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第八十三話 因縁の親子

 ――対岸にて・・・


「クソッ、分断されたか・・・」

「ちょっと、どうするのよ。あっち側が良く見えないわよ」


「あっちは、レイドとエレーヌだ。流石に大丈夫なはずだが・・・」


「・・・ロベルト君、敵だ」


 ロベルトとレシティアが話していると、ミゲルがそう言い指をさした。


「・・・おやおやぁ。そんなに呑気に会話をしてて良いんですかねぇ・・・」

「ロマンッ・・・」


 前から静かに、うす気味悪く笑いながらロマンは現れた。

 左手には剣を携えてだ。


「兄が死んで、さぞかしつらいことでしょう・・・ あれは本当にうっとおしかったです」

「まだ、死んだわけでは無い・・・ 調子に乗るなよ、狂信者め・・・」


「ほう。・・・・・・それが親に対して言うことですかぁ?」

「え・・・? どういうことよ」


「黙れ! 貴様を親だと思ったことは無いッ! 決して・・・ 決してだ・・・!」


 ロベルトは敵意に満ちた目で、そう言ったのだった・・・




 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 ――かつて、俺は道具だった。

 べレーター家の命令に忠実に従う、駒として。


 ”エレーヌという人間を拉致しろ。協力者が他にもいる” 


 たった一つの誤算。

 それはレイドたちが、アミアンに送った戦力を撃破したことである。


 ――「ああ。紹介するぜ! こいつの名はロベルト。俺の相方だな!」

   「初めまして。僕はロベルトです」


 自我を捨て、接触することにしたんだ。

 しかし、時がたつにつれて・・・


 ――「ああっ! 何をする! 俺様を誰だと思っている! 止めろ! 止めてくれぇ! ア゛ア゛!」

 奴らのやることは、極悪非道以外の何物でも無い。


 しかも、話によるとロマンは教師を罷免されたではないか。

 

 

 ――これは、もしかしたら裏切る絶好の機会では無いのか?

 従う理由は何もない。



 そうだ。これから素性を隠して生きていこう。

 そう、俺は決意した・・・







「ククク・・・ 貴方の裏切りはずっと前に、カインから聞いていましたがねぇ。全く、親不孝者ですよ・・・」

「・・・引導を渡してやる」


「クフッ、自由自在に呪術を扱えすらしない貴方が? やってみてくださいっ、よ!!」

「・・・ッ! 来るぞ!」


 ロマンは急激に間合いを詰め、ロベルトに切りかかる!


 ――ガキィィィィィンッ!!

 何とか反応でき、剣を交えることは出来た。


「ク・・・ ッ・・・」

「・・・軟弱。剣術でも劣っていますねぇ?」


 ロベルトは徐々に押され、剣が喉元にまで差し掛かる・・・!


「Προστατέψτε τον ... μαγεία που ενισχύει το σώμα!」

「一人に集中できる余裕はあるのかね? ロマン・・・!」


「クッ・・・ そう一筋縄にはいきませんか・・・」


 レシティアが身体強化魔法、ミゲルがロマンに切りかかり、ロベルトのことを支援する!


「お前ら・・・」

 ――今まで素性を黙っていて、失望された。そう思ったが・・・


「フン、終わったらちゃんと説明したよね! アナタが居なくなって困るのは、わたくしたちなのよ」

「そうですよ。君のことを信頼しているんだ」


「・・・・・・」


「感動しますねぇ! 皆仲良く死ねそうだ! Eltűnni! Áruló! Eltűnni! Áruló! Eltűnni! Áruló!」



 ロマンは、呪術の連撃を放ってきた!


 ――バカァァァン! ドガァァン!


「イヤぁ! 何とかしなさいよ! ロベルトッ!」

「チィ・・・ Egyél! Ellentámadás!」


「フン・・・? 効きませんよ・・・?」

「ハッ、だろうなっ!」


 ロベルトが放った呪術はいとも簡単にかき消されてしまった・・・

 今のままじゃ、遠距離から攻撃してくるロマンに対応することは出来ない。


「ククク・・・ 手も足も出ない感じですか?」


 ロマンは、もう勝利したかのような顔だ。


「仕方ない・・・! レシティア、”アレ”を使うぞ!」

「・・・ッ、本当に良いの?」


「・・・手段は選んでいられない。頼むっ!」



「本当にいいのね? ・・・Μαγεία επίκλησης! Μαριονέτα! Ελάτε!」


 ――すると、レシティアの近くに魔法陣が現れ、なにやら人型で大きな、兵器らしきものが生み出される・・・


「よし。Gyűlölet! Lakjatok!」

「・・・ガ、ガッ、ガガガ・・・!」


「・・・人形が、動きだしましたねぇ」

「ヴァッ! ア゛ア゛ッ!!!!」


 そのまま、ロマンに襲い掛かる!


「おっと・・・ 怨念を中に入れましたか・・・ 貴方、やっていること、私たちと大差ありませんねぇ?」

「・・・これが、人造兵器だ!」


「ヴァヴァヴァヴァッ・・・!」

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