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第19話・悪の秘密結社。

今回は初めてゼノンメインの話しです。

此所はとある場所に存在するゼノンの本部。


ピッ!ピッ!ピッ!


不気味な音が、部屋中に響き渡る。


巨大なカプセルが無数に存在して中には不気味な怪人達の鼓動が聞こえて来る。


???

『くっくっく!もうすぐ完成するぞい…改良に、改良を重ねた怪人ダークウルフがな…』


白髪の老人が、不気味に笑い続ける。


プシュー!っと自動ドアの開く音が、聞こえて中から、灰色のマントを、頭から被った者が入って来た。


白髪の老人は振り向かずに…。


???

『これは珍しい…。赤い死神がこんな場所に何の用かの?』


そう言われ…。


???

『私とて…正直余り来たくなかったがな…。Drクロウ。お前に聞きたい事がある…』


Dr・クロウと呼ばれた老人は…。


クロウ

『正直者じゃな…。まあ良い…。それよりも何の用じゃ…クリムゾンヘッドよ』


クリムゾンヘッド

『シャドウ・ブレードに関する情報が欲しい』


クリムゾンヘッドは呟く様に言いDrクロウは、一瞬驚いた顔をした。


しかし冷やかそうものなら必殺技が発動するかも知れない為、Drクロウは未だ、死にたくないと思い冷やかさないと堅く心に誓った。


クリムゾンヘッドは訝しげな顔をして居るがフードで顔を覆い隠して居る為、分からない。


クリムゾンヘッド

『どうした?Drクロウ無いのか?無いなら良い仕方ない…』


そう言うとクリムゾン・ヘッドは部屋を出て行こうとした。


Drクロウは慌てて…。


クロウ

『あるぞ…シャドウブレードの情報じゃろ!』


そう言われて…。


クリムゾンヘッド

『何だ?あるのかあるのなら早く出してくれないか…』


Drクロウは近くにあったコンピュータからシャドウ・ブレードに関するデータを弾き出した。


写し出されたデータに、何と井上総一郎の写真が写し出されて居た。


クリムゾンヘッド

『これは?』


総一郎の写真を見て言うクリムゾンヘッドにDrクロウは…。


クロウ

『この少年が、我等の敵だ。この少年がシャドウブレードである事は知って居る…。我等が、偉大なる首領様より聞かされた事だ…』


そんなDrクロウの言葉等耳には、入らずクリムゾン・ヘッドは総一郎の写真に魅入って居た。


総一郎は写真を撮られて居る事に気付いて居たのか真剣な顔をして居抜く様に睨んで居る。


此処からクリムゾン視点に変わります。


この少年が、シャドウ・ブレード…。


初めて私に敗北の二文字を刻んだ男…。


今まで、何人もの英雄を葬ってきたが、あれ程の力を持つ英雄を私は知らない。


目を閉じれば鮮明に思い出す。


この英雄との戦いを…。


必殺技を破られてボロボロだと、いうのに立ち上がり私の必殺技を弾いた事も驚愕したが、何よりアイツの姿が変わった事に驚いてしまった。


金色の龍がアイツの体に巻き付いて、金色の鎧に変化した事。


黒い鎧の時とは、比べられない程のパワーとスピードがあった。


そして何より私は初めて畏怖に震えた。


圧倒的な威圧感と美しさに私は震えたのだ。


そしてアイツが金色の龍を纏って突っ込んで来た時、首領様が、来て下さらなかったら私は確実に倒されて居た筈だ。


クリムゾンヘッド

『確か戦闘データがあった筈だな…。悪いが私の部屋にある機械の端末にデータを転送しておいてくれ…』


此処から通常視点に変わります。


クリムゾンヘッドは呟く様に言うとDrクロウの言葉を、聞かずに部屋を出て行った。


それを見送りながらDrクロウは…。


クロウ

『何時まで隠れているつもりなのですかな?偉大なる首領様…』


そう言うと、闇の中から現れた30過ぎの男性が出て来た。


その男性は、この前…。総一郎の前に現れた男性だった。そう…この男性こそ悪の秘密結社ゼノンの首領であり元・ヒーローであった風間聖児で、ある。


聖児

『おや?気配は、完全に消し去ったつもりだったのだがな…』


微かに笑い呟く様に、言う聖児にDr・クロウは呆れながらも、顔には出さずに…。


クロウ

『今日は、定期検診では無い筈ですが何か、気になる事でも?』


聖児

『ああ…。シャドウブレードを、倒せる怪人は、出来たのかね?』


クロウ

『もうすぐ、実践に投入して調整するがコイツと対等に、戦える怪人は、数える程しか居らん』


自慢げに言うDrクロウに…。


聖児

『ふむ…。それならクリムゾンヘッドと、戦わせたらどうだ?』


クロウ

『おや…。宜しいのですか?未だシャドウ・ブレードとの戦いの傷が癒えていないのでは?』


