あとがたり
あとがたり
はじめまして、作者のバトレボです。
『蛇街シェアハウス』を読んでくださった皆さま、最後までお付き合い本当にありがとうございました。
練習のつもりで書き始めた作品ゆえ、読みづらい箇所や粗いところも多かったと思いますが、皆さまの反応や静かな既読の気配に背中を押され、ここまで描き切ることができました。
本作は今回で完結とします。
続ける構想や下書きはいくつか残っていますが、いまは同時進行中の『白の目覚め』第四章、新作『とぐろ』第一章に集中したく、一度ここで筆を置きます。
物語の出発点は、「蛇と何かを組み合わせてみたい」という単純な好奇心でした。
蛇と植物――毒と薬は紙一重、というモチーフから、街で生きる人々の「共生」のかたちを追いかけました。
ミホたちの手の温度、ナギの“半分だけ見せる”力、ジュンの線、サラのことば、タキオの昔話、そしてヒカルの贖い。どれも私自身の試行錯誤に寄り添ってくれた登場人物たちです。
描き進められたのは、読んでくださった皆さまがいたからこそ。改めて感謝を。
最後に明日から新作『とぐろ』を投稿予定です。よければ読みに来てください。いつかまた、別の世界でお会いしましょう。では、また。




