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お守りは結局却下されました。理由としては技術が落ち着いてからね・・と言うことでした。今回の情報提供で新しい手法を得て色々と出るだろうから少し様子を見ようね。一年くらいは作成していても販売は待ってね。そう真剣な顔を隼人君にお願いされました。ロバートバージョンじゃないの?そう聞いてみると面倒なんですよ。体を変えるのが。それなら隼人バージョンで仕事に支障が無いように表用の人材を用意してある程度の権限を持たせているんです。で、書類決定などは私がやってますけどね。最近つけ始めたメガネをあげながら教えてもらいました。そして、ニッコリ笑いながら暇ですよね。と書類の決算を手伝いをしてきました。久しぶりの書類決算なので慣れるのに時間がかかりましたがね。いい笑顔で難しい書類ばっかり回してくるのはどうなんでしょうか。そして小さな子供たちを囲んで書類を運ぶ大人たちよ。もう少し出来るようになってほしいですね。隼人君と目が合うたびにつかれた笑いを浮かべあってみました・・・

さて、作品は制作するも売らなと言うスタンスは小物にもありましてと言うかただの人見知りです。新しい担当さんにはどうしても合わないので、作品を昼休みに持ち込んで一条さんや黒須さんなどと情報交換や作品の評価などをしてもらったりするくらいでそれ以上の活動はしていないんですよ。暇だからと花のモチーフのシュシュを女性陣にシルバーアクセサリーで作った書類止めを作って配ってみた。無論、工房でお世話になった人にもプレゼントしてみましたよ。なんか感激していたみたいだけどなんででしょう?市販されているようなものですし・・・・気にしない方がいいのかしら?首をかしげているとどうしたんだ?と声をかけてくれた親切な黒須さんに説明するとああ。と納得して教えてくれました。

「ハルって人見知り激しいじゃん。作品を納品するにも知り合いと一緒か受付においてすぐにいなくなることが多かっただし、プレゼントだって知り合いにしか挙げて無かっただろ。今回は、受付嬢はじめほかの人にもあげているから嬉しかったんじゃないか?あれだよ。慣れなかった子猫が触らしてくれるようになったとか。人見知りの子供が泣かなくなったとか」わかるか?

「あー。なんかわかるけど・・・私だってお世話になっている人にはプレゼントあげるくらいするよ。それに今回は、迷惑かけている感じあるし」

「自覚があるなら納品してください」後ろからの声にびっくりして黒須にしがみつくとため息を付かれた。

「そんな風にしていると社会に出たときどうするんだ?と言うか何が嫌で納品しないんだよ」とやけっぱち感あふれる月城さんでした。すみませんね。びっくりしただけですよ。そろそろと近づいていくと撫でてくれるので、好きなだけ撫でてもらってから立ち話もなんだからと部署のソファーに連れていかれました。

 「で、なんでだ?」聞いてくる月城さん。どうしてソファーに連れて行ったのに私は膝の上に座らされているのでしょうか?できればソファーの方が座りやすいので好きなんですけど。と言う抗議は「だって逃げるだろ?」と言われてしまいました。逃げないよ?多分と考えていると視線で現実に戻されたので、説明をすることにしました。それで、担当が変わるならそのほうが嬉しいので・・

「担当の人が合わなくて」

「担当って蜂谷か?ちゃんと説明して欲しいと言われた事を伝達して置いたが、報告ではその前に帰ったとしか聞いていないぞ」

「悪気があったわけじゃないと思うんだけど」前置きをしてから説明の時にあったことを報告する。なんか告げ口したようで嫌なんだけど、担当は変えて欲しいんだよね。と言うこともちゃんと伝えておく。いきなり作りません。契約破棄しますとか信用問題になるじゃん。担当を変えてくれれば納品しに行ったり会議に出たりするのは嫌じゃないからとも伝えておく。

「なるほどな。いつもと違う対応。何を言っているのかわからない状況が嫌だったんだな。そういえば、書類もわかりやすいように見せながら説明していたし、会議もお前の意見も取り入れながらどうするか話し合いをしていたからな。そういう対応されるとちゃんと伝わっているか不安になるなお前は」わかった。担当については部署と話し合いをしてからになるが、変えてもらうようにするか指導を付けて安心して作品を納品できるように対応しておくから。と改善を約束してくれたのでありがとうの意味も込めてギュッとしていると「大丈夫か?」と言いつつ入ってきたのは、小物部署の課長と担当さんが入ってきた。

「大丈夫だ。原因もわかったし後はこちらで改善するだけだ。と言うことで」テーブルに出されたのは作品表ではなく黒須さんにあげた豆人形。

「黒須がこれを付けているのを目にして貸してもらってきた。このようなサイズの人形も作れるのか?」聞かれた。そういえば納品した人形は中型の人形だったけ?

