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第二十八話 黒き龍騎士

 レイドたちの元までやって来た巨大な黒い龍。

 

「キャキャキャ・・・ どうだい? 今の気分は」

「君は・・・ 何者だ!」

 ロイクは左腕をもう片方の手で押さえながら言った。


「あたいは龍騎士ダリラ。そして、お前たちを殺す者の名だよ!」

「ギュラア!」

 龍の方も翼を大きく広げ、威圧をしてくる。


 龍騎士ダリラと名乗ったこいつは、全身真っ黒で、瞳は赤く輝いている・・・

 おそらく奴も"黒き人" で間違いないようだ・・・


「フフフ・・・ 殺す? 冗談は程々にしておくんだ。お前たち如きが僕を倒せると思うなよ?」

「はぁ? あんた、片腕を失っているじゃないかい。それであたいと戦うと言うんかい?」


「片腕で十分だよ・・・ 良いハンデじゃないか?」

「キャキャキャ! 言うねえ!」


 ロイクは剣を引き抜いた。その構えには一切の揺らぎが無い。

「レイド君・・・ 一緒に戦ってくれるかい?」

 彼はいつもの明るい顔をしている。しかし、今回はどこかに陰りがあるように見えた・・・ 


「・・・分かりました。共に、生き残りましょう!」

 レイドも愛剣、インテグリーを構える。

「ああ、もちろんさ。エレーヌの晴れ姿を見るまで、僕は死ねないよ」

 レイドはロイクの隣に立つ。さあ、ここが正念場だ!


「良い友情だねえ。ああ、ズタズタに切り裂いてやりたいよ!」

 ダリラは自分の持っている剣を舐め回す。そして、彼女は龍から降りた。

「どうだい? これで二対二だね」

( どうしよう・・・ 分散して戦わないといけないのか?)


 ロイクはレイドに耳打ちする。

「焦るな、レイド君。僕はあの龍を相手するよ。君はその間、あの女を足止めしててくれないか?」

 レイドは無言でうなずく。


(直感で分かる。あのダリラと名乗った奴は俺とは比べ物にならないくらい強いだろう・・・ だが、俺にも譲れないものがあるんだ!)

 そうして戦いの火蓋は切って下された。


「キャキャキャ! あたいの相手はお前かい。欠陥種族のくせに、よくも抵抗する気になれるねえ!」 

 ダリラはいきなり突進して来た。

(は、速い!)


 レイドは身の危険を感じ、とっさに横に避ける。

 先ほどまでレイドがいた位置には、すでにダリラの剣が地にのめり込んでいた。

(地面を破壊するほどの破壊力! なんて強さだ・・・)


「それえ!」

 次にダリラは横にいるレイドに目掛けて一気に剣を振って来た。これは受けるしか無いようだ。


「ガキイイイイン!!」

 両者の剣が火花を立てながら交わった。


「キャキャキャ! どうだい、この力! これはお前ら欠陥種族では到底できない芸当だね!」

「く・・・ う・・・」

(重い・・・!)


 レイドはジリジリと押されていく・・・

 一方ダリラの方は余裕の笑みでこちらを見ている。

「なんだい? もう終わりかい?」

「く・・・ おおおっ!」


 ダリラが油断している隙にレイドは彼女の攻撃を跳ね除けた。

 レイドは再び距離をとる。しかしダリラには傷ひとつ付いていないし、息切れしている様子もない。


「お前程度じゃ何をしても無駄さね! はぁぁ!」

 ダリラは先ほどよりも俊敏にレイドに突進してくる。


「なんて奴だよ・・・」

 そう言っていられるのも束の間、ダリラはいつの間にか目の前まで来ていた。

 レイドは急いで受けの構えをするが、今回は少し違ったようだ。


「Ω μαύρη δύναμη του χάους, ας πανηγυρίσει ο ένας και ας συρθεί στα βάθη της κόλασης…」

 なんとダリラは魔法の詠唱を始めたのだ。


(こいつ、魔法が使えるのか! 予想外だが、これは占めたぞ! 反撃ができる!)

「Αλίμονο στον έναν! Ένα χτύπημα του σκότους!」


 ダリラの手から、闇のエネルギーが生み出されてくる。やがてそれは巨大な球体に変わり、レイドに襲いかかった。


「うおおおおおお!」

 レイドはインテグリーを手前に構えた。が、それが光ることは無かった。


(何!? 反射しない! て、ことは・・・)

「ぐわあああぁぁ!」

 レイドは闇魔術を盛大に食らってしまった。全身は傷だらけになり、闇の魔力の影響で、体が何かに縛られている。


「レイド君!」

 今、龍と戦っている最中のロイクは倒れてしまったレイドを気にしてしまう。


「キャキャキャ・・・ よそ見をしている場合かい?」

「!!!!」

 レイドに気を取られ、ロイクには隙ができてしまった。


「動かない左腕がたいそう邪魔だろう・・・ 今切り取ってやるよ!」

「!? あ、グァア!」


 ロイクの左腕が宙を舞う。ダリラに切り飛ばされてしまった。


「キャキャキャ・・・ 楽しいねえ!」

「・・・」

 ロイクは悶えそうな痛みに耐えながらも、ダリラのことを睨み続けている。

 

(そんな・・・ ロイクまで・・・)

 絶望。まさに今の状況だろう・・・

「面白そう!」


「続きが読みたい!」

 

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