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心地よいまどろみの世界
あと少しで起きそうな、それともまだ寝ていたいような
「…………………」
「お…………さい」
あともう少し
「おき………さい!」
もう少しだけ寝かせて…
「起きてくださいです!ディアナ!」
ばしゃっ!
「冷た!」
顔中に冷たい水がかかる衝撃で、思わず目を覚ましてしまった。
目の前には、赤紫と翡翠色が綺麗なオッドアイの少女が覗き込んでいた。
「初めまして!おはようございます、ディアナ」
そう言うと少女は、ふわふわと離れる。
そう、ふわふわと。
「えっと、おはようございます…?」
その姿は、どう見ても…
「妖精…?」
翅の生えた、妖精の姿だった……
見切り発車しました。
よろしくお願いします。