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第17話・少年と、少女の思い。

総一郎は、自分の気持ちに気付いたものの晶に自分の気持ちを、伝えない事に、決めたのだった。

総一郎がシャドウブレードであると疑い深雪は…。

今回は、ちょっと読み難いかも知れません。

あの後、取りあえず田中を掴まえて、ボコボコにしてしてやろうかと本気で考えたが流石に可哀相だと思い軽く、頭突きを食らわしてやった。


隆司

『痛ぇ!おまっ!かなり痛いぞ!』


田中が涙目で言うので…


総一郎

『自業自得だろが!それで、済んだだけ、有難く思え!このドアホ!』


そう言うと田中は黙り込んだ。


総一郎

『まあ…。正直に言うとある意味助かった…』


此処から隆司視点に変わります。


井上は、悲しそうに笑い呟く様に言った。


その言葉の意味を、理解するのは後の事で、その時の俺には分からなかった。


隆司

『なあ…井上…』


総一郎

『何だ?』


隆司

『お前さ…。何か隠し事して無いか?』


此処から総一郎視点に、変わります。


そう言われて僕は内心、驚いたものの得意の作り笑いをしながら…。


総一郎

『あのな…そんな訳ないだろ』


しかし田中は真剣な顔をして、俺の言葉を待って居るのに気付いた。


コイツ…。


まさか…気付いて居るのか?


俺がシャドウ・ブレードである事を…。


此処から隆司視点に変わります。


井上は、微かに動揺した顔を見せた。


井上は何時も笑って居るけど本当の意味では笑って居ないと俺は思う。


何故なら目が笑って居ないっと言うより悲しそうな目をして居るから…。


隆司

『なあ…どうなんだよ…井上…』


此処から総一郎視点に、変わります。


何度も聞いて来るが答える事は出来ない。


総一郎

『お前もしつこいね〜。隠し事なんかして無いよそれより後夜祭は一之瀬さんを誘わないのか?』


そう言うと…。


隆司

『誘っても…断られるかも…』


自信が無さそうな声を出す田中に俺は…。


総一郎

『大丈夫だ!お前なら、誘えるさ!』


って言うか誘って貰わないと困る。


今だから言うが俺は小さい頃、一之瀬さんの事が好きだったんだ。


だけど、キッパリと諦めている。


お父さんが、死んだ日に俺は、シャドウブレードとして生きる事を決意した。


今更、蒸し返すつもりは無いし一生言うつもりも無い。


勿論、天野さんにもこの思いを伝えるつもりは、全く無いんだ。


俺は多分ろくな死に方をしないだろう…。


戦い死んで逝くだけだ。


今更、自分だけ生きたいとは思わない。


俺は、ボンヤリとそんな事を考えていた。


隆司

『俺、一之瀬さんを誘ってみるよ!』


田中は意気揚々と一之瀬さんを探しに、走って行った。


僕は田中を見送りながら頑張れよ!田中!


っと、心の中でエールを送り何時もの様に学校を抜け出そうと思い靴箱へ向かった。


これから、家に帰って、シオンさんとの戦いに、備えて一眠りして、飯も済ませておきたい。


そんな事を、考えながら自分の、下駄箱に向かい靴を取ると堂々と校門を抜けて外へ。


携帯で時間を確認すると夕方の6時頃。


僕は家に向かって歩き出したのだが、百mも歩かない内に誰かに、尾行されて居る事に気付いた。


誰だ?でも別に悪意や、殺気は感じられない。


どちらにしてもこのままでは家を知られてしまう仕方ない…。撒くか…。


この街は、俺の庭の様な物で、知らない場所は、無い。


勿論、何度か尾行されて居るので隠れ家みたいな部屋も在る。


僕は、取りあえず行き止まりの場所に、行く事にした。


行き止まりと、言ってもそれは他の人だけで俺にとっては行き止まりでは無い。


僕は角を曲がり全速力で走り壁のある場所に手を触れさせると、壁が回転する様な仕掛けがある。


僕は、開いた壁の中へと入ると壁が回転して元に戻る。


僕は、小さな覗き穴から外を見ると黒いスーツを着た女の人が居た。


げぇっ!あの女の人は…一之瀬財閥の、SPの中でも、エリート中のエリート。


名前は、香澄さんで名字は知らないが…。


何で、この人が俺を…。


香澄

『おかしい…確かに奴の気配は感じるのに…』


ヤバイ!早く此所から、離れないと見つかる!


