今シークレットクエスト実行中です
今回も俺TUEEEが少しですが入っております。それでも楽しんでいただけたら幸いです。くっそつまんねぇと思われる人もいるかもしれませんが。そういう方にすいませんがもっと他におもしろい人がいるんだからしょうがないのよぉ!という思いです。間違いなどございましたら通知まってます。
追記 18未満閲覧禁止にしていたのですが全年齢に指定変更しました
ここ西の王国、ウェルカシアでは西のギルド最強を決める大会が開かれていた。ギルドの大会の最終種目ダブルデュエルではギルドマスターとあと一人をギルド内から指名し二人で挑むものだ。二人は2個の転移石を持つ。1つは指定された場所へと行くものともう一つは帰ってくるためのものだ。二つ目の転移石を砕けた場合失格となるのである、ゆえに相手の転移石を砕くか危ないと判断し自分で砕くかの二種である。いま島の中では10ギルド20人が探索もしくは交戦状態だった。しかしある二人は離れ離れになり島の反対の端に移動していた。一人は30過ぎの老け顔、黒の矢のギルドマスターゼルツ・シュナイダーと、もう一人は白の衣を着て顔は覆面で隠し時々見える赤い目が印象的な黒の矢・副ギルドマスター、ハユード、だった。
アナウンスが告げる
「現在残っているのは一人脱落の19名!さあだれが最後に残るのか!」
黒の矢には作戦があったお互いが島の端にたどり着いたらまず狼煙を上げるというものであるこんなことをすればほかのチームが狙ってくるのはあきらかであるが二人には今までの経験とチームワークで信頼していた、そして両端で狼煙がちょうど上がった時、ほかのチームは面食らうことになる。一つは咆哮のような青い衝撃波ともう一つは観客やほかのギルドも見たことのない黒い怒号のような衝撃波だった。
「おーお、ハユードは久々にはりきってんなぁ、まさか闘気を青までたかめるたぁなぁ」
ゼルツは久しぶりにみる相方の本気、大地絶刃をみて語る。
二つの衝撃波が17名のギルドチームに当たるのをゼルツが魔眼で確認していた。そして衝撃波と衝撃波が衝突したとき残ったのはたった2人だった。
「なんだ今のふざけた威力の衝撃波は!親父大丈夫か?!」
「あぁ…なんとかな」
二人は虎の爪という現在では誰もが知る一流ギルドのチームだった。
「イージスボムが反応してなかったら俺達まで脱落するところだったぜ…」
「気を緩めるには早いぞドレイク。ここはもう風土と化しておる、互いにもう牽制せねば…」
二人は決して弱くはない、むしろこの都市では最強に近いギルドである。それが規格外の無名のギルド、黒の矢というギルドに殲滅されようとしていた。
「わしはあの覆面をやるお前は黒いほうをやれ」
ゆっくりとハユードとゼルツが近づいてくる。まるで死神が鎌を片手に優雅にこさえてくるように。
ゼルツは魔法を使いドレイク牽制、ハユードは大きな二刀流使いである。
ドレイクと親父と呼ばれている老戦士セザン・カートスはこのあと二つの青と黒の閃光に翻弄され負けるのであった。
そして勝ち名乗りをあげたのはダークホースであるギルドチーム、黒の矢であった。この時チームは5人しかいなかったというのにすべての種目で高点数を叩き出し見事総合優勝したのであった。この5人は後に天下五面などいろいろな呼び方で呼ばれていた。
メンバーの名前は全国で有名な記事会社、週刊キャスターに乗るほど鮮烈なデビューを果たしたのであった。
まずギルドマスター、失われし冥魔法の使い手、ゼルツ・シュナイダー。
覆面が最後にはがれたところを撮られそれで顔が割れたが誰も知らない白い長髪の青年、覆面のハユード、である。別名は怪傑ハユード。
鬼と龍の混血、鬼人龍と呼ばれる異種族であり巧みに槍を使うことから、鬼人龍の紅槍使いオロチ・ヤマタとよばれている。
そしてお茶目な武術の達人じいちゃん、チャオ・リー。
最後に今年学校を卒業して晴れて正式加入した、麗しの暴風族、クレナ・テリーカ・ルヴェリアであった。
五人ともが有名人になり身元を調査されたりしていた。クレナは西の大貴族の一角、ティノン・テリーカ・ルヴェリアの二人の娘の姉になる。彼女は家に身を置いているという噂である。
オロチはギルドでいつも通り過ごしているが取材などの事案はあまりなれないので基本無視に徹している。
