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-RED-  作者: にゃん汰
3/4

にゃおヽ(・□・ヽ)

「おーい!!こっちだよこっち!!助けてくれー!」


腕をぶんぶんと激しく降ってアピールした。これで俺も助かるかもしんねぇ!!そう考えると顔が自然と綻んだ。


「ミコくんミコくん、あそこに生存者らしき人がこっちに手ふってるよ!!きっとSOSだよ?助けないと!!」


「いや、よく見ろよネオ。あいつ笑顔だぜ?きっと宝くじが当たったかなんかでご機嫌なんだよ。適当に手をふり返しとけ。」


「にゃっ!!そういうことか!!おーいそこのひとー!!!よかったねーー!!」


あれ、俺が必死のSOSしてんのになんであいつら手ふりかえしてんだ?


「おーい!!助けろってばー!!」

少しイラつきながら倍に手をふった。


「あれ、ミコくん。なんかあの人顔が怖くなったよ?やっぱSOSなんじゃないのかにゃ?」


「よく見ろよネオ。お前の手のふり加減とあいつの手のふり加減が全然違うだろ。もっと心込めてふらなきゃダメなんだよ。」


「にゃぁー、そゆことかー!ぶいぶいふってやんぜ!!ふぉぉぉぉぉい!!!」


うおぉぉぉ!!??なんかすごい竜巻がおきそうな程激しい手の振り方だ!!

こっちは死ぬ気でやってんだ!!まけらんねぇぜ!!


「にゃっ!!やつめ……オレを越えようとしおった…………小賢しいっ!とりゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」


「………こいつらバカだな」


気合いを入れて唸りながら手をふった時だった。 


「うおぉぉぉぉぉ…………ゲホッっ!!??」



「あれ………ミコくん、あの人急に咳き込んで倒れたよ?………あの症状じゃないの……?」


「あぁ、ヤバイな。ネオ、応急処置。」


「合点承知だにゃ。」



「おぇっ………ゲホゲホッ……っ!!」


さっきと比じゃないくらい肺が痛い。吐き気がするのに吐けない。つらい、苦しい、気持ち悪い。


「大丈夫かにゃっ!?」


いやいや普通に大丈夫なわけねぇだろ………。

あの母さんと同じくらいの大きな声を最後に聞いて、俺は苦痛に耐えきれず意識を手放した。





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