エルフさんは、楽がしたい!
第二作目!!
暇だったからと衝動的に書いた小説、
もし感想を書いてくださると作者は感激します。
これは、何処かの異世界のお話
此処は、エルフの里、エルフとは長寿で基本的に
穏やかなで優しい性格をしている…………
…………ただ例外は、いるもので
そこには、ダンディーなエルフ、長老と働き者のエルフ、エルフさんと呼ばれる二人がいた
「あぁもう!長老さま、早くお決めになってください」
「……まったく、そう急がんでもいいだろう、
わしたちにはまたまだ時間は、あるのだからな」
「………長老
そう言ってもう一年ですよ!
いい加減決めてください!」
エルフは、穏やかで優しい……だがそれ故なのか
長寿のせいなのか、とにかく遅いのである。
鈍いと言ってもいいが、睡眠や、食事すらもせず
一日中、日を浴びているエルフもいるくらいで
……酷いと寝てるだけで一年を過ごしたなど
お前冬眠でもそんな眠らねぇだろ、と言いたくなるような惨事である、ただエルフさんは、どこか違うようで
「あのですね!私だって暇じゃ無いんですよ!」
「はて?なんだったかの」
「商人立ち入りの許可ですよ!エルフだって
なにかと入用になるんですから。」
「別に今のままでいいだろう」
「……今のまま………ですか…………」
エルフさんは、目に涙を浮かべながら
「私一人で町に行って、いろいろ里に必要なものを
買いに行けと、そう言ってるんですね。」
「うむ、今のままだとそうなるな」
「……いい加減にしてください!!
私だって、ゆっくりしてたいんですよ!
なのにみんな揃って私に仕事を持ってきて、
………正直、私も楽がしたいので里に商人を
呼び込むことを許可して欲しいです。」
長老は、髭を触りながら
「また、来てくれるかの、次に決めて日向でも
浴びてこようじゃないか」
「……また先送りですか。それに日向を浴びてる
時間なんて私には、無いですよ。
古くなった建物の取り壊しに、買い物、魔法を生徒たちに教えるのと……数えだすとキリがないですね。」
すると長老が、
「でもの、お主は、嬉々として仕事を受けてないかの」
「…………」
「それに、言わなくてもいろいろなことをやってくれとるじゃろ、今回の件もそうじゃし嫌なら辞めれば良いのではないか?」
エルフさんは、俯きながら
「…………だ……だって………このまま、
このまま停滞してしまうと、他のエルフの里のように
破滅してしまうかもしれいない……私は、それが嫌なだけです。愛する里が消えてしまうのが…………
……確かに穏やかで優しいと言うのがエルフの長所です。ですがそれを返せば鈍く優柔不断とも言えます。
ですがそのせいで他のエルフの里は、悪意ある人間に騙され………滅んでしまった……………
だから、いろんな種族との関わりを持って、
その経験を活かして私の里を……みんなを守りたい、
……大好きなみんなを失いたくはない」
「………ならば、何故ワシたちに言わん」
エルフさんは、顔を上げ、
「……そ…れは………私の勝手でみんなを里の外
という場所に、危険がある場所に行かせたくない」
はぁ、と長老は、息を吐くと
「そんなことか」
「!そんなこととは、何ですか、そんなこととは
私は、真剣に考えて!」
「分かっておるよ、ワシもみんなもお主が頑張った
ことは………だがワシたちも心配なんじゃよ
……数日間もずっと働いておるお主が………
いくらエルフの体が丈夫だからと言って
数日も休まず働いたら持たんだろう…………
皆、お主が大切なんじゃ、お主がワシたちを大切にするように」
「……長……老……うぅ」
「それにお主は、ワシたちをみくびっているようじゃの、仲間が、家族が、倒れるまで働くお主を見て
何かしたい、何とか助けになれないか、とかみんな考えておった、だがお主は、ワシたちの話を聞かず
黙々と仕事をこなしておった………………
ワシたちは悲しかったお主がワシたちを頼らずに
一人で居たことが」
その話を聞いてエルフさんは、止まった筈の涙がまた出てしまっていた。
「うぅ………ごめんなざい、ごめんなざい、わだじ、
みんなを無視じでみんなの為みんなの為っで思っで
やって……それでみんなに心配がけで、
長老ごめんなさい……………」
「……謝るのではなくみんなを頼って欲しいの
お主を慕うものは、多いからの」
……そう言って長老は、エルフさんの頭を撫でた。
「うん!お爺ちゃん!!」
長老に対し
エルフさんは、笑顔で頷いた。
こんな駄文を読んでくださり、
ありがとうございます。
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頂けると幸いです。