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暮れない白夜と上がらない極夜  作者: 鷹司柊馬
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プロローグ

 ゲームという物は時間を奪っていくなんとも罪な物だ。暇な時間を有効活用するつもりで始めたゲームが思いの外楽しくて、何千何万という時間が湯水のように浪費されていく………なんてことはよくあると思う。


 かくいう私もその部類の人間なので仲間のことをどうこう言える立場では無い。


 私は黒崎明子。一応は高校一年生。幼い頃からなんの取り柄もない普通の人生を送って来た私は、中学一年生のときに友達から誘われてなんとなく入部した陸上部の練習をただ一生懸命に頑張った。


 打たれ強い性格と長距離走という種目が見事にマッチしたのか、ぐんぐんタイムを縮めて行った私はなんと最後の総体で関東大会まで進み、その上賞状を貰ってしまった。


 部活で有終の美を飾って引退した私には、すぐ目の前で進路について2つの選択肢が待っていた。


 もちろん最低条件に高校進学という絶対条件があって、問題はどの高校に進むかというところにある。


 勉強は普通かそれ以下程度にしかできない私。というかできることならしたくない。


 一方で部活は楽しかったし、一生懸命頑張ったおかげで推薦を貰える程の成績を残せた。


 そんな私は一瞬も迷うことなく部活での成績を活かした推薦=スポーツ推薦で陸上部の強い私立高校に進学した。


 というふうに無事高校生になった私は、もちろん陸上部に入り日夜厳しい練習に励んだ。なまじ成績を残していたものだから顧問の先生や先輩たちからの期待を一心に背負ってしまった私は、少し頑張りすぎてしまったのかもしれない。


 おかげ様で一年の夏休みに参加していた合宿中に両足の骨を折る大怪我をしてしまった。


 原因はケアもしないまま走り続けたことで、激しい疲労骨折だった。


 この怪我のせいで私は二ヶ月以上の間車椅子生活を送ることになり、もちろん練習に参加できない。ようやく怪我を治して練習に合流した時にはもう、部活に私の居場所はなくなってしまっていた。


 もともと同期の仲間たちからは毛嫌いされていた上に、仲良くしてくれていた先輩たちはとっくのとうに引退してしまっていた。そんな状況で長期離脱してしまったら居場所が無くなってしまうのも当然と言える。


 無視やわざとぶつかってくる位の嫌がらせは回数を数えられないほどやられたし、着替え中なんかに私に聞こえるように悪口を言われたりもされた。


 それでも私はこれも一つの試練だと思って前を向いて復活を目指していた。


 しかし私に降り注ぐ悲劇はまだ終わらなかった。部活のことに加えて、あらぬ濡れ衣をかけられたりした結果、私はクラスでも居場所を奪われてしまい、最後には学校に行けなくなってしまった。


 私は「不登校」になってしまったのだ。

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