「できますよ。バックにつけて持ち出せるサイズの人形も。市販されているサイズと同じくらいですよね」人形を手に取って話していると「そうか」と食いついているけどなんで?このサイズの人形はさまざまなタイプ市販されているから目新しい感じでは無いようね?月城さんにもプレゼントしたことあるよね?と聞いてみると頷かれたので安心する。

「いや。販売後の要望で一番大きかったのが増産だったんだが、それはな」と私の生産スピードを考えて無理だと判断してくれたようだ。ありがたいです。

「次に多かったのが、小さいサイズで持ち持ち運びができるのを。と言うことなんだよ」購入者の声をまとめた円グラフを出して見せてくれたのだが、違う服バージョンと増産。小型バージョンを期待する声が多いみたいだ。

「特に市販の人形と変わり無いと思うんだけど。何がヒットしたのやら?」首をかしげて聞いてみると以外な答えが返ってくる。

「特にって。衣装だって手の込んだものが多いだろ?本当の服みたいだし。人形自体もそばに置いておくだけで安心する感じが好まれているんじゃないか。今回は、被服部署と連携して作ってもらいたくて。メインの人形は前回のうさぎメイドと同じタイプでいいから手のひらサイズにしてもらって服はこちらで用意したものを着せたいんだよ。服については被服部署と会議をして決める方向でいいだろうか」と聞かれたの頷きつつ提案もしてみる

「うさぎさんメイドのこのタイプなら。着物バージョンで箱にいっぱいあるけど持ってきていい?着物の端切れで作ったのがたくさんあるの。欲しい人が居るならプレゼントしたいんだけど」いい?と月城さんにも聞いてみる。現場トップですからね

「それは、一点もので販売しようか。それと端切れは」

「もうちょっとあるけど?」

「じゃあそれで、ウサギメイドを試作してもらっても良いかい?」

「試作しなくても。そのバージョンも箱に入っているからあるし。ただ、出してくるのに大変なだけ。聖夜さんに出してもらわないといけないの」聖夜さんに聞いてみないとだめじゃないかな。最近忙しい見たいだし。

「そうか。聖夜がしまっている場所を把握しているんだな。じゃ。電話して聞いてみるか。社の者が出入りしていいならこちらで出した方が早いような気がする」呟く月城さんとそれに賛同している小物部署の課長さん。急がなくても良いんだけど。次のフェアーは秋でしょ?着物バージョンなんて売れないでしょ?聞いてみると甘いな。と言われてしまう。

「着物バージョンを正月に飾ると言う人もいるし。うさぎをそろえてひな人形にする人もいるんだ・・・」

「松石さん。君のひな人形ってどんなのを飾ってるのかな?」キラキラと言うかギラギラした目で担当が言ってきた。なんか怖い。

「あー。こいつのひな人形は無いぞ。姉妹全員用のはあるけどな。自分で作るのもなんだしと言ってたけど、どっかでそんなの見た気がする」と月城さんが言うと小物課長も頷いて作品表をめくっている。アー作った。確か蓮花ちゃんが自分用が欲しいってわがまま言ったときにヒヨコさんで作ったよ。7段ひな人形。

「あった。結構古いな」日付を見て言っている。

「蓮花ちゃんに一点もので作ってあげたの7段ひな人形ヒヨコバージョンで。一点ものだからもう作ってないけど。確か、小学校の時の事だからもうボロボロなんじゃない?」お母さんに聞いてみる?

「頼んでいいかな?できれば写メを送ってもらってほしい。後、違うバージョンで作成を依頼したい。3人官女までで良いから」と提案されたけど・・・小型バージョンだったら7段まで作れるんじゃない?あ。でも、飾る場所をとるかなどと考えながらお母さんに依頼メールを作成していると

「小さいバージョンでも作れるのか?」と思考を口に出していたらしく突っ込みを入れられました。

「大丈夫だと思いますよ。衣装が面倒なので時間がかかりますが、人形自体はそんなに面倒じゃないので」確か型紙もあるからそれを縮尺いじれば・・・と説明すると

「衣装は被服部署が担当しますので、共同制作にしませんか?」と会話に入ってくる一条さんと知らない人。工房に遊びに行くと見かける人だから多分被服部署の偉い人なんだろうとは見ていたんだけど。てか、どっから湧いてきた?