Drクロウは、訝しげな顔をして言う。


聖児

『リハビリも、兼ねてだよ。まあ、壊しはしないだろうがな…』


そう言うと聖児は闇の中へ溶け込んでゆく。


部屋に響く声で…。


聖児

『とにかく、実践での、テストの相手は、クリムゾン・ヘッドに、任せてやれ…』


っとの声に…。


クロウ

『はい…。我が偉大なる首領様の命令ならば…』


その時の、Drクロウの目に光は無く無表情。


まるで、聖児に操られて居る様な感じである。


一方、その頃Drクロウの部屋から出たクリムゾンヘッドは痛む体を引き摺る様に歩いて行く。


何とか自分の部屋に辿り着いたクリムゾンヘッドは機械の端末を調べると既にシャドウ・ブレードの戦闘データが、転送されてあり、クリムゾン・ヘッドはシャドウ・ブレードの、今までの戦いの記録を見る。


弱点を見つけるべくクリムゾンヘッドは食い入る様に見る。


此処からクリムゾン視点に変わります。


しかし…。弱点らしき物は見つからない。


危機察知能力の高さに、加え洞察力にも、優れて更にどんなに傷付いても立ち上がる精神力。


シャドウ・ブレードの、必殺技の威力も、然る事ながら自分の技の長所と短所を知り尽くし状況に併せて使用している事。


エネルギーのコントロールも上手い。


幹部級の怪人達をたった一人で倒し続けているのだから驚きだ。


他の英雄達の集まりで、あるゼクロスのメンバーでさえ一人では倒し切れなかった怪人達。


一番、驚いたのは、ライオンヘッドを一対一で、倒した事だ。


ライオンヘッドはゼノンの中でも5本の指に入る程の強さを持っていた。


戦い分かった事がある。


それは、戦う度に劇的に強くなっている事だ。


戦いの経験を、積む度に奴は、どんどん成長してゆく。


今は未だ…。それ程脅威では無いかも知れない。


しかし…。遠からず必ずゼノンにとって最大最強の敵に、成るのは間違いない。


その前に何としても潰さねば、ならない。


もう一週間近くも、経過しているのに未だにシャドウ・ブレードとの戦いで、出来た傷が癒えていない。


大半は治ったが奴の必殺技を食らった場所が未だ痛み私は顔を顰める。


あれだけ、打ちのめされたのは初めてだ。


ぼんやりと、考えて居るとピコピコ!


此処から通常視点に変わります。


っと奇妙な音が鳴りクリムゾン・ヘッドは慌てて立ち上がる。


この音が、鳴ったという事はそろそろ会議が始まる事を指す。


ガー!ガー!ガー!


機械の割れる様な音が、辺りに響き…。


???

『我等が偉大なる首領様より御言葉がある!至急会議室に幹部の者は集まるのだ!』


機械的な声が聞こえ直ぐに声が途絶える。


クリムゾンヘッドは痛む体を引き摺る様に動かしながら部屋を出た。


一方、その頃…。


一台のトラックが基地内に入って来た。


そのままトラックはDrクロウの研究所へ。


トラックが、まり中から白い全身タイツの戦闘員が出て来た。


此所で、戦闘員について説明する。


怪人と比較すると弱いがそれでも、普通の人間の何倍もの力を持つ。


戦闘員の服の色により、強さや身分が違う。


一番、下っ端の黒。


黒い戦闘員に指示を出す赤い戦闘員。


その赤い戦闘員を、統轄するのが白い戦闘員。


更にその上に紫の戦闘員が居る。


黒の、2倍の強さを持つ赤の戦闘員。


赤の3倍の強さを、持つ白の戦闘員。


白の5倍の強さを、持つ紫の戦闘員。


紫の戦闘員は、一番弱い怪人と、同レベル位で、ある。


正確に言うと、戦闘員は怪人を作る際に失敗した者達である。


全国各地に散らばってる戦闘員の人数は星の数程居る。


つまりは、それだけの数の人間が犠牲になって、居るのだ…。


ゼノンにとって人間など怪人を作る為の材料で、あり人格を無視され只の番号として扱われる。


何万もの、人間の犠牲の果てに怪人は生まれるのだ。


遺伝子を注入された際にその副作用で、死ぬ者も少なくない。


例え生き延びたとしても数年しか生きられない。


命を弄んだ罰なのかも、知れない…。


聖児にとってこの世界に生きる人間は生きる価値も守る価値も無い虫けらより劣る屑としか考えられないのである。


何故、それ程までに人間を憎むのか?


それは…。



今回、かなり更新が、遅くなりました。

ちょっと、仕事が忙しくて書く事が出来ませんでした…。

今回、少しだけゼノンに、ついて書きました。

次回は聖児が何故、人間を憎む様になったのか?

書こうと思いますがかなり長くなります。

それでは、また…。

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