チャオは自国に戻っているという噂で後の二人というと。
「眠るなヴィリオ!俺の授業は子守歌か!」
茶髪を束ねているひげを少しはやしている魔眼の教師ゼインに叱られていた。
「zzzはっはい!何でしょうか?!」
「お前次の木剣授業もおれだからな!おぼえてろよ!ちきしょうめ!鐘も鳴ったことだしここまで、次の座学の時ヴィリオには虎の爪が使った魔法、タイガークロウを説明してもらう!」
「へ…えええええ!?」
「次の座学が楽しみだな!できなきゃ反省文10枚だからな」
しょげているヴィリオは隣にいるシレルからはからかわれていた。
「お前は早く居眠り癖とったほうがいいぞ。あとタイガークロウってどんな魔法なんだ?」
「はぁ…どうしても昼に近づくと眠くなるんですよねはぁーあ」
くわぁと口を開け残念そうにするのはヴィリオ・パルグランツとシレル・ユータスは学校に入ってからの初めての友達で中等部から高等部現在2年まで一緒に切磋琢磨してきた仲である
ここはテヴィルス学園というウェルカシアより東に位置する魔物との闘い方や魔法の知識を研鑽する場所である。
次の授業で軽く木剣を突き合わしていたシレルが言う。
「お前ってさ…まぁいいや。それよりクレナ先輩ってすごいとこに就職したな。しかも大貴族だし…去年もっとお近づきしとけば良かったなぁ…」
「腹黒いけどね…」
「ん?なんかいったか?」
「いやなんにも?」
急いで左目のモノクルをいじる黒に長めの髪のヴィリオに金髪に茶色眼のシレルはその癖に気づいた。
「モノクルをいじるってことは俺に隠し事だな話しやがれ!」
やいやいと木剣で突き合っていると横から二人に先生がげんこつを入れてきた。
「適当に打ち合ってんじゃあねえ!俺達教員が基本から応用まで教えてんだからな!シレル!こいつに手加減はいらん本気で踏み込め!」
「それがこいつ隙がありそうでないんですよねあはは…」
「僕の剣は隙だらけだと思うけどなぁ…」
「シレル!お前はこいつに甘いぞもっと度胸出せ!でなきゃモンスターの一匹も狩れないぞ?」
「とは言ってもこいつ動きが…うわ!」
ヴィリオも一歩引いてよけていた。木剣が飛んできたのだ。
周りからは、うわ殿下だよ、姫様かぁ…
などと恐れられている人物からの木剣のプレゼントだった。
「痴れ者めそんな隙だらけの男に剣を打てないとはな…集中力が足らないのではないか?」
金髪碧眼の王女殿下がシレルを見下していた。ヴィリオが煽る
「隙だらけなら木剣を投げものとして攻撃するんですか?姫様?」
「いいだろうこのクラスになってから貴様の行動は見るに堪えなかったところだその根性叩き直してやる!かかってこい!」
「おいいいい!ちょっとこいヴィリオ!」
ゼイン教官に引きずられていくヴィリオ
「わかってるな?負けろよ?」
「別に本気にしませんから大丈夫です」
「お前本当にわかってるな?王族だかんな?あとでどうなっても助けないかんな?!」
「えぇ…そこは守ってくださいよ…一応担任なんだし…」
「ゼイン教官!時間が惜しい…早く話を終わってほしい…」
「はぁ…いいか?絶対負けとけよ!」
最後まで小さく負けろという教官をあとにし、ヴィリオが剣を構える。
「お好きにどうぞ」
「ふん、いいだろう向かってやろう」
二人の間が少しずつ縮んでいく。一瞬だったヴィリオが木剣を横に捨てた。奇襲、素手による攻撃と判断しいっきに距離を詰める。
(甘いなやはり…な)
驚愕の行動をヴィリオは行った。
相手の手首と相手の剣の腹を持ち相手を組み伏せ自分自身を切ろうという光景を作りだしていた。無刀取りという高等技術である。
あちゃぁ…とゼインは言い
周りはなにが起こったのかわからない状況だった、ただヴィリオが殿下に木剣だとしても剣を向け勝ってしまったという事実だった。
ヴィリオはすまし顔で後を去ろうとするところにゼインがげんこつを食らわせる
小声でかなり冷めた声で
「お前…死刑…確定…退学…」
「えぇ…!こんなの腕ならしにもなりませんよ!腕がなまってたら嫌だなと思ってちょっと全力を出さずに本気で相手したのに…」
聞こえていたのか、聞こえていなかったのわからないが姫さまは硬直して動けないまま涙を流していた。
「うう…なんでこんな…」
ヴィリオは女性を泣かした罪悪感があとから来てもやもやしてハンカチを渡そうとする。
