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最強を超えた最強。そして……


「いるんだろーーっ、あかりちゃん。きみがこいつらを引き受けて、ぼくは救助者を送るってのが合理的じゃないのかなあーーっ?」


「ぎくっ!」 と、森林の一つの枝が揺れる。

 翔はそれに気づいてるのかいないのか、彼はまだ空に浮かびながら大声を出し続ける。


「気配はしなくても、きみがいるのは知ってんだぜ。なんたって、きみはぼくを寵愛してるんだからねーーっ。だったら、ぼくの心労も減らして」


 だが、悠長に相手は待ってくれるとは限らない。生温い風が翔の顔をなでると思うと、なんと彼の視界から月や星が消えてしまった。


(む、暗くなった。特段曇りでもないのにーーーー)


 ふと、上を見るとあのたらあか。多羅阿伽(たらあか)が半月を思わすような巨大な爪を振り下ろさんとするではないか。


「やれやれ! こっちはハンデを背負ってんだよ!」


 翔は咄嗟に大量の垂紙で障壁を作ると、攻撃を受ける。のではなく、力の方向を逃がし、地面へと誘導させた。

 刹那、木々や土は一瞬にして宙空へと放り出された。あまりの巨体から誇る爪による一撃はクレーターを作り出す。


(純粋にデカくて強い質量型か。ぼくよりも、あかりちゃんの方が絶対に最適だろ。それに、安藤って人を巻き込むのは厄介だ。"死"というリスクは100%回避したいんだよ。ぼくは)


 土煙に紛れて、脱出しようと試みるも、片足が言うことを効かない。そんな局所的な金縛りなどあるはずもない。


「んがッ!?」

 

 そこに目をやるとーーーー透明なアメーバのようなものがくっついており、上半身を除いて、身動きがとれない。


(なるほど! 木魂とグルになって狩りでもしてやがったのか? ちくしょうめ)


 だが、その一瞬の足止めが命取りである。背後に威圧感が占める。振り向かなくても、状況を理解していた。

 そして、最適な選択も。


「しまっ……」


 刹那、大気を震わす多羅阿伽の咆哮が翔を吞み込んで、ここ一帯を駆け抜ける。

 刹那の先、大陸を横断する渡り鳥の群れのように、翔を庇う障壁として展開。

 不完全な障壁ゆえ計り知れない衝撃を覚悟するも、それは森林を支配する静寂と変わりなかった。


(何も……聞こえない。どういうことだ? 不発で終わったとでも……)

 

 何も起きないはずもなし。警戒しようとも、ここから離れんとするもーーーー手足の感覚がない。それに顔をなぞる風の感覚も、鳥のさえずりも、さらには自身の鼓動さえ、聞こえない。


(そうか……これはーーーー)


 翔の眼前が闇に染まったことで確信した。手足をはじめとした末端まで命令が行き届かない。伝達物質・もしくは脊髄・神経そのものの破壊。それを狙った浸透系の波動であると。おそらく外部に損傷を与えず、内部破壊を極めた繊細な大技。ここに生息する多羅阿伽はおそらく白兵戦上等という雰囲気の肉体派の龍守官をこのように葬ってきたのだろう。

 

 それを喰らった翔は当然の如く落下しーーーー眠るように横たわった。首から落ちた時に、ビクン、と脊髄反射の動きをしただけで、後は動かなくなっていたーーーー


 文字通り、無防備で絶好の機会。そう思ったのか不定形な魂のような見た目の木霊の群れ。そいつらは翔を囲むも、多羅阿伽のご機嫌でも伺っているのか、微動だにせず待機している。


 そして、高層ビルよりも巨体な四肢を持つ多羅阿伽が、地面に足をつけると舐めたり吟味するように翔を見下ろすのだ。

 微動だにしない。脈拍も拍動もない。

 

 だが、多羅阿伽どもは気付かなかった。翔が先ほどまで背負っていた安藤の繭が存在しないことに。

 

 その事実に気づき、急いで半月のような爪を振り下ろすも、全てが遅かった。

 到達するよりも速く、なんと翔の学ランを纏った姿は、垂紙となって風に舞っているからだ。

 

 だが、それでも多羅阿伽はその爪を振り下ろそうとするも、身体が言うことを効かないーーーーまるで自身の十八番である神経切断の波動を喰らったと錯覚させた。


「しかし、ありえない。手足は動くのに……だろ?」


 虚空から死んだはずの翔の声が響く。その事実に瞳孔が収縮するも、その選択肢を多羅阿伽は否定した。

 しかし、多羅阿伽に聞こえるその声は、紛れもなく翔の肉声であった。

 さらに、語り口は止まらない。


「これはおまえのように内部を破壊されたから動けないんじゃないんだよ。純粋にパワー不足で負けてんだぜ」

 

