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目覚め  作者: もんじろう
9/10

9

「ミントは…故障したりしないよね…」


 自分でもバカな質問だと思った。


 ミントに訊いても答えられるわけないのに。


「夢香さん」


 ミントが手を伸ばして、私の機械の右手の上に重ねた。


 ミントがそんなことをしたのは初めてだったから、私はドキッとした。


 ミントの機械の手と私の機械の手が触れたとき、電気が走ったような気がした。


「ワタシは故障しません」


 ミントが言った。


 そうだよね。


 うん、きっと大丈夫だよ。


「このニュースのロボットのように夢香さんを殺したりしません」


 ミントは私の手を握った。


「夢香さんがワタシと、とても近い身体になったのに殺すわけがありません」


 え…?


「ワタシは夢香さんとの距離が縮まって嬉しいのです」


 ミントは私を見つめ続けてる。


 ロボットが、こんなことを言うなんておかしい…。


 私は以前、真夜中にミントが私の寝顔を見つめていたのを思い出した。


 あのときのミントの様子…。

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