「あの…使いますか?…あの…すいませんでした!!」
あののんびり屋のヴィリオがあたふたしているのが珍しいのかシレルがびっくりしていた。
まわりはなんとも言えない状態だった。
するとチャイムの鐘がなり昼休憩になった。
「はい授業は終わりだ!全員自由時間だ、飯食ってこーい!」
王女殿下ことオフィーリア・フィンスル・ウェルカシアはヴィリオに後ろ向きで聞く
「なぜだ?今のは素手で攻撃場面ではなかったのか?」
ヴィリオはさっき木剣を捨てたことかと思い。
「僕は武器破壊でもよかったんですけどちょっと最近なまっていたんで無刀取りをさせていただきました」
「これは伝えの古いありえないふざけた剣技だとおもっていたのだが…まさか自分がその餌食になるとは…案外世界はせまいな」
もう涙をぬぐってはいるが綺麗な碧眼が腫れていた。
「シレル・ユータス…ちょっとこいつと姫様に用事があるから先に飯食ってこい」
「あ…はい…」
シレル聞こえない声で。
(やっぱりそうだったんだ…隙がなかったのは)
ヴィリオは自分に何か隠し事をしている。それは中等部からの疑問で今それがちょっと垣間見えたところだった。
「殿下、今回のことは上のほうには内緒にしてもらえ「しない」ませんよねえぇ…」
「ヴィリオ・パルグランツ!貴方を私の剣術指南役に任命させてもらう」
「「はぁ…はぁぁぁぁああ!?」」
ヴィリオもゼインも目が飛び出そうだった。
「いやあんな秘技をみせられて格上というのがわかったのは得たものが大きい。今度父上に頼んでお前を指南役に抜擢を懇願してみることにする」
「僕には荷が重いです…いきなりそんなこと言われても…」
「あとパルグランツ家についても聞かせてもらう異論は認めん私はお前に負けたのだ周りに顔を出しずらいからゼイン教官しばし落ち着く期間が必要だとおもうのだが…」
「あ…あぁ…では1週間程度休みを取られますか?」
「あぁ頼む、無論ヴィリオ・パルグランツも休ませてもらう、お前には聞きたいことができた」
「えぇ…「異論は認めん」えぇ…」
そうしてゼインとヴィリオとオフィーリアはわかれて昼食に向かったのだった。
「はぁ…」
「はぁ…じゃねぇよ!殿下が大物だったからあれですんだけどあんな辱め首切りもんだぞ、まったく」
「剣技っていうか流派ばれたらさらに突っ込まれますよ?僕。今では滅びた国の流派なんですから…」
「ノキさんも大変な息子をあずからせてもらったなぁ…俺もお前とエンガチョしたほうが親父に迷惑かけなくて済みそうだな」
「ちょっとゼルツあなたそれをいいますか?いいですよ?ギルド本当に解体してもいいんですからね?」
「嘘だよ、まぁ大人の世界に入れちまったのは俺のせいだから俺が面倒みてやるがな、できるかぎりでだが」
この二人実はハユードとゼルツ・シュナイダーである。
ヴィリオはモノクルのマジックアイテムで髪の色と目を変えている、ゼルツも魔法で髪を茶髪に目の色を変えている。案外ばれないものである。
「とにかくお前は退学レベルの事態がおこってるぞ」
その話を遮るようにヴィリオが会話の内容を変える。
「そーれーよーりーもー!例のクエストですが…」
「あぁ…わかってる…俺達を欺けるはずもない下の中ってとこかなっ…わざわざこんなに時間を割く必要もなかったろうに…なんで1か月も時間を用意した?」
いつもののんびりのヴィリオからは想像できない真剣な顔になり説明される。
「今回の件は根が深いですからね、そこらの雑草なればすぐに根っこからとれるように芋ずる式に今回の件を終われますが母はドクダミに絡むように隠れてるといってました。母の言葉は神がかってるのでね安心安全に王女殿下に気取られないよう済ませたいしあの授業を監視していたのは16名ですね。僕のようなもの程度に負ける王女様ならいつでも狩れるという印象を与えておきたかったんです」
ゼインはなるほどといった顔でヴィリオを見つめる。さらにヴィリオは説明する。
「さらに今回の休日で必ず6人程度は狙いに来るでしょう。多分今日の夜に殿下を尾行するのは3人程度でしょう、まぁ僕が見張っておきます、家に帰れば安心です、殿下の家には腕の立つメイドがいるので屋内はあんまり気にしていません、休日もメイドと外に出るほど仲がいいので安心です、メイドとの連携もシークレットクエストには入っているので問題ありません、ただめんどくさいのは一周間も尾行を続けるのはちょっと腕のいい奴だとばれるので変装が必要になってきますがね…あーあ…」
