佐敷上城 6
参考: 閲覧 2024.06.26
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佐敷上城跡にある月代宮には、琉球王朝を興した尚巴志
とその父尚思招など第一尚氏(尚巴志から続く王朝)の歴
代王が祀られている。
第一尚氏王朝は「月しろ」を守護神としていた。この
ことからここを「月代宮」と名付けた。
この「月しろ」というのが神様の名前であり、
神霊が降りてくる対象物、という意味らしい。
なんだか神聖で摩訶不思議な気持ちになってきた。
難しい話は置いておこう。
階段の途中にあるコンクリートの鳥居を抜け、巨木の
影を踏みしめて歩を進める。階段の一番上までくると
正面に祠が見えた。小屋のように見えた。扉が開け放
たれた通り門の木枠を2回跨ぎ祠の前に立った。祠は
階段上から見たとき思ったよりも大きく、土台の上に
家の形をした祠が載っている。コンクリートの土台正
面には祀られている歴代王の名前が刻まれていた。私
が階段を登り始めたときに一人すれ違っただけでこの
空間には私一人だった。
心細さもあったのか尚巴志王の名前を見つけると見たこ
とある名前と出会えた嬉しさと共に背筋の伸びる思い
がした。小説の中の人と出会えた感覚だ。「お邪魔致
しております」と気持ちを込めて拝む。と祠ある建物
の奥の空間が気になった。空間が空きすぎていてここ
がゴールにしては違和感ある造りだったので祠の後ろ
に行くと石が乱雑に積み上げられ苔がアートのように
くっついている隣に看板がある。