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原因。

 寂しい。

 苦しい。

 嫌だ。

 大嫌い。

 みんな大嫌い。


 こんな世界、消えてなくなってしまえばいい。





今年の4月のはじめ、私は、この高校の13Hの一員になった。

私の通うS高校は、県でも、偏差値の高い、かなり頭のいい高校だったが、

私はそんなことに興味はなかった。ただ、家が近かったからこの高校を選んだ。



S高校には県内全域から、優秀な生徒たちがたくさん集まってきた。

入学式の日に見た、教室の様子は中学生時代のものとは大きく違った。

休み時間だというのに遊ぶこともせず、勉強、勉強…。

これが、青春を満喫するはずの高校生なのか、と驚いた。

まぁ、中学生のころからそんな感じだった私にとっては、仲間が増えたようでうれしかったのだけど。



入学してはじめの学力調査テストの日、

私は体調をくずしていた。

朝から38度の熱を出していたが、

テストをうけたのはさすがにキツかった。

点数は悲惨なものだった。




1週間後、結果が発表されて、私は騒然とした。

「なにこれ…」

思わずそうつぶやいた。

今までとは、はるかにレベルが違っていた。

満点が…クラスに8人。

これがこの高校に入ってきた人たちの実力…。

私は 見事にクラスで下から2番目をとった。

みんなが、序所に離れていくのを感じた。




その結果が悔しくて、私は必死で勉強した。

もう、あんな屈辱は嫌だった。

小学生の時も、中学生の時も、優等生としてあつかわれてきた。

問題も一切おこさなかった。

そんな私が、下から2番目?

冗談はやめてほしい。

私はもっと実力を持っている。

私のことを鼻で笑った人たちに、見せ付けてやりたかった。





次にあったテストで、私は学年4位をとった。

まぁ、これが”原因”って奴だ。





そのテストの結果が出た時から、

先生は異様なまでに私に優しくなった。

私を2学期の生徒会役員に推薦し、

1学期の学級委員長をむりやりおろして、私を学級委員長にした。

私は、いつのまにかクラスの中でも嫌われ者になっていた。

まぁ、私は悪くない。





5月の中旬、

すでに周りの人達につきはなされた、

成績の悪い女子達がグループを作って私をいじめだした。



つらかった。

私は悪くないのに。

「なんで私のことをいじめるの?」

そう聞いても、返ってくる返事なんてなかった。

孤独には慣れていたけど、

あの人たちの力、言葉が、

どんどんと私を貶めていった。




5月の終わりに、

毎日から逃げ出す方法を考えた。


みんなは知らない、私の誕生日、

その日に、私はこの世からいなくなろうと思った。

大嫌いな学校で。

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