心底めんどくさそうに溜息だすヴィリオであった。
「そうか俺と同じ16人か。俺とお前が感じたならそりゃあもう一致だな。ったくめんどくせーよなぁ王様勅命だもんなぁ…このクエストは…クレナとチャオさんはいいよなぁ…王女であり学者でもあるリオナ殿下担当だもんな…おまけに剣術も優秀」
この国に女王がいなかった。それはオフィーリアを生んだ際に死別してしまったという。それゆえ国王は娘を溺愛した。国王には3人の王女がいた。自ら戦場に立ち自分から傷をつけるような真似をしてあらゆる敵を葬る、剣を使えばあのセザン・カートスと互角といわれている位の長女ナナン王女殿下。次女は優秀な成績でこの学校を出て今はある研究所で学者をしているリオナ殿下。三女のオフィーリア殿下。
はじめこのクエストを知っていたナナン殿下は剣の腕を上げるためにこの国の最強の一角であったセザン・カートスに勝ったハユードを推薦したがヴィリオが辞退したという。なんでも理由は無理をいってこの学校に入学させてくれた母に勉学を怠っては顔向けができないという単なる理由だった。リオナ殿下もこのクエストを知っていたのでこれはクレナとチャオが引き受けた。頭の切れるクレナと物知りなチャオならと思いリオナ殿下とともに行動している。ヤマタは自分より弱い奴に従うのが嫌いなのでシークレットクエストを辞退しててきとうな仕事をしている。誰も黒の矢が王女の身辺警護をしているとは思はないように身を偽っているがヤマタは酒に強いし龍族でもありちょっとした毒や睡眠薬などきかないので口を割ることがない。
国王や三殿下たちはハユードやゼルツなどのことは知っているがヴィリオとゼインの関係性をしらないのでナナン殿下はハユードが辞退した理由をしらないので憤慨していたという。ナナン殿下がハユードに対しあまり良いイメージをもってないのを知ったのでヴィリオはある人物をナナン殿下に付けたという。身分は偽ってしまったがヴィリオよりも確実に暗躍する敵を排除し得る助っ人だという。これはヴィリオが知らない話だがその助っ人にナナン殿下は疑心暗鬼であり決闘を申し込んだらしいが結果は。
あのナナン殿下が気に入った!?という不思議な結末になりハユードのことを見直したらしかった。なお本人はこのことを感知していない。
そして同級生と先生であるハユードことヴィリオ・パルグランツとゼルツ・シュナイダーことゼイン・レイリスは身分上都合のいい相手であるオフィーリアの警護を遂行中である。尚勉学に支障をもたらさないようにオフィーリアにだけ教えていないらしいがメイドは知らされているらしい。
一番狙われやすいまだ武も見識も未発達なオフィーリア殿下に黒の矢ツートップがつくというと国王は少し安堵したものの、もしものときはわかっているな、と杭を打った。
次の月の初めに大きな休みがありそのときに城で大きなパーティーをするらしい。その時にもしオフィーリアが暗躍している敵と密になる可能性を考えて先に手を打ってパーティーの王族貴族守るためにも二人はこの一か月監視を続けていたが高等部一年生から入学したオフィーリアを端で見ていたヴィリオはプライドのかたまりな殿下に友達と言えるのはいなかった。いつもほとんど一人だった。そんななかいきなり仲良しになろうという変人はいなかった、というよりもこの時期になっていきなり仲良くなりたいというほうが怪しいため警戒はしている。ただ一人目上ではあるがオフィーリアが心を許しているのは所属している生徒会の現生徒会長のレティア・レイルである。赤く長い髪が印象的で言いたいことははっきり言いビシッとして知識も剣術も魔法もだれよりも秀でており同級生や後輩にやさしく告白する男子生徒も多いが全部玉砕。しかし別れ方がうまいのかまたはなしかけてくる生徒も多い、女生徒に告白されることもあるが、彼女はべつに百合というわけではないので女生徒も玉砕、しかし、次の日にはいつも通り。あとから玉砕した人たちは高嶺の花過ぎたんだと反省するらしい。そんなレティア・レイルの周辺も二人は探っていた。結果レティア・レイル自体は白であるが彼女も名門の貴族古い歴史をもつレイル家の長女でありパーティーに出席するひとりでもあった。ヴィリオがオフィーリアを影で暗躍しているものたちに気を配っているのと同時にゼインもレティアの周辺を魔眼で探りを入れていた。結果は小貴族などではあるがレティアに近付こうとする一〇分の一は黒だったとゼインは言っていた。