「先ほど通ったら興味を示す話をされていたので課長を連れてきました。で、型紙があるんですよね?どんな感じになっているんですか?」食いつきのいい一条さん。被服に関しては職人さんなんだね。

「全部家に置いてあります。今見たいなら取りに行っても良いですか?」一度帰宅する旨を伝えると。ついて行きます的な雰囲気を醸し出しているし。逃げられないんだね。

いいタイミングで携帯が鳴るので見てみると写メがお母さんから届いた。いきなりなんなの?と聞きながらちゃんと写真を撮ってくれるところが素敵。いや。と説明と感謝を送って写メを月城のタブレットに転送。これでみんなと見れるよね?

「雛人形ですか。大きくしますね」と大画面のタブレットで出してくれる。

でかでかと出た写真を見て懐かしい感じを受ける。作るときは大変だったんだよねと思い出しながらちょっと引いた感じで見ている。なんでって大人の食いつきが凄すぎるから。

「これ一人で作ったんですか?」

「うん。一部お母さんに資料をとってもらったけど、作ったのは一人でだよ。一年くらい作るのにかかったから大変だったのよ。服の重ねについて蓮花ちゃんと口論したこともあるし。重ね色目ってわかる?」

「日本の伝統のひとつですよね」

「そ。着物の色を重ねて色を連想する着方なんだけど。色々意味合いがあるからね。どんな感じがいいかとか聞いてみ結果この色になったの」と画面に映っている雛さんの着物をさす。

「スミレと桃で口論になったけど結局、紅つつじになったんだよね」と蘇芳と薄紅の重ねを指さして話す。

「色々とあるんですね」

「あるよ。それがファッションだったんだから」さて、型紙とかとってくるかな。聖夜さんはなんて言ってたの?と月城さんに聞いてみると「今いく。だそうですよ」と聖夜さんが取り出しに来てくれるのだろう。良かった。さて、取りにいかないとね。腰を上げると

「さて、私は仕事があるので誰か車か台車を出して取りに行ってください。箱ごと受け取って販売できるものとそうじゃないものを社で仕分けたいので」指示だしをしてから月城さんが膝の上から降ろしてくれたので帰宅することに。

 家に帰ると聖夜さんが2階から降りてきてファイルを渡してきたので感謝してうけとる。懐かしい厚紙で作った型紙や重ね色目の資料・人形の簡単十二単と十二単の作り方と型紙など熱中しすぎて禁止されたものの資料が入っている。他にもお守りとかシュシュとか手袋とかこったものの図案が入っているが、それもすべて親とドクターからやりすぎ禁止と言われているのでファイルにしまわれている。

どこにあるかな?と探しながらめくるファイルは私の足跡なんだなーっといつにもなく思っているとすみません。の声が聞こえて玄関に出るとなぜか畑違いの黒須さんと被服部門の2人で来た。なんで?

「重ね色目の資料と型紙を見せて欲しい。後、人形?をとって来いって言われた」ぶっきらぼうに教えてくれるが、社会人として・・・私が言うことではないか。

「あー。上がってください。資料は古いからそちらで調べた方が良いと思いますよ」どうぞ。お茶を出してから差し出した型紙と書類を資料入れにしまっている。小っちゃいという声が聞こえてますが、中型の人形用だからそうでも無いよ。これより小っちゃいの作るんだから今回は。

「降ろしてきたぞ」と聖夜さんが声をかけてくれたので箱を確認する。段ボール2箱の中にはぎっしり入ったうさぎさんたち。着物柄のうさぎと着物を着ているうさぎさん。着物柄も着物を着ているがシックの柄だから目がちかちかしないようにしてしている。同じような服を着ているが全て同じではない。

間違ってないよ。ありがとうと段ボールを下してくれた聖夜さんにお礼を言う。

「そんなに重くないし最近虫干ししたばっかりだろ。そんなに面倒じゃない」と言ってくれたが奥の方に入っていたものだと思う。ぐるぐる考えていると何考えてんだ?と声をかけられた。なんでもないと答えて段ボールをお願いしてからお茶を飲むと眠くなる。

「寝てしまえ。疲れてんだろ」とうとうとしていると聖夜さんの声を聴きながら意識が遠のく

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