世界が壊れた日
はい。始めましてにゃん汰です。
処女作です。楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくおねがいします!
ある日、世界が壊れ始めた。
急激な人口増加により二酸化炭素の異常発生、オゾン層の破壊により砂漠化の深刻化。ついでに食料危機ときたもんだ。
これじゃあヤバイと思った政府が考えたのは『人類削減計画』。ある条件を満たした地域は世界の為に潰される。
そんなのが今朝のテレビで流れてた。
「それじゃあいってきまっするー」
俺は重い鞄を持ち上げて玄関のドアを開けた。
「真斗ー!早く帰ってこいよー!!」
アメリカンかっ!!とツッコミたくなるほど縦も横もデカイ母さんの大きな声に、「うっせぇババア!!」と叫んで答えた。
いや、グレてる訳じゃないんだ。ちょっとした反抗期なんだ。察してくれ。
『人類削減計画』。潰れた地域は御愁傷様。俺には関係ないな。
いつも暇な通学路で、珍しくそんな考え事をしながら歩いた。
「真斗おはろー!」
「おはろーチビ。」
「誰がチビだバカ!!」
今日も朝からチビが話しかけてきた。高校生だというのに身長は150いくかいかないかぐらいのチビ。今日もつむじが綺麗だぜ。
「そいや真斗、今日の課題やってきたか?」
「チビが見せてくれると信頼してやってこなかったぜ((ドヤァ」
「は、うざwwwwwwドヤんなよwww」
くだらない話をしながら教室まで歩いた。
そしてちょっと可愛い女子をチラ見して席についた。それから授業を受けた。
いつも通り。ちょっと違ったのは帰り道仔猫をみたということだけ。
そう、今日もいつもと変わらない。
変わらない
はずだった。
ゲーセンに寄って帰ったらいつの間にか外は真っ暗になっていた。
時がたつのは早いもんだぜ。
「ただいまんごーババアー」
いつもなら「遅いぞ真斗!!」って母さんがぷんぷんドスドスしながら来るはずだったけど、今日は返事がなかった。
「……?寝てんのか?」
靴を脱いでリビングに入った瞬間だった。
「真斗っ!!!!!!!」
いつも以上にうるさい声で、鬼みたいな顔した母さんは俺に抱きついてきた。
そして俺の顔を胸に押し付けて、すごい腕力で俺を抱き締めた。
ギブギブギブ。息ができない。苦しい。
そして俺は目を閉じた。
さて、始まりました。
これからばんばん更新しますのでよろしくお願いします。