そして彼らは集団ではなく個々で動いているため根なし草ではあるがその中には確実に裏につながってさらにはいつもでも切り離されてもおかしくないという自覚すらもっていない悲しい黒たちがいた。
ヴィリオはある何人かにはすでに目星をつけていた。そして慎重に根を中途半端にちぎらないように奥から芋ずる式にゆっくりと根の最奥、すべてを引き抜く作戦をゼインに話していた。
「まず裏につながっているものは捕まれば否応なく殺されます。殺す側もすぐにちぎれまた殺されます、あーあ…めんどくさいですよね裏家業の人間は」
「まぁ…このテヴィリスの学生は裏につながってること自体知らないものもいるからな。もし深の闇を暴いてさらし首にでもすれば多くの小貴族でありなんでありお前のいう根なし草は白にもどる可能性が高いんだな?」
「ま、確実に代償はつきますがね」
「…なぁヴィリオ本当に個々で動いてる奴らはまっとうな人間になるのか?」
「先ほど言ったドクダミという植物をしっていますか?」
「なんだよいきなり?」
「あいつらは無理に引き抜こうとしてもすぐにちぎれます」
ヴィリオはそこにあったドクダミの茎をもち引き抜こうとするが途中で切れてしまった。
「しかし雨が降った次の日」
またヴィリオはまたドクダミの茎を持ち今度は闘気をドクダミの根の奥まで流しぬいた。するとどうだろう。簡単に一メートルもありさらには分岐しているドクダミを根から引っこ抜いていた。
「または微妙な力加減により根を一毛打尽にできます。…ドクダミはそこらへんにありどれも根っこは深いですが除草剤など撒いておけば当分はでてきません」
根っこからぬいたドクダミから闘気を抜いてゼインに茎から渡す。しなやかになったドクダミをゼインは見ながらヴィリオをみつめて言う。
「どうしてもその場しのぎにはなるってことか?」
「除草剤を撒き続けてくれる人がいれば話はべつです。その役が僕らでしょう?」
ふむと首を頷きゼイン。
「とにかく微妙な力加減が必要と言いたかっただけです、そしてそろそろ恵の雨がふるころでしょう」
はっと気づくゼイン。そろそろ中間試験の発表日だ。今回高等部の1年から3年までのトップ5位まで、計15人は特別にパーティーへの招待券が手に入るチャンスなのである。
「僕ら黒の矢は全員パーティーへの参加を強制&集合した際オフィーリア殿下に秘密裏にネタばらしです。僕はトップ5に入らないように点数を調整、あなたは引率の役を決めるときに仮病でも使ってください。中間試験の5日後にはパーティーですからね」
「なんで俺が仮病しなきゃいけないんだ?」
「気づいてないのですか?あなたの魔眼を脅威に思ってる人たちを出し抜くためですよ」
「へ?俺の魔眼ってそんなに生徒間で評価されてたのか」
「いえ盗視として」
「んな!俺は結婚してんだぞ!今更青臭い子供の体にゃ興味がねえよ!」
「でも女性徒から時々へんな目で見られたことありませんでしたか?」
「そりゃぁわかるが…それは王女さんのためにだなぁ…」
「わかっていますよ。理由もなく盗視するあなたではないと僕は信じてるんで」
「はぁ…結構罪悪感感じてんだからな?もし娘にこんなことしられたら俺もう生きていけない…」
すごくつらい顔をして本気でうなだれている。ゼインの家族構成はあんまり知らないヴィリオは娘がいることに少し驚いたがすぐにいつもののんびりヴィリオにもどり。
「さ、そろそろ昼休憩も終わりですし、僕はクラスに…」
「あぁお前と王女さんはこの昼休憩から休みに決まったから。校長が冷や汗かいて俺に命令してきたんで」
「な!ミューレン先生の面白雑学講義が!…」
ガクっと膝をついて残念がっていた。
この二人が話していたころ昼休憩では生徒会室ではオフィーリアとレティア・レイル話していた。
結構不定期に更新すると思うので1か月2か月…もしくは半年ほど止まることもあるかもしれませんがこの物語だけは書き続けたいという意思で書きますので生ぬるい目で見てもらえるありがたいです。