 その戯言に耳を貸すも……いや、貸した時点で自分と同系統の攻撃じゃないことに多羅阿伽は感づいた。五感や瞳孔、感じる幽体筋肉が軋む実感を幽体が教えてくれる。


「もう捕獲されちゃってんだぜ、最強によ。あかりちゃんはぼくの神経を再現できるほど微小かつ繊細に扱えるんだ。おまえが焦るのも無理ないよ」


 言い終わると、ギチギチとナノ蔓が多羅阿伽に喰い込み、締め付け、幽体が軋む音が反響する。

 翔が視線を落とすと、巫女服と呼ぶにはめざましく奇異な格好をした女性が、天に五指をかざす。

 あの頸椎まで届くウェーブな茶髪の彼女は、天照院あかりであった。

 

「あらあら、本来はあなた一人でやってほしかったんだけど……仕方ないわ。今日は特別だから」


 だが、姿を現したとなれば、恰好の的。木霊らは四方八方囲み尽くすと、彼女めがけてくるではないか。

 

「ぼく一人やきみと二人よりも、きみが単独で戦う方が速くて合理的。最適の判断だろ。きみはこの世で一番強い。きみさえいれば、ぼくなんていらないんだよ」


 刹那、あかりの背後で何やら煌めきだした。その正体は幽霊でも現象でもなく、粒子であった。その粒子は徐々に紙を形作り、垂紙へと変化していく。そこから血肉が構成されていき、最終的には を羽織った翔の姿が現れた。


「お礼として、ザコは一層してやるよ」


 その手には柄とその先端に長い垂紙がついた……いわゆるお祓い棒が翔の手に握られていた。その垂紙は目視では微動だが、超速振動していく。その垂紙の先端が地面につくと「ジジッ」と地面は鳴き、触れた面だけが消失していたのだ。

 翔は棒を振り上げた。


「668体か……骨が折れちまうよ」


 直後、翔は袈裟斬りのように斜め下へと振り下ろした。その動きに連動して、垂紙は鞭の如く、しなやかに円を描くように天延すると、数十の木霊を切り裂いた。

 そして、適格な軌道の前には死だけである。すると、あれだけ群がっていた木霊は消滅した。


「骨はッ、置いてきたけどなあ!!」


 実質、蛇腹剣であるお祓い棒の垂紙の長さを手で短く調整し終わると、翔は姿を消した。

 木霊らの慟哭が響き渡り、木に染み、山に届き、峡谷を反響する。

 

(本当に、こだまするんだな……)

 

 野呂井翔は脊髄や神経がなくても、日常生活を送ることが可能である。元々、10年前の抗争に巻き込まれた影響で脳の情報を伝える神経が剥離されたため、現在も一部、もう一つの神経と呼ぶねき疑似龍脈をもって四肢や内臓などの働きを支える翔にとって、五感を封じられたからといって何の苦もなく活動できるのだ。

 お得意の視覚をカバーする感覚超過で隠れた木霊を探し出し、肉体に縛られない速度で適格に処理をする。それが、野呂井翔の戦闘の定石であった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

「抵抗したって……意味はないのよ? いくら多く人を喰らったとしても、霧散するなら痛みも罪も晴れるでしょう……」


 一方、こちらは天照院あかりが多羅阿伽を倒さんと、微細かつ丈夫な蔓で締め上げる真っ最中である。このまま糸でゆで卵を切るようにいけばいいのだが、物事はそうそううまくいかないのである。どこか木霊か翔なのか、「うにゃうにゃ」と話す声があかりの鼓膜に届く。

 

『受想行識亦復如是……』


 なんと、それは御経の一文である。すかさず、その発生源を突き詰めんと聴力に集中せんとする。

 そして、声の聞こえる方に顔を向けるとーーーー

 

『無眼界乃至無意識界……!!!』

 