僕は気配を殺して足跡を消して滑る様に移動。


全く!何であの人が俺を尾行して居るんだよ!


あの人は俺が本当は強い事を知ってる節が在るし事実、何度か手合わせをしてくれと言われた。


僕は溜息を一つ、零して頭を掻く。


仕方ない…。此所では、時間を潰せない。


しかし、外に出ると僕は目敏く他のSPが居る事に気付きSPに気付かれない様に、人込みの中に紛れ込み撒く事に、成功した。


僕は家に戻り鍵を開けて制服を脱ぎ捨てて布団の中へ。


そのまま目を閉じて眠りに落ちた。


此処から深雪視点に変わります。


香澄

『すいません…尾行対象を、ロストしました…』


携帯で香澄さんが申し訳無さそうに言われ…。


深雪

『ゴメンね…忙しいのに無理を言って…』


私は労いの言葉を掛けると…。


香澄

『いえ…それよりも彼はやはり私達が、尾行している事に気付いて居た様です…』


えっ?うそでしょ!総一郎が尾行に気付くなんてそんな事ある筈が…。


しかしそんな私の考えを読んでいたのか?


香澄

『はい…。数百mも歩かない内に見失いました…気付いて居なければ撒かれたりはしません…』


香澄さんに、言われ私は黙り込んだ。


香澄

『他の人達も完全に彼を見失いました…』


そう言われ…。


深雪

『分かったわ…。ご苦労様…』


此処から香澄視点に変わります。


香澄

『はい…。それでは失礼致します…』


そう言うと深雪御嬢様は電話を切られ私も携帯を切る。


しかし…。久し振りに、あの少年を見て私は益々彼と手合わせをしたいと思う。


私の中に、流れる血が、あの少年と、戦いたいと望んでいる。


かなりの修羅場を、それも生死が掛かった修羅場を、潜り抜けて居る者の纏う気を、あの少年は、纏って居る。


それにあの少年の拳には武の道を、携わる者には必ず存在している拳蛸が在る。


しかも、その拳蛸を鑢か何かで削って上手く誤魔化して居る様だが私には分かる。


武の道の精神を知る真の武人を私は、あの少年に初めて出会った時から、感じて居た。


だからこそ、戦いたいと思うのだ。


SP

『香澄さん。我々も引き上げましょう』


っと他のSPの人に言われ私は黙って頷き、その場を後にした。


此処から総一郎視点に、変わります。


そんな事など、露ほども知らない僕は、ゆっくりと目を覚ました。


体調は万全だ…目覚めも珍しく、ハッキリして、居る。


布団から出ると僕は時計を見ると未だ午後の7時である。


やれやれ未だこんな時間なのか…。


仕方ない。もう一眠りでもするか…。


そう思い僕は、布団の中へ入ろうと、すると滅多に、鳴らない携帯が鳴り見ると着信は、天野さんだった。


ドキッ!っとしたが一瞬このまま出ない方が良いのでは?と思ったが無視するのは…。


そう思って電話を取ると天野さんが…。


『あの…井上君。今何処に居るの?』


総一郎

『今、家に居るけど?』


『えっ?そうなの…』


総一郎

『うん…。ちょっと用事があるから悪いけど後片付けとかは、皆にお願いするよ…』


総一郎

『まあ…。炊飯器とか、デカイ物は後で僕が片付けとくから気にしないでくれ。って、伝えといてくれ…』


『分かったわ…でも…。用事って何?』


此処から晶視点に変わります。


私は気になり聞くと…。


総一郎

『ちょっとね…』


っとしか言わず私はそれ以上は、何も聞くなと、感じて私は何も言えなくなってしまった。


黙り込んだ私に…。


総一郎

『それじゃあね…』


っと言って電話を切ろうとしたので…。


『あの…またね…』


総一郎

『ああ…。切るよ』


それだけ言うと井上君は携帯を切り私はツーツーツー!っという受話器の音が悲しかった。


深雪

『どうだった?』


一之瀬さんが聞いて来て私は…。


『うん…。何か用事が、あるから後片付けを頼むって…』


深雪

『もう!後片付け、面倒臭いから、逃げたわね!アイツ!』


一之瀬さんは額に青筋を浮かべて言って…。


隆司

『まあまあ…。井上にも色々用事があるんだろ?さあ!片付け片付け!』


そう言うと一之瀬さんと一緒に片付けを、始めて私も片付けの手伝いを、始めた。


ゼノンの乱入により一時は、どうなるか?と肝を冷やしたけど、井上君の御陰で解決して文化祭が再開して、売上は去年を上回る15万3千410円だった。


取りあえず2万はクラスの皆と分ける事に…。


深雪

『でも、総一郎が多分…一番、売上に貢献してるわね…』


っと一之瀬さんが呟く様に言い田中君も頷く。


此処から深雪視点に変わります。


それにしても、総一郎はどうして何時も行事とか団体行動の時に、一人で行動するのだろう…。


それに写真に写りたがらないし…。


まるで自分の存在を残す事を、嫌がっている様な気がする。


それに昔は私の事を名前で呼んでたのに今は名字でしか呼ばないし…。


知らず知らずの内に私は溜息を吐いた。


それに総一郎と天野さんが一緒に文化祭を周っていたのを他の人から聞いて私は苛々した。


もしかして私は…。


ううん…。まさかね…。


あんな奴の事なんか…。


小さい時から、総一郎と一緒だった。


幼稚園の時からの、知り合いで、総一郎は私が…一之瀬財閥の一人娘だと知っても普通に、接してくれた奴だから…。


私は一之瀬財閥である事の劣等感から救ってくれたのはアイツの言葉。


総一郎

『俺はお前が一之瀬財閥の一人娘だから、仲良くして、居るんじゃない!ただ…』


総一郎

『俺は、一之瀬深雪っていう人間が、好きだから友達になりたいと思っただけだ…』


総一郎

『悩む必要なんかねぇんだ…。深雪は深雪だろ?一之瀬財閥の事は分からないが、そういうのも、全部含めて深雪だろ?』


その言葉に、どれ程私は救われて勇気付けられたか分からない。


まあ、言った本人は忘れてるけどね…。


本気で喧嘩した事もあるし対立した事もある。


でも、全然嫌いじゃないのは確かな事ね…。


まあ…良い友達と言った感じかしら…。


でも、アイツは多分絶対シャドウ・ブレードだと私は思う。


でも…。どうやってあの姿に変身して居るかが、問題なのよ。


アイツは、普通の人間である事は間違いない。


TVやアニメとかに出て来る改造人間じゃない。


どうすれば『あの姿』に変身出来るのだろう?


