にゃおヽ(・□・ヽ)
「おーい!!こっちだよこっち!!助けてくれー!」
腕をぶんぶんと激しく降ってアピールした。これで俺も助かるかもしんねぇ!!そう考えると顔が自然と綻んだ。
「ミコくんミコくん、あそこに生存者らしき人がこっちに手ふってるよ!!きっとSOSだよ?助けないと!!」
「いや、よく見ろよネオ。あいつ笑顔だぜ?きっと宝くじが当たったかなんかでご機嫌なんだよ。適当に手をふり返しとけ。」
「にゃっ!!そういうことか!!おーいそこのひとー!!!よかったねーー!!」
あれ、俺が必死のSOSしてんのになんであいつら手ふりかえしてんだ?
「おーい!!助けろってばー!!」
少しイラつきながら倍に手をふった。
「あれ、ミコくん。なんかあの人顔が怖くなったよ?やっぱSOSなんじゃないのかにゃ?」
「よく見ろよネオ。お前の手のふり加減とあいつの手のふり加減が全然違うだろ。もっと心込めてふらなきゃダメなんだよ。」
「にゃぁー、そゆことかー!ぶいぶいふってやんぜ!!ふぉぉぉぉぉい!!!」
うおぉぉぉ!!??なんかすごい竜巻がおきそうな程激しい手の振り方だ!!
こっちは死ぬ気でやってんだ!!まけらんねぇぜ!!
「にゃっ!!やつめ……オレを越えようとしおった…………小賢しいっ!とりゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
「………こいつらバカだな」
気合いを入れて唸りながら手をふった時だった。
「うおぉぉぉぉぉ…………ゲホッっ!!??」
「あれ………ミコくん、あの人急に咳き込んで倒れたよ?………あの症状じゃないの……?」
「あぁ、ヤバイな。ネオ、応急処置。」
「合点承知だにゃ。」
「おぇっ………ゲホゲホッ……っ!!」
さっきと比じゃないくらい肺が痛い。吐き気がするのに吐けない。つらい、苦しい、気持ち悪い。
「大丈夫かにゃっ!?」
いやいや普通に大丈夫なわけねぇだろ………。
あの母さんと同じくらいの大きな声を最後に聞いて、俺は苦痛に耐えきれず意識を手放した。