたので治るまで少し更新遅れます

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