ちょっと調べないと駄目ね…。


とにかく、総一郎=シャドウブレードである事の証拠を掴まないと…。


もしかしたら、違うかも知れないし…。


ううん。むしろ、違って欲しいんだけど…。


だって総一郎とシャドウブレードとじゃ余りにもギャップがあり過ぎるしそれに、総一郎が世の為人の為に命を懸けて戦うなんて想像出来ない。


アイツは何時もヘラヘラ笑ってるだけだし悩みとか無縁そうだし…。


まあ、とにかく一度調べてみよう…。


此処から通常視点に変わります。


後夜祭が、始まったものの総一郎が、居ない為、晶は一人で屋上に居た。


外は既に陽が落ちていて星空が、見えており校庭では、キャンプ・ファイヤーを囲ってアベックが踊って居る。


それを、一人で見つめながら晶は溜息を一つ零した。


総一郎と一緒に思い出を作りたいと思っている晶にとって文化祭は絶好の機会だったのだが…。


結局、少しの間だけしか一緒に、文化祭を周れなかったな…。


晶は、黒い財布に付けたキーホルダーを見つめてあの時の総一郎の微笑みを思い出した。


穏やかな温もりが溢れて自然と笑顔になった晶だった。


余り表情を変えない晶の微笑みは結構貴重だったりする。


ファンクラブの人が見たら感激ものだろう…。


私も家に帰ろう…。


そう思い晶は屋上を後にした。


そして…夜11時。


あの後、二度寝をして目を覚ました総一郎は布団から出ると、背伸をして私服に着替えながら冷蔵庫に行き中身を、見ると余り食材が無い。


更に、帰って来て直ぐに寝た為、御飯も、炊いていないから直ぐに食べれる物が無い。


強いて、言うなら牛乳とヨーグルト位だ。


取りあえず、総一郎は、ヨーグルトを、口の中に掻き込み一気に食べ終わった総一郎は戸締まりとガスの元栓を、チェックしてから、ヨーグルトのゴミを袋に突っ込んで、家を出た。