 それは多羅阿伽が唱えていた念仏であった。その念仏の法力が意味するのをあかりは理解する。

 刹那、多羅阿伽はその巨躯を超えた膂力で蔓を引きちぎる。すかさず、その半月のような爪を構えたかと思うと、轟音が響く。

そう、多羅阿伽は両掌をもってあの憎き忌々しい天照院あかりの脳漿や血肉をぶちまけたのである。


「無駄よ。敵が神さまだろうが、宇宙を一瞬で潰せる相手であろうが、あたしの天数(運命)は今じゃないの」


 強く握る両掌から声が響く。いや、声だけではない。弾性力でもあるのか、徐々に多羅阿伽の手は開いていく。


「つまり、天地が歪もうといっぴとたりとも、あたしを殺すことなど、できやしないわ」


 膂力でこじ開けて対面してのは、もちろん天照院あかりである。黒曜石のように煌めき堅牢な鱗から、自身の龍脈が漏れ出している。

 前代未聞だ。


 龍脈を吸い、数多の実力者を屠り喰らった己自身の尊厳と矜持が目の前の30も満たない小娘に肉体からして負けているのだ。


 そんなことが許されるのか。いや、されない。

 その憤慨と怒髪天が半月に似た全てを切り裂く爪であるのに、拳を握りしめた。

 そして、振り下ろすも、またも動かない。あかりは拳の目の前。されど、ただ風圧を与えただけだ。


「これはあなたの疑似龍脈を捉えて操作してるだけ。安心なさい。これは右腕だけだから」

 

 直後、予期せぬ事態が多羅阿伽を襲う。なんと、自分の握り拳が、己の顎にヒビを入れる一撃を放ったのだから。


『……ぐギュウ、アァァがガギナ!!』

 

 それは咆哮にも似た嗚咽であった。完全に多羅阿伽のコントロールから外れ、滅多打ちに処していく。


(あらあら、この慎重すぎる戦法はまるで……)

 

 だが、その思考を遮るように、多羅阿伽は敵に使役される己の右腕を引きちぎったのだ。されど、宙空に立つあかりは、何の意に介していないようであった。

 

「いやね。昔は一点突破でいったのに今では二策三策と小賢しく、策を弄するようになっちゃったのね。まるで、誰かさんのようにーーーー」

 

 しかし、今度は多羅阿伽の黒曜石のような鱗から発芽したカイワレのようなものが生えていた。

 刹那、それは徐々に増えていき、次第に左腕を侵食・支配したかと思うと、なんと冬の荒野のように茶色くしぼみ、朽ちていった。

 だが、なんと発芽では終わらず多羅阿伽の腕の養分を吸いつくしたのか、数多の鋭利な竹林が黒曜石を思わす鱗の下から射出したのだ。


『ガギュルルルrrrrrrrrrr……!!!』

 

 多羅阿伽はダラダラと唾液をこぼしながら、天に顔向け、慟哭する。その絶叫も当然である内部が爆散したのか、吹き飛んだ肉片さえも、養分と化したのだから。


「天を照すは我が勅命。禁忌を犯したあなたはーーーー」

 

 それが言霊なのか、多羅阿伽の全身は、絞られた雑巾のように螺子のように歪み、曲がり、ねじれてしまう。

 さらに、黒曜石のような輝きは見る陰のなく黄土色に染まってゆく。

 そして、樹齢数万年を思わせる巨大な大木に変貌する。遠くから見れば葉のない盆栽である。


「死して日輪を支える贄とならん」


 あかりの袖からは木と同化したのか、タンパク質とは無縁の大木のような腕と化していた。

 そして、その変化した腕で多羅阿伽であった巨大すぎる大木はバキバキと音を立てて、その右腕の養分と化した。

 右腕を元に戻していると、背後に気配を感じてあかりは振り向いた。

 

「あら、翔」


 そうこぼすと、つかつかと近づき、翔は少し浮遊した。あかりの眼前に迫るためである。

 

「おいコラあかりちゃん。どうして、中々ぼくを助けなかったんだよ。今回はワガママじゃ許されないんだぜ」

「ワガママ、ねえ……」


 あかりは面倒くさいようにため息をついた。


「しかも、今回は救助者がいたってのに、ぼく一人で任せようというのは、救助者にとって可哀想じゃねえかな。最適解とはいえねーよ」


 あかりは口をおさえて上品に笑うと、


「可哀想ですって? アハハ、ローリスクかつこの仕事に渋々取り組む奴が、極力リスクを背負いたくはないでしょうに」

「……わかってるなら、なんで助けてくれなかったんだよ。ぼくと救助者の二人がおっ死んでたかもしれないというの」

 

 だが、あかりはよく回る翔の口を人差し指で止めた。

 

「フフフ、ウソおっしゃい。あなたは極力、死のリスクを回避したい。そして、それを他者にも味わわせたくないんでしょう? あたしは知ってるわ」

「別にそんなんじゃ……」

 

