第31話・初デート!その2
ユニークアクセス1万8千!いやはや…まさか、こんな駄文を読んでくれてる奇特な方がこんなに居て下さるとは!
作者である俺も、かなりびっくりです!
まだまだ誤字脱字が多い駄文ですが…これからも宜しくお願いします!
取り敢えず店員にコースを、決める様に言われて二人で相談。
総一郎
『そう言えば、もうすぐお昼ですね…どうします此処はどうやら料理とか飲み物とかも豊富に置いてるみたいですが…』
晶
『そうなの?なら…コース料理と飲み放題のセットのは、ある?』
店員
『はい!ございます…。こちらの…』
店員が、三つのコースを提案して来た。
総一郎
『二人だけだからな…。余り多いと、料理が残る可能性が…って晶さん?どうしたんですか?』
何気なく言った一言に、何故か、赤面して固まる晶さん。
晶
『………』
総一郎
『晶さん?』
再び問うと慌てて首を、振って言った。
晶
『っ!ううん…なんでも無いの…』
総一郎
『???』
首を傾げる俺に、何故か店員が、クスクス笑っていた事に俺は全く気付かなかった。
どうしたんだろう?
晶さん…妙に緊張してるけど…。
顔が赤くなってるし瞳も微かに潤んでいる?
うっ…何か、こっちまで緊張して来た。
おいおい…しっかりしろよ…俺!緊張して居ては勿体ないだろう!
今日は晶さんの誕生日なのだ…。
俺が尻込みして、どうする?
総一郎
『それじゃ…このコースで、お願いします…』
店員
『かしこまりました…。それでは部屋なのですが705室へ…』
そう言って、店員は鍵を渡し俺は鍵を、受け取り赤面して固まる晶さんの 手を引いて705室へと歩く。
晶
『………』
晶さんは相変わらず赤面して無言のままだし…。
内心、風邪かな?っと、思ったが、それなら会った時に分かるしな…。
まあ…大丈夫だろう…。
705号室を、見付けて鍵を開け俺と晶さんは、部屋へ。
電気を点けて取りあえず晶さんに声を掛ける。
総一郎
『晶さん…取り敢えず、飲み物でも頼みましょう何が良いですか?』
テーブルに置いてあったメニューを、見ながら晶さんに聞く。
晶
『コーラ…』
総一郎
『コーラですね?分かりました…。すいません…コーラを二つお願いします…』
備え付けられてある電話で注文した。
晶
『………』
晶さんは何故か俺の隣に座って無言。
総一郎
『良し!先ずは俺から、歌いますか!』
わざと、場を盛り上げるべく、おどけた様に言った。
総一郎
『俺…実は音痴だから…ちょっと恥ずかしいんだけど…』
晶
『そうなの?』
総一郎
『ええ…』
苦笑しながら、本を見て知っている曲を捜す。
おおっ!京本政樹の歌があるよ!
総一郎
『よし…これにしよう…ええ〜と…』
本を見ながら機械に曲名を打ち込み送信とっ!
晶
『僕は、まだ恋をしてはいけない?』
総一郎
『あれ…。晶さんは京本政樹さん知らないの?』
晶
『ええ…歌手なの?』
晶さんの問いに俺は苦笑しながら言った。
総一郎
『歌も唄ってますけど、役者もしてますよ…っと始まりましたね…』
曲が始まり俺は、真剣に歌う。
総一郎
『面影が〜♪似ている〜愛して居た人と〜♪』
曲が終了して、さて採点は…。
総一郎
『89点か…。まあまあですね…って!晶さん?どうしたんですか?』
晶
『ポ〜!えっ?何?』
何故か焦った表情をして言う晶さんを見て首を、傾げる。
晶
『総一郎君。貴方は音痴じゃないわ…それに凄く透き通った綺麗な声で、唄ってる…』
総一郎
『そうですか?自分じゃ分からないんですが…』
余り、ベタ褒めされると照れる…。
晶
『総一郎君は余りカラオケとか行かないの?』
総一郎
『う〜ん。殆ど行きませんね…田中や一之瀬さんに誘われても殆ど断ってますし…』
晶さんの質問に、答えながら当時の事を思い出し苦笑する。
総一郎
『まあ…無理矢理、カラオケに連行される事も、何回かありましたが…』
晶
『そう…っと、私も歌わなきゃ…』
そう言いながら晶さんは本を片手に曲を捜し始めた。
コンコン!