此処から総一郎視点に、変わります。


蒸し暑い空気に霹靂したが早く千川鉱石場へ行かないとな…。


本当は転身すればもっと余裕を持って行動出来るが何時人に見られるかも知れないし、余り軽率な行動は出来ない。


それにエネルギーの無駄使いは避けたい。


転身している時間が長い程体に変調を来すのだ。


僕は鍵を閉める前に携帯を忘れた事に気付いたがまあ良いか…。


そう思い、そのまま外へ出た。


明日は、学校は休みだし仕事も入れていない。


僕は電車に乗り遅れない様に急ぎ足で駅へと向かった。


もう夜、遅くなのに人が沢山居る。


電車の乗換えが激しい所でしかも結構、遊び場があるのが特徴だ。


勿論、大人向けの遊び場もある。


興味は今の所ないが…。もしかしたら、僕も何時かは、行くのかも、知れない…。


まあ…。多分ありえないだろうけど…。


僕は微かに苦笑いを浮かべながら千川駅への切符を買い駅の中へ。


電車を待ちながら僕は、ボンヤリとしていた。


千川駅への、最終電車が来たとアナウンスで聞き僕は、電車に乗り手摺に体を預けてポケットからソウル・クリスタルを、取り出した。


シャドウ・ブレードに、変身する為のアイテムであり父さんの形見でも、ある。


『ソウル・クリスタル』は、誰でも使用は可能である。


誰にでも、使用出来るのだが余りにもリスクが、大き過ぎる。


使用者の精神力に、反応して自らの潜在能力を、無理やり、引き出す事が出来る。


下手をすれば命を縮めるかも知れない。


ソウルクリスタルを使用する為には『集中力・創造力・精神力』が必要。


この三つが一つでも欠けると、能力が削減されるので注意する事。


生前、父さんが言って、居たのを思い出す。


車掌

『千川駅…千川駅!っでございます』


車内のアナウンスが聞こえて僕は電車を降りて、改札口へ。


時計を見ると11時35分で、このまま真っ直ぐ鉱石場へ行けばなんとか間に合う。


僕は、鉱石場へ急ぎ足で向かった。


商店街を抜けて森林の奥を超えるとこの前、クリムゾン・ヘッドとの戦いの傷跡が残っている鉱石場に到着した。


バリケードを乗り越えると、既に、シオンさんが立って居た。


此処からシオン視点に、変わります。


ジャリ!っと、音がして私は振り返ると総一郎君が、バリケードを軽々と乗り越えて、着地していた。


シオン

『やあ…。早いね。総一郎君。未だ少し時間が、あるのに…』


そう言って笑い総一郎君を見る。


総一郎

『人間、余裕を持って、行動しないと…』


っと言う総一郎君に私はそう言えば修司も同じ事を言ってたな…。


っと思い出し笑ってしまった。


此処から通常視点に変わります。


キ〜ンコ〜ン!カ〜ン!コ〜ン!っとチャイムが鳴り…。


シオン

『総一郎君!君の力を、見せて貰おう!転身!』


シオンは右手を握り締め紫色の光が彼の体を包み光が収まると紫色の鎧を着けたシオンが、立って居た。


総一郎も転身して身構えて居る。


両者共にジリジリと距離を詰めて行く。


そんな二人を固唾を飲んで見守る4人が居た。


レイチェル

『なあ…。どっちが勝つと思う?』


レイチェルの問いにレイスは…。


レイス

『分かりません…。でもシオンさんが有利なのは間違いないでしょう…』


ライト

『そうだな…。先ず経験はシオンさんが圧倒的に上だが、アイツも相当な鍛練や修羅場を乗り越えて居る筈だし…』


っと、ライトが呟く様に言い…。


エンジェル

『どちらが勝つにしても二人共ただでは済みそうにないわ…』


