表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/68

第12話・進化!そして…新必殺技の誕生!

必殺技が破られ更に全身傷だらけの総一郎…。

最大の危機に、直面した時一瞬、浮かんだ一人の女の子…。

その時…。ソウル・クリスタルが反応し総一郎の意志とは、無関係に光が集まりだした。

総一郎視点で、話しが進みます。


クリムゾンヘッド

『ほう…。必殺技が破られ満身創痍だというのに未だ諦めないのか…』


クリムゾンヘッドは感嘆の声を上げる。


総一郎

『当たり前だ…ヒーローは、諦めたり逃げたりはしない!』


どんなに強い敵に出会っても劣勢に立たされても僕は絶対に逃げたりしないし諦めたりしない。


完璧な奴はこの世に存在しない。


長所が、あれば短所も、あるのが生き物だ。


クリムゾンヘッド

『ならば…俺の全能力を駆使して貴様を倒す!』


クリムゾンヘッドは右手に黒い光を集め出す。


黒い光が、渦を巻き大気を震わせ辺りに飛び散り地面を抉る。


巨大な黒い球体が、クリムゾン・ヘッドを包む。


僕は何とか体が動く様にエネルギーを消費しているのだが殆ど動けない。


エネルギーも尽きかけて居るしこのままでは転身さえ維持出来ない。


エネルギーのチャージをして居るのだがそれ以上に消費が激しい。


体を治そうとして居る為かエネルギーの殆どが、自己再生能力に、周って居る。


クリムゾンヘッド

『死ね!ダークネス・キャノン!』


クリムゾン・ヘッドは、叫び巨大な黒い球体が、地面を抉りながら、凄い速度で僕に襲い掛かる。


避けられない。そう思った時、一人の女の子の顔が過ぎった。


その時、僕は戦いの中で初めて死にたく無いと、思った。


その時、自分の意思とは無関係に光が左手に集まって行く。


光は僕の周りに、集まりクリムゾン・ヘッドの技を弾いた。


弾かれた黒い球体は上空で大爆発を起こした。


光が集まるのを止めようと意識を集中したがコントロール出来ない。


全身が、熱くなり僕は、叫び光が消えるとさっきまで気絶しそうな痛みが消えて嘘みたいに、体が軽くなり、全身の血液の流れが手に取る様に理解出来る。


体の奥底から、力が湧き出て来る。


クリムゾンヘッドが間合いを詰めて来るが、少し前までは、殆ど動きが、見えなかったのに、今は見える。


右のハイキックを片手で受け止め隙だらけの脇腹に拳を打ち込むとクリムゾンヘッドは、吹き飛び悲鳴を上げる。


クリムゾンヘッド

『なっ!何だ?体に力が入らない…』


クリムゾンヘッドは戸惑う様に言う。


総一郎

『アンタは、調子に乗って、エネルギーを、使い過ぎたんだよ』


クリムゾンヘッド

『なっ!何だと…』


総一郎

『だから、その反動が、一気に来たんだ』


確かにソウルクリスタルは持つ者の能力を上げる事が出来る。


前にも、言ったと思うが何かを得る為には何かを犠牲に、しなくちゃいけない。


エネルギーの消費が激しく長時間、転身していると、体に蓄えてある栄養が殆ど、無くなってしまう。


骨がボロボロになるのもカルシウム不足だからだし、免疫力の低下も栄養失調による物なのだ。


まあ一概には言えず何か科学的な根拠もあるだろうが、そこまでは知らないし面倒なので、調べて居ないので分からない。


僕は何年もの間、ソウルクリスタルのエネルギーのコントロールを練習し続けて来たのだ。


完全にコントロール出来るまで5年もかかった。


転身が、維持出来るギリギリの所でエネルギーをコントロールして必要な時だけエネルギーを放出する。


そうする事で体に掛かる負担を軽減している。


クリムゾン・ヘッドは、多分、そんな事など知らないだろう。


チャンスは今しか無い。


僕は左手に意識を集中しエネルギーを溜める。


何時もより、エネルギーのチャージ完了時間が、早い気がする。


何時もならもう少し時間が掛かるし、何時もより多くエネルギーがある。


全身が熱くなり僕はエネルギーを開放すると光が竜の形に変化してゆく。


金色の竜を纏い僕は本能の命ずるままに、クリムゾン・ヘッドに突進して行く。


だが、突然現れた一人の男がクリムゾンヘッドを抱き抱えて僕を飛び越えた。


攻撃を外されて僕は何とか止まり突然現れた男を見る。


年齢は多分、30歳後半位だと思う。


高級そうなスーツを身に着けて居る。


???

