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第21話・夏休み編その3

先ず、あらすじを変更しました。それと更新が、かなり遅れて申し訳ないです。これからも宜しくお願いします。

二人して、亮子さんに、大目玉を、食らって軽くへコんだ。


何時もながら、やっぱり亮子さんを、怒らせると怖い。


普段、優しい人を怒らせると、普段が普段だけにかなり怖い。


ちょっとの間、亮子さんには逆らわない方が賢明だな…。


あの後、店の手伝いをし早めに上がった僕は寄り道する事無く、家に戻りシオンさんから渡された本を読み始めた。


その本にはソウル・クリスタルに、ついても書かれていた。


勿論だが、エボリューションについても書かれてあった。


エボリューションの変化時間は基本的には30秒が限界らしい。


それ以上、エボリューションし続けるためには、何かが必要らしいが文字が霞んでいて読めない。


肝心な所なのだが、読めない。


仕方ない…。後でシオンさんに聞いてみるか…。って今、思ったら俺は、ゼクロス本部の行き方を知らないじゃないか!


俺はエンジェルみたいにテレポートは、出来ないしな…。


さて…。どうしたもんかな…。


まあ、その内にゼクロスのメンバーに会う筈だ。その時にでも聞けば良いか?


そう思い僕は、遠出する為の準備を、始める事にした。


大きな青色の、リュックサックを取出して寝袋と非常食用にスキムミルクに乾パンと各種ビタミン剤。


包帯に、止血剤とアルコールに刃渡り15センチのナイフを、入れてリュックサックを担ぎ戸締りと、ガスの元栓を確認し家を出た。


10年前から、父さんと共に鍛練した場所へ走り始めた。


地名とかは分からないが行きさえすれば分かる。


人目を避ける様に、僕は走る速度を上げていく。


こんなに、大きい荷物を背負い他人から、見れば全力疾走している様に、見えるが息一つ乱さないのは鍛練の賜物だ。


更に、走る速度を上げて山を越え谷を越え僕は、やっと目的地に着いた。


久しぶりに本気で走ったから、リュックサックを置き地面に倒れこみ荒くなった息を整える。


何度か、腹式呼吸を繰り返すと、鼓動も息も規則正しくなる。


ゆっくりと立ち上がって上着を脱いだ。


今は人目を気にしなくて良いから上半身は裸だ。10年間休まずさぼらずに鍛えた肉体。


自分で、言うのも変だが正に筋肉隆々だ。


火傷の跡や切り傷に、鎧ごと貫かれた跡が未だに残っている。


この傷、一つ一つが僕の劣等感であり、この傷の分だけ、僕は人を殺してきたのだ。


自ら望んで選んだ道だがやはり、後悔は、少なからずある。


昔は自分の命を削る事に躊躇いは無かった。


人の命を、奪っているのだから、自分の命を削るかも、知れない事など、当たり前だと、思っていた…。


しかし、近頃は転身する事に、少しだけ恐怖を、感じる様になった。


死ぬ事自体に恐怖は無いんだ。


ただ、死んだら天野さんに、二度と会えなくなるその事が怖いんだ。


はあ〜。情けないな…。天野さんの事を考えると胸の辺りが暖かいんだ。


銀色の髪も時々、見せる微笑みも僕を惹き付けて離さない。


だけど、僕は…この気持ちを、天野さんには伝えない。


伝えた所で相手にされる訳が無いしな…。


まあ、今はエボリューションの特訓だ。


アストラルウォームにもドラゴンウォームにも、自在に変化出来るようにならないとな…。


大切な物や人を、守る為には、それ相応の力が、必要だ。


僕は、ソウルクリスタルを左手に嵌め意識を集中して気合いを込める。


総一郎

『転身!』


何時もの様に叫ぶと瞬時に僕はシャドウブレードに変身する。


僕は更に集中力を高めていく。


エボリューションをする為には強靱な想いが必要で、自分の大切な物や、人を思う心が、大切だと書かれてあったのを思い出した。


一度でも見た事や聞いた事、経験した事は、忘れない。


頭に、浮かぶ天野さんの微笑みを守りたいと思い始めるとソウル・クリスタルに光が集まってくるのを感じる。


僕は別に天野さんに好かれたくて戦ってる訳じゃないんだ。


ただ…。天野さんが居るこの世界を守りたいだけなんだ。


いや…。そうじゃない。俺は、自分の犯した罪を償う為にゼノンと戦っているだけだ。


勿論、天野さんを守りたいと思う気持ちに偽りは無い。


でも、この気持ちを相手に、押し付けるつもりは毛頭無い。


これは、俺の自分勝手なエゴでしかない。


戦う事が生きる理由だと思う最大の理由は戦って受けた傷の痛みだけが、唯一、俺の罪悪感を埋めてくれるからだ。


自分でも、歪んでいると自覚しては、居るのだが正常な感覚では、無いと言わざるおえない。


何人もの人を殺しているのだから正常な感覚などある訳が無いのかも知れない。


ただ、純粋に守りたいと思う気持ちだけは唯一の俺の真実だ。


左手を、天に突き上げてもっとスピードが欲しいと、思いながら…。


総一郎

『エボリューション!』


そう叫ぶと…ソウルクリスタルから赤い炎が吹き出し一瞬、意識が飛びそうになったが、なんとか堪える。


更に、意識を集中すると炎は赤い龍に変化した。僕がイメージする最強の生物は龍である。


赤い龍が、僕の体に巻き付き僕の鎧に変化が起り始めた。


何時もの黒い鎧が徐々に深紅に変わり装甲が減り変わりに背中と両太腿に小型のブースターが生成されていく。


その瞬間、僕は一瞬だけ意識が飛び集中力が切れアストラル・ウォームは疎かノーマル・ウォームさえ、維持できなくなり元の姿に、戻ってしまった。


こんなに、気分が、悪くなったのは、初めて転身した時、以来だ。


頭痛と、嘔吐感に耐えてフラ付く体を気力で支えては、居るのだが、エボリューションする以前の問題だ。


こんな程度で、躓いてる様では、ゼノンを、壊滅させる事は疎かエボリューションを、使いこなす事など不可能だ。


必ずエボリューションを使いこなしゼノンを壊滅させてやる!


俺は、決意を新たに立ち上がり、集中力を高めてゆく。



今回は特撮番組の中でもかなり、ポピュラーな、ヒーローの特訓を書きました。それと、総一郎の心情についても書いたんですが、かなりネガティブ思考の主人公。それはさて置きアクセス数が、2500を、超えていました。この場を、借りてお礼申し上げます。次回は、登場人物のプロフィールを書こうと思いますでは、失礼します。

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