っと言い心配そうに戦いを見つめる。


先に動いたのはシオン。


一気に総一郎の懐へ入ると掴み掛かるが総一郎は左に躱しながら遠心力を利用して右の裏拳を繰り出すが、シオンは、直ぐさま、後ろに跳び間合を開ける。


此処からシオン視点に、変わります。


ギリギリの所で躱したが危なかった。


今まで、色々なタイプの怪人達と戦って来たが、彼の攻撃は、予測が出来ない。


更に、かなり早い。


防御が、間に合わないと判断して、後ろに跳んで躱したがしまった!


そう思った時には総一郎君が間合を詰め右のサイドキックが、私の腹に、打ち込まれて一瞬、息が詰まり動きが止まる。


此処から通常視点に変わります。


総一郎はすかさずシオンの右手を、掴み力任せに地面へ叩き付ける。


地面が陥没する程の投げを食らったが、このまま終わるシオンでは無かった。


シオンは意識を集中してエネルギーを開放。


エネルギーは、衝撃波に変わり総一郎に襲いかかる。


総一郎は、エネルギーを一瞬だけ高め防御の体勢を取る。


殆ど爆発に近い衝撃波を無傷で防いだが、3m位後退。


シオンは内心、舌を巻いてしまった。


自分の子供位の歳の少年が、こんなに完璧なエネルギーの、コントロールが出来るとは…。


シオン

『やはり、このままでは勝てないか…』


シオンは、そう言うと、目を閉じて更に、言葉を続ける。


シオン

『君に見せてあげよう…ソウルクリスタルの可能性を…。進化の力を!』


そう言うとシオンは右手に意識を集中し大切な人を思い浮かべ必ず生きて守り抜く!


その思いにソウル・クリスタルが、反応して強烈な光を放つ。


何だ?あの光は?


疑問に思う総一郎だったが分からなかった。


シオン

『エボリューション!』


シオンは力強く叫び光がシオンの鎧に変化を齎してゆく。


どんどん装甲が、薄くなって、その代りに背中と両太腿に小型ブースターが生成されてゆく。


更に鎧の色が紫から真紅に変化し全体的に尖った刃物の様なイメージを、彷彿とさせる。


シオン

『総一郎君…。この姿がアストラルウォームだ!行くぞ…。総一郎君!』


シオンの姿が変わった事に、その場に居る全員が戦慄を覚えた。


レイチェル

『おいおい…。いきなり切り札を出すなんてらしくないな…』


レイチェルは、肩を竦めながらも、本気で戦う気だと思っていた。


あの人は、もしかしたら総一郎さんにソウルクリスタルの持つ可能性を、見せて、居るのかも知れない。


レイスはそんな事を考えて居た。


ライト

『おいおい…本気で殺すつもりなのかよ?シオンさんは…』


ライトは驚いていた。


エンジェル

『シオンさん…貴方は、本気で総一郎さんを倒すつもりなのですか…』


エンジェルは、悲しそうに、呟き戦況を見つめている。


総一郎は、身構えながら少し前にシオンが、話していた事を、思い出していた。


アストラル・ウォームは早さを手に入れる為に、パワーと装甲が低下していると…。


総一郎は、足で引っ掻き回されるの警戒して組み付く為に間合を詰める。


しかし…。



今回は後夜祭は書きませんでした。

書く予定だったのですが、書いたら、かなり長くなりそうだったので今回は書きません。

やっとシオンVS総一郎を書き始めました。

漸く物語の半分位です。

仕事の合間に書いているので、更新が遅くなりますがこれからも、宜しくお願いします。

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