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伝説の相棒  作者: 龍美邦彦
19/20

テスト当日となぜかくしゃみがでます

久しぶりでごめんなさい。

少年は夢を見る。


自分であって自分でないもう一人の自分。


遠い遠方が見える高い場所だった。


夜な気がした。


周りには義母とシャスさんとあの人形使いのシャドロンがいた。


何故か彼らは自分を囲んで対峙していた。まるでレジェンドクラス3人と自分が戦うかのような。


(なんだこれは…勝てるわけないじゃないか…)


思うも夢だからか体は動かず。3人が自分のタイミングで高速で攻撃しようとした瞬間で目が覚める。


「はぁ…テストか」


今日から2日かけてテストが始まる。昨年通りに行こうと思っていたが昨日の夜のプロポーズもあるし本気でウィザリア魔法研究所に入るために今日から少し本気をだすかと思っていた。


まず髪を木の棒でまとめいつもと違う髪型になった。


「切りたいけどな…なんか感づかれるのもいやだしな…」


彼のことに興味を持ち始めたものたちがいたので。切ることはせずまとめた。


朝はパンと軽く卵を焼いてそれをのせ食べる。


身支度を済ませ学園へ向かう途中シレル・ユータスが難しい顔をしながらぶつぶついっていた。はぁ…と息をはいてヴィリオへと近づき髪型に気づく。


「ようヴィリオ!って髪どうしたんだ?」


「あぁ…ちょっと気分を変えるって感じですかね。首尾はどうですか?」


「だめだ…60位以内入れりゃいいほうだろうな。ヴィリオは?」


「僕は…まぁできるだけ努力します」


「でもお前ってすげーよな」


何故か賞賛するシレル。


「なにかすごいですか?」


「いつも狙った順位の前後かピタリ狙うからよ。しかもこの前は殿下と木剣ではあっても魔法を使っての模擬戦だぞしかも殿下の魔法を斬り捨てたんだ。ちょっとした今有名になってるの知ってるか?」


「そうなんですか?」


知っていた。ここ最近他人の目が少し違うことに気づいていた。だがあえて知らぬふりをする。


「まああんまりかわりませんけどね」


「まぁマイペースのお前らしいな」


そんなこんなで学院に着く。あるものは参考書とにらめっこ、またあるものはもう勝負をあきらめ。いろいろいるがその中でも威厳と自信に満ちた態度で席に座っているのはオフィーリア殿下だった。


「来たかヴィリオ」


いきなり挨拶されてすぐ返す。


「おはようございます殿下」


「今日は気合が入ってるな」


「え?」


「髪を結っているじゃないか。私も気合が入っているのだ。なにせ一番付き合いの長い従者が婚約してな。まだ結婚事態は先と言っていたが従者に頼るのではなく頼られる存在にならねばと思い気合が入ってしまう!」


イルルさんのことと思うが殿下にバレぬように相槌を打つ。


「そうですね、テストで将来決まるならそろそろエンジン上げていかないとですからね」


「しかしお前、実技は大丈夫なのか?」


実技のテストは50m先の的にファイアーボールを当てより中心に近いほうが得点が多いというゲーム見たいなものだ。ヴィリオはいくら最下級のファイアーボールと言えど魔法は使えないが代替策は容易していた。


「ん…抜かりはありません」


そして鐘がなりまずホームルームがあり少しのあとテストが始まった。


配られる用紙をみてヴィリオは高速で問題を解いていく。そして用紙の裏にあることを書いてあとは気長に読み返しながら名前記入なども忘れてないことなどもチェックしながら余裕だった。


時間はあっという間にさり次は実技のテストへと移動だった。


学校の修練上には50m先に丸い的があった一応魔法対策として鉄を使っている。


シレルは50m先の的へ何とか当てるもだいぶ端に当たっていた。オフィーリアは正確に中心を狙う。担当の先生も頷くレベルであった。


何人もの生徒のあとヴィリオの番がくるヴィリオは魔法と見せかけ赤闘気で作った闘気玉を練り上げるこれを見て何人かはびっくりする。あのいつも実技ビリのヴィリオが魔法を使っているということにだ。実際は魔法ではないのだが。


そしてヴィリオは闘気玉を軽く上げて青闘気を一瞬だけ纏まで高め紅い闘気玉を脚で蹴る。単純ではあるがその行動の速さは誰にも目で追えなかった。担当の先生はファイアーボールと勘違いした赤闘気の玉を作ったところまでは見ていたがその後の動作が目で追えなかった。次に聞こえてきたのは。バアンという破裂音だった。的の近くで点数を書く担当の先生は目が飛び出していた。ヴィリオの蹴った球は的の中心を射抜きさらに後ろ100m先の石垣の壁まで粉々に粉砕していたのだから。


見ていたのは数人だったがヴィリオはすまし顔で終える。


「おい…今のヴィリオのファイアーボールみたか?…」


「うん…あれってファイアーボールっていうレベルじゃないよね…」


外野がざわつく。オフィーリアもシレルもびっくりしていた。


「ヴィリオ!いつのまに魔法が使えるようになったんだ?」


「うーん…たまたまです」


「…たまたま…ねぇ…」


あっけにとられるシレル。しかしオフィーリアは何かに納得いったかのような顔をしていた。


そしてテストは昼まで続き今日は帰宅となった。


「あぁ…今日だけで160点ぐらいかな…ガク」


シレルはうなだれるが。


「…」


ヴィリオは考え事をしていた。朝から警戒はしていたがオフィーリアの監視がもう全然なかったのだ。


(もう王都に自力で行くしか無いと悟った…ならテストも結構上の方を取れる人物と言えば殿下を除けば4人程度、僕が上位に入ることでさらに枠は3人、どうやら尾行しない当たりあちらも順調ということですか、まぁ天の堕天とかかわりがなくなったのでそこまで気にしませんが…最近なにか違和感があるんですよねぇ…ちょっとゼルツと会話してみますか…)