っとノックがして、ドアから入って来た人物を、見て俺と晶さんは固まった…。
隆司
『すいません…お待た…って井上!』
俺は素早く背後に晶さんを隠し言った。
総一郎
『田中君…君は何も見ては居ない!そうですよね田中君?』
田中に殺気を叩き付けながら作り笑い全開で言う
隆司
『はい!勿論でございます!お客様!こちらが、コース料理とコーラ二杯で、ございます!』
顔を真っ青にさせ冷汗を掻く田中に俺は内心こちらが冷汗もんだよ!
っと罵りながら、コース料理とコーラ二つを受け取って言った。
総一郎
『田中…。お前…死にたく無かったら…分かっているよな?』
作り笑い全開で言うと、田中は冷汗をダラダラと流しながら…。
隆司
『勿論です!それでは、自分は失礼させて、貰います!』
何故か敬礼して田中が、帰って行き俺は額と手に掻いた汗を拭う。
晶
『大丈夫かな…』
心配そうに言う晶さんに俺は無言で頷く。
ふぅ〜久しぶりに焦ったな…。
多分、俺の人生の中で、BEST3に、入る位に焦ったよ…。
総一郎
『何で田中が、居るんだよ…』
晶
『こんな所でバイトしてたのね…田中君…』
総一郎
『焦りましたよ…全く…何でよりによって…』
田中なんだ…っと続ける前に何故か晶さんは悲しげな瞳を向けている事に気付き俺は焦る。
総一郎
『あの…晶さん?』
晶
『総一郎君は私と付き合ってるのを言い触らされるのは嫌?』
総一郎
『えっ?』
今…何て?
晶
『だって…。総一郎君…私と居たのを、見られて凄く焦って居たから…』
しょんぼりする晶さんに俺は胸が痛む。
総一郎
『違うんだ…晶さん…』
晶
『何が違うの?凄く慌ててたのに…』
晶さんは、珍しく責める様な口調で問う。
総一郎
『前も言ったけど…俺は余り他の人に晶さんと、付き合って居るのを知られたく無いんだ…』
晶
『どうしてなのか?は、分かってるの…。でも…私は…』
悲しげな表情をする晶さんに俺は近付く。
総一郎
『晶さん…』
俺は、沸き上がる感情のまま晶さんを抱きしめてしまった。
晶
『っ!あの…総一郎君?えっ?何?』
戸惑った様な表情を浮かべては居るけど嫌悪感は無く寧ろ嬉しそうだった事に内心驚く。
総一郎
『晶さん…俺にとって、君は一番大切な人だ…。だから…正直、別に付き合ってる事を知られても良い…だが…』
俺は、晶さんが大切だ…だから…だからこそ…。
総一郎
『俺の所為で、君や君の友人…家族がゼノンに、傷付けられるのを見たく無いんだ…』
晶
『総一郎君…』
晶さんは怖ず怖ずと俺の背中に両手を回す。
少しの間だけ俺と晶さんは抱き合いどちら共無く離す。
何か微妙な雰囲気になったが…。
晶
『うん…ゆっくり進めば良いか…』
晶さんは、ポツリと何か呟き俺は首を傾げる。
晶
『今度は私の番…』
晶さんは歌を選曲。
聞いた事の無い題名と、歌詞だな…。
晶
『休みが、終わったら〜新しい街さ…君がポツリと笑う〜』
はぁ〜。下手な歌手より余程上手いって…。
晶
『93点…。まあまあ…私の勝ち…』
総一郎
『負けてしまった…っで何をしたら良い?』
負けてしまった以上は、男らしく約束は守る。
晶
『なら…私の家に来て?因みに両親は仕事で残業だから…』
その言葉に俺は固まる。
総一郎
『あの…流石に、それはマズイ気が…』
晶
『どうして?』
総一郎
『いや…その…何て言うか…ははは…』
うぅ…晶さんは警戒心が無いのか?