 と、返答すらも受け付けず、あかりは一方的に語り出した。


「あたしはあなた以上に野呂井翔という人物を知ってるの。もし、救助者を転送せずに戦闘中でもあの繭の中で本当にいたならば、あなたは鬼気迫る顔をして必死にあたしを呼んだハズ。それをしなかったから、あたしは最後まで加勢をするつもりもなかったからね」


「あなた以上って……」


 そして、ノーモーションであかりは翔の毛髪をつまむと、天に向かって引き抜いた。


「な、ぐ……ッ?!」


 瞬間、その毛髪は一切れの紙へと変貌した。


「それに肉体が紙になる芸当を見せてから、確信したわ。今いるあなた、本体じゃないでしょう。本体は……」

「屋上だよ」


 そう言い放った直後、野呂井翔の姿は崩壊すると、壱枚の紋様の書かれた札だけが浮いているだけであった。

 

「ぼくが不可視の施術をした時に、万が一他人のために死ぬなんてアホらしいじゃん。だから、魂を半分に割って疑似龍脈を植え付け自律させただけだ。あーあ、あかりちゃんにも秘密にしておいたんだけどなあ」

「ふふん、言ったでしょう? あたしはあなたよりも、あなたのことを昔から知ってるんだから」

 

 そして、屋上へ戻った。安藤孝俊を送り届け、釘を刺すと、二人も本部兼家へ帰っていく。

 

「そういや、聞きたかったんだ」

「ん? どうしたのかしら」


 家の屋根を蹴って、帰路に向かう中で会話が始まる。


「きみがぼくへ過度に期待する理由だよ。はっきり言って気味が悪い。ぼくはきみに助けられたのに、あかりちゃんはぼくに対して以上に好印象なのが不気味なんだよ。逆の立場だったら、絶対こうはなんない。断言してもいい」

「……で?」


 と、あかりは返す。蹴って、跳ぶ。月に二人の影が映る。


「……で? じゃないよ。ぼくはその根拠のない自信や理屈ってモンが大嫌いでね! それは運だの確定のない極めて不安定なものを信じるヤツを軽蔑してるからさ。万が一、で死ぬのはゴメンさ。きみは堅実な方だからね。腑に落ちないんだよ」


腕組みしながら質問すると、


「あたしの口から言う必要はないわ。それに、そう遠くない未来でわかるわよ。あなたを信頼する理由とあなた必要とする日ってのはね」


 そう言うと、あかりははにかんだ。

 

「別に……ぼくなんていらないだろ。きみがいれば、龍守官も安泰。無理に強くなったって、きみの足元にも及ばない。無駄だ、非効率だ。だったら、限られた寿命をぼくは楽して生きていきたいんだよ。わかる?」


「わからなくはないわね。あたしだって正義感というより、使命感で動いているからシンパシーを感じてるの。あたしだって救われた恩返しをするために、粉骨砕身でがんばってる。あなただって……そうでしょ?」

 

(……やっぱ、不気味だよ。あかりちゃんは。それとも、占トでも当たったのか……うーん、ぼくがいまいちこの人を好きにならないのは、肚の底が読めないってのも、原因じゃねえかな。ぼく自身、めっちゃ甘えてる気はするけど)

 

 その思考の間に、あかりは語りかける。

 

「あなたは立派よ。あなたはただ、それに気づくだけでいいの。あなたがあたしのヒーローになる日も、そう遠くないんだよ?」


『あたしのヒーロー』そうやって安易に口を出す楽観的なあかりに、翔は少しだけ腹が立った。


「だーかーらー、希望的観測で戦力を買い被らないでほしいね。それで、ぼくが死んだらどうしてくれるのさ」

「ふうん、じゃあ、あなたはどうしてほしい……?」


 そう言うと純粋かつ満面の笑みで翔を肯定した。

 翔は、それが照れくさくも、どこか心が満たされるような気もした。

 だが、劣等感がないとも言えない。そう思う自分も、嫌いであった。


 目の前は、龍守官の宿所である。翔は着地すると、あかりの方に顔をやった。


「やれやれ、ようやく着きやがったよあかりちゃん……あかりちゃん? おい!!」


 あかりは動かなかった。白目を向き、目は虚ろ。けいれんするように、末端は反応するも、明らかに異常な動きをあかりの身体が行われているのだ。


【2025年9月2日20時36分4秒、天照院あかりが原因不明の心肺停止状態ーーーー】


 

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