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Intrusion Countermeasure:protective wall  作者: kawa.kei


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 あちこちに散らばっているグッズやアイテムを見て驚いている様子だったが、事情を説明すると納得したかのように頷いた。


 「なんか欲しいのあったら持って行っていいぞ」

 「マジっすか!? あざっす! じゃあこれ、貰っていいっすか?」


 ホーコートが選んだのは一番嵩張るであろう対爆スーツだ。

 

 「そ、それでいいのか? 動きづらくね?」

 「いや、格好よくありません? 宇宙服みたいで」

 「まぁ、言われてみればそんな気がしないでもないような……」


 ホーコートは嬉しそうに対爆スーツを着こむと付属のヘルメット被ってバイザーを下ろした。

 

 「あざっす。 あ、でもただで貰うのもちょっと気が引けるんでこれどうぞ」

 「お――って多すぎる。 そんなに要らねぇよ!」

 「じゃぁ俺、ランク戦に潜って来るんで!」 


 ホーコートはマルメルにガチャ一回分のGを送金すると返事を聞かずに去って行った。

 

 「おいおい――まぁ、いっか」

 「で、おもむろに回して低レア引くの悲しいな」

 「おかしいなぁ。 そろそろ俺に引かれるべき、高レアアイテムが来ると思うんだけどなぁ。 分かった。 きっと奥で詰まってるんだよ! もっと引けば出るに決まってる」

 「はいはい、ミッション頑張って回してG稼ごうな」


 ヨシナリは再度、ガチャを回す。


 「なぁ、ヨシナリ。 次のイベントどう思う?」

 「あぁ、ワールドレイドって奴か。 他のサーバーとの限定的な共同戦線って事と一部の装備に制限がかかるって事ぐらいか。 弾薬系の自動精製が軒並み使えないのと持ち込める装備の重量制限、後はAI搭載の支援機体は出撃不可って所か」


 つまりアルフレッドは出撃不可だ。 

 そういった意味ではグロウモスがシックスセンスを引き当てたのは非常に幸運だった。

 ガチャからがN、R、R、Nと低レアのカプセルがゴロゴロと飛び出す。 


 「露骨に継戦能力落としに来るなぁ」

 「そうだなぁ。 俺の場合はエネルギーと実弾の撃ち分けができるからそこまでじゃないけど、お前の場合は実弾に偏ってるから気を付けろよ」

 「だなぁ。 一応、アノマリーがあるから多少は行けるけど、過信は不味いな」

 「俺もそう思う。 実際、侵攻戦の時に撃ちすぎて終盤に壊れちまったから酷使するような状況はあんまりよくないぞ」


 R、R、R、SSR、Nとカプセルが吐き出される。


 「補給とかできる感じなのか?」

 「できないって事はないと思うけど割と厳しいと思う」


 イベントの概要を見ると侵略生物の蔓延る惑星にある連中の前線基地的な場所への強襲といった内容だ。 つまり名称こそ変わっているが侵攻戦とそこまで変わりはない。

  

 「侵略生物とやらがどんな物かは分からんから何とも言えないけど、ナマモノっぽい奴だった場合は拠点やらを奪って設備使うって手が使えなさそうだから継戦能力の維持が重要だと思ってる」

 「って事はシャトルか何かで降下してそれを守る感じになるのか」

 「あぁ、過去の例から可能性は高いと思ってる。 だから、分かり易く敵が湧かないなら流れとしては見張りを置いて周囲を探索しつつってなると思う」

 「敵が湧いたら?」

 「相手次第だけど、最悪諦めた方がいい」


 補給が経たれるのは不味いが味方の替えが利かない以上、頭数が減る方が不味い。

 

 「当日になったらブリーフィングで軽くやるけど、何が出て来るか分からんからほぼアドリブになると思う」

 「怖いなぁ。 俺って事前情報を聞いて安心したいタイプだから心臓に悪いのは遠慮したいぜ」


 最後の一個、虹色のカプセルが吐き出される。

 碌に見てなかったヨシナリは無言で開けてストレージに放り込む。


 「まぁ、お前の場合は役割が固定されているから自分のプレイを貫けばいいよ。 敵が出たら弾をばら撒く。 それぐらい単純に考えりゃいい。 後は相手に合わせて戦い方を変えれば大抵は何とかる」

 「そうだな。 ――って最後の一個なんだった? 俺ちゃんと見てなかったんだけど」

 「え? あぁ、悪い。 俺も見てなかったわ」


 えーっと、何だったかなストレージ内のアイテムを入手順にソート。

 

 「……おぉ」

 

 思わず仰け反った。 マルメルが何だったんだと身を乗り出すのでウインドウを操作。

 特化型複合センサーシステム『マインドビジョン』 250P。

 重力、空間変動情報の取得に特化したセンサーシステムだ。 


 内容から重力制御や斥力フィールド、空間転移系の攻撃、防御手段の看破に高い効果を発揮する。

 

 「おいおい、LRじゃねぇか!? 演出を見逃した! ってかいいなぁ……」

 「あー、要る? ぶっちゃけ、俺ってシックスセンスあるから要らないんだけど」 


 本当だった。 特定分野に特化している事もあって部分的にシックスセンスを上回る高い精度を発揮するが、付け替えるつもりはないので要らなかったのだ。


 「え!? マジでくれんの!? 欲しい、欲しい、超欲しい!」

 「そうか。 じゃあどうぞ」


 ウインドウを操作してマルメルにマインドビジョンを送り付ける。

 

 「やったぜ! ありがとな!」

 「投資したんだから次のイベントは頼むぜ?」

 「おう、任せとけって」


 マルメルも満足したようだし、もうガチャはいいだろうと立ち上がろうとすると腕を掴まれた。


 「何だ?」

 「いや、LR以上の演出みたいな~って」

 「マインドビジョン手に入れただろうが。 そこで満足しとけよ」

 「頼むって~」


 ヨシナリははぁと溜息を吐いた。 


 「あと一回だけ10連回すからそれで出なかったら我慢しろよ」

 

 流石にお喋りしていて見逃しましたとならないように二人は黙ったままだ。

 ヨシナリが操作して10連を回す。 N、R、R、R、SR。

 N一つは中々に悪くない流れだ。 残りの後半だが――


 N、N、N、R――これは駄目だろうと思ったが、最後の一つが虹色のカプセルを吐き出した。

 マルメルがうおおおおおと叫ぶ。 正直、出るとは思っていなかった事もあってヨシナリも少し驚いた。


 「すっげ、また出た! で? 中身は何だ!?」

 「今開けるから落ち着け。 ――まぁ、ワクワク感があるのは確かだよな」


 ヨシナリがウインドウを操作して開くと――

 大口径荷電粒子レーザー砲『ガングニルⅡ』300P


 「なんか聞き覚えのある名前だな」

 「ユニオン立ち上げた初期ぐらいに買おうかと考えてた奴の強化版だよ。 まぁ、そっちは大口径レールキャノンだったけどな」


 ちなみに無印はSSRだ。 

 さて、このガングニルⅡ、銃身だけで10mを越える上、本体のエネルギー消費量が凄まじく諸々合わせると20m近くのデカブツだ。 

 加えて専用のジェネレーターとコンデンサー内蔵の対要塞を意識した代物だという事は分かる。


 価格を見ると結構な代物ではあったのだが――

誤字報告いつもありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
きちんと使えるジェネレーター用意するのクソ大変そう 防衛イベントみたいな基地で使うならって感じかな
演出の見逃した! ↓ 演出を見逃した!
ガチャが当たるチート とかあったら食いつきそうな人が一人……
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