晶
『………』
俺は、無言で悲しそうな表情をする晶さんに最早これまで!
総一郎
『分かりました…。行かせて貰います…』
その言葉を聞いた瞬間…まるで、華が咲いた様な笑顔をする晶さんに俺は内心苦笑。
ってか…俺…理性が持つのだろうか?
甚だ疑わしい限りだが…まあ…何とか、なるだろう。
取り敢えず、今は晶さんとのデートを楽しもうと思う。
その後…交互に歌ったりデュエットしたりして、時間目一杯歌ってコース料理を満喫し俺達二人はカラオケボックスを後にした。
晶
『喉が…痛い…』
ポツリと呟く晶さんに、俺は笑う。
総一郎
『確かに…歌なんて歌い慣れてませんからね…。大丈夫ですか?』
晶
『大丈夫…』
晶さんと自然に手を繋ぎ彼女のペースで歩く。
晶
『もう…夕方ね…』
彼女の言う通り夕焼けが街を赤く染める。
晶
『じゃあ…行きましょうか?』
総一郎
『ああ…』
俺は晶さんの家に足を、向ける。
晶さんの家が、一歩一歩近付く度に心拍数が増加して来るのが分かる。
晶
『どうかしたの?』
彼女は俺の心を見透かした様な眼差しを向ける。
総一郎
『えっ?いや…。何でも無いんだ…』
俺は緊張を悟られるのが嫌だったので否定。
晶
『?』
晶さんは訝しげな表情を一瞬浮かべたものの直ぐに何時もの無表情。
まぁ…無表情と言っても晶さんの眼差しは優しいままだ。
表情は、余り変わらなくても瞳で分かる。
これは俺の観察力や洞察力が高いからなのかも、知れないがな…。
漸く晶さんの家に、到着した。
晶
『さぁ…入って…』
総一郎
『お邪魔します…』
前に、一度だけ晶さんの家に来た事は、あるが…相変わらず緊張するな。
晶
『それじゃ…少し待ってて…』
晶さんは俺を自室に招き入れ俺は晶さんを止める間もなく、平然と部屋を出て行った。
いや…俺は、どうすれば良いんですか?
余り…ジロジロと周りを見るのは礼儀に、反するしな。
小さい頃は一之瀬さんの家に遊びにも行ったけど年頃の女の子…それも、大好きな人の部屋に居るので目茶苦茶動揺してるんですが?
正座してみたり、胡座を掻いたりして時間を潰す事…数分…。
晶
『お待たせ…』
晶さんが漸く戻って来た事に内心ホッとする。
手には、ジュースを二つ持っていた。
晶
『どうぞ…』
ジュースを奨められ俺は受け取る。
何故か無言のまま優しい眼差しを向けて来る晶さんに居心地が悪い…。
しかし…何時までも無言のままでは…。
そう思い俺はそう言えば未だ誕生日プレゼントをあげて居ないのを思い出した。
総一郎
『あの…晶さん…』
晶
『何?』
総一郎
『これ…』
俺は懐から綺麗にラッピングした箱を取り出す。
晶
『っ!』
総一郎
『晶さん…誕生日おめでとうございます…』
俺は晶さんに笑いながら誕生日プレゼントを晶さんに手渡す。
晶
『っ!ありがとう…総一郎君…』
晶さんは華が咲いた様な笑顔を見せて宝物を持つみたいにしっかりと握り俯く。
晶
『あの…開けても良いかな?』
総一郎
『はい…寧ろ開けて貰わないと困る…』
晶
『ふふふっ!総一郎君らしい…』
そう言いながら嬉しそうに笑い晶さんは恐る恐るラッピングを、外し蓋を開ける。
はい!漸く総一郎が晶に誕生日プレゼントを手渡す所まで来ました!
でも!まだまだデートの話は続きます!
それでは失礼致します!