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1人旅〜記録〜  作者: みかん
佐敷上城(さしきういぐすく) と 玉城(たまぐすく)
3/13

佐敷上城 3

98番バスを諦め、他のバスで向かうことにした。無事


に乗り込み安堵感からバスの中でうたた寝した。  


はっ、と気がつくと降りるところの2駅手前である。


何度も何度もここで合っているよなと携帯で確認して


いるうちにバス前方の電光掲示板に駅名が表示され


る。急いでボタンを押した後で、合っているか、また


確認した。その後もう一つバスを乗り継ぎ佐敷城跡に


一番近いバス停で降りる。小学校の校庭横目に歩き、


コンクリート作りの鳥居を抜けた。民家が左右に立ち


並ぶ小さな一本道の坂道を上って行く。5分くらいか


けてゆっくり登っていくと、不意に民家が途絶えた。


最後にみた民家の後からは右側にうすみどりの背の高


い横幅細めの草、左側に若くて密度の高い森がある。


空気が変わる。この変化をどう表現したらいいのか。


急に風の音が耳につくようになった。風が強くなり草


木がそれに従い首を振る。あたりが暗くなる。気温が


下がる。何か神聖なもの達が自然へと姿を変え、人が


来るのを拒んでいるように感じた。


私は半袖から伸びる腕をさすりながらこのまま進んで


良いのか不安になっていた。

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