『君が、シャドウブレードだな…。何時も何時も君には、御世話になって居るよ』


その男は…。笑ってそう言った。


クリムゾンヘッド

『何故…。貴方様が此所に…』


っと戸惑う様に言う。


総一郎

『アンタは?』


???

『いや…。未だ名は名乗らないでおくとしよう。では私達は、これで失礼させて貰うよ』


そう言うと、クリムゾンヘッドを抱えたまま闇の中へ消えて行った。


僕は元の姿に戻ると地面に倒れ込み大の字になって荒い息を整える。


体が、重く感じ倦怠感がありお腹が減ってグウ!っと大きくお腹が、鳴り眠たくなって来た。


それにしても、どうしてあの人の顔が、過ぎったのだろう?


僕はボンヤリと考え込んで居るとパトカーのサイレンが聞こえて来た。


僕は、慌てて飛び起きると走って逃げた。


別に悪い事をした訳では無いが、職務質問されたくないし説明しても信じてはくれないだろう。


電車も無いし、タクシーに乗る金も無い。


さて?どうしたものか…そんな事を、考えて居ると…。


???

『あら?こんな夜遅くにどうしたの?』


その声に僕は振り向いて言った。


総一郎

『河野先輩こそ、どうしたんですか?』


『んっ?私は友達と一緒に遊んでたのよ…。それよりも、君は何してるの?』


総一郎

『てか…もう2時過ぎですよ…。もう遅いから、送って行きますよ』


そう言うと、河野先輩は意外そうな顔をして僕を見て居る。


総一郎

『河野先輩?僕の顔に、何か付いてます?』


そう聞くと、河野先輩は何故か溜め息を漏らして何か呟いたが、聞こえなかった。


河野先輩と、一緒に夜道を歩きながら、しつこく何をして居たのか?っと聞かれたので…。


総一郎

『一人で、遊んでたんですよ』


そう言うと、河野先輩は笑う。


『寂しいわね〜。一緒に遊ぶ彼女も居ないの?』


総一郎

『前も言いましたよね?僕には、やらなくちゃいけない事があるって』


そう言うと、河野先輩は珍しく、真剣な顔をすると言った。


『その…やらなくちゃいけない事って何なの?』


総一郎

『勉強も、しなくちゃいけないしバイトにゲームとかに忙しいんですよ』


僕は笑いながら言った。


勿論半分は本当の事だ。ゼノンを壊滅させる事が僕の…いや、ソウルクリスタルを持つ者の役目なのである。


僕は今まで、誰に対しても一定の線を、引き余り人と関わらない様にして来た。


僕は常に死と隣り合わせの戦いをして居るから、出来るだけ僕の死を悲しまない様にしたい。


ゼノンと戦うと決意した時から…。


あっけらかんと言う僕に河野先輩は呆れ顔になり言った。


『それなら彼女位は作れるじゃない…』


総一郎

『今は、そんな余裕が、無いんですよ』


僕は笑いながら我ながら作り笑いが上手くなったなと思う。


河野先輩を家まで送り届け僕は携帯を見ると既に3時過ぎ。


僕は取りあえず千川公園に向かいベンチに、横たわり僕は目を閉じた。


携帯の音で、目を覚ました僕は携帯を見ると田中から着信があり電話に、出ると…。


隆司

『おいおい…井上君よ…もう10時だぞ…。早く学校に来いよ』


そう言われ僕は、一気に目が覚めた。


総一郎

『もう…そんな時間なのかよ…』


隆司

『早く来て文化祭の準備を手伝ってくれ!』


総一郎

『分かった!』


そう言い僕は携帯を切ると千川駅へと向かった。



実は最初の段階では総一郎が、クリムゾン・ヘッドに負けてゼクロスのメンバーに庇われて、それを、見た総一郎が、怒って、パワーアップする話しを、考えて居たのですが、ヒーローが負けるのは、どうかと思い止めました。

一応、ジャンルはファンタジーなのですが恋愛も多少入ってるので、ああいう、形になりました。


謎の男も登場し物語も一気に、加速させる予定です。次回は文化祭・準備編と、文化祭・当日の話しをする予定ですが、長くなりそうなので何回か別けて書きます。

後書きまで、読んで、頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