殿下の尾行をして借家に帰った後ヴィリオはある相談をゼルツにした。ゼルツもそこに感づき始めていた。オロチは王様からちょっとした話で思い当たりゼルツと共有していたことだ。


(そうか…やっぱりお前もおもうか)


(はい、もしかしたら『天の堕天』というのは…)


(クレナとチャオさんにはおれが話しておく)


(はいではまた)


クリスタルによる念話を切り『天の堕天』の真実に近づき始める黒の矢であった。


(だとしたら危ないのはまだこの街と王都付近が危険なようですね)






(そう…やはりそういう繋がりがあるとは思っていたわ、というかオロチさんからの情報とチャオさんのつてでこっちは大体わかってたけどね)


(そうか、まあそういこった。チャオさん大丈夫か?お前にこき使われてねぇか?)


(失礼ね、私がそんなに人を荒く使ったことがあったかしら?ただ一人を除き)


(除いちゃあいけねぇだろ!あいつ結構根に持ってるぜ?なんか俺には話してねぇがバレるようなことをだれかにしてねぇか?)


(そうね…レティアさんに彼の上半身裸の写真を渡したわ。彼女ならギリギリ解呪できるレベルにしておいたわ)


(…お前やっぱり腹黒いな…この間すっげぇ辛そうな顔してたが…)


(まぁ彼ならいくらでもやりようがあるでしょ?)


(やりようって…あいつは魔法が使えないんだから無理な時には…)


(あなたを頼るんでしょ?信頼されてるんだからいいじゃない)


(はぁ…高等部卒業してからお前かなり自由になったな、悪い方向に)


(それはあなたの目が曇ってるわよ。これでも淑女の嗜みは心得ているわ)


(あーそうですか。まったく俺から見たらお前もまだ子供なんだからな、チャオさんからみたら孫みたいなもんだし、チャオさん困らせんなよ?じゃあな)


そうしてゼルツは念話を切る。


クレナはチャオとリオナ殿下の側近メイドのリルハ・ロチェルと話し合っていた。


「そうですか…やはり『天の堕天』はギルド内の…」


リオナの側近メイド、リルハは溜息を突きながら現状を知らされ悩む。


「そりゃあそうでしょうなぁ。本当に悪い人間が自分は悪いですとプレートをぶら下げて生きてるはずがないですじゃ」


「ですがそれでは今回の王様の計画はあなた方からしたらお嬢様方は守れても『天の堕天』は全員つかまらないのでは?」


「パーティーが勝負でしょうなぁ…その時のヴィリオ殿とゼイン殿とオロチ殿と不肖ながらワシが監査して少しでも反応したものが居ればそこで裏に連れて行きゼイン殿の魔法で情報をぬきますじゃ」


「なぜクレナ様の名がはいっていないのですか?」


なぜか言われなかった名が気になったリルハ。


「それは私が闘気にまだ不慣れだからです。リルハさん」


クレナは別に事も無げに言う


「このギルドで接近戦で一番弱いのは私ですから」


リルハは知っている。クレナが大会で使った呪文などを。それでも自分が一番弱いと言わせるのは彼女が彼ら他の4人を完全に認めているからである。リルハも闘気は透明だがあの大会で怪傑がみせた闘気の色、彼女は興味があった。主人を守るためさらに自分は高見を目指したいという思いでだ。そこで聞いてみる。


「黒の矢で一番強いのはやはりギルドマスターのゼルツ様でしょうか?」


クレナは簡単に答える。


「知ってる?リルハさん?このギルドで一番強い男がなんて言われているか」


「はい、なんでしょう?」


「怪傑なんてのは一部のファンが体よく付けた名前でその前は「白い悪魔…」」


それを聞いてハユードということがわかる。一応ここは研究所の会議室であり結界も張っておりリオナ殿下もいる。その話を聞いてるなか口を開いたのはリオナ殿下だった


「リオナ殿下、当たりです。彼はウェルカシア付近での悪名高いギルドはほぼ壊滅させてきましたから」


「あの方には認知しているか知りませんが恩があります。何かあれば私にも何か手伝わせてください」


リオナ殿下は余り顔に出してないがクレナは女の勘で何かを悟った


(あの子はどこでなんのフラグ立てるかわからないわね)


一人思うクレナ、チャオがギルドに入った時もある意味恩で入ったのと自分の孫の旦那になってくれというものだがヴィリオはその時は遠慮したがチャオはまだ狙っている。


(まったく、あの子にはもうちょっと意地悪したくなっちゃうわ)


彼女も自覚しては無いがヴィリオのことをかなり高評価していた。自覚してないので彼女は他の女性が近づくと意地悪をしてしまう。なぜかそうしないと気が済まないらしい。


その日の夕方ヴィリオは何故か鼻かぜ、くしゃみが良くでて鼻水が止まらなかったので義母の薬をのんでオフィーリアの邸宅に護衛しに行った。

久々に書いたので自分に違和感があります。

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