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目覚め  作者: もんじろう
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 私の身体はお腹から上の胴体と頭以外は全部、機械に変わってた。


 機械と言っても最新モデルのものなので、ほとんど前の身体と外見は変わらない。


 動きもスムーズ。


 すごく高額の身体と手術費用は事故を起こした会社が全額支払った。


 私はあまりショックは受けなかった。


 最近は自分からサイボーグ手術を受ける人も少なくなかったし、私も機械の身体にほとんど抵抗が無かったから。


 事故に巻き込まれた、他の十数人の中には命を落とした人も居た。


 それに比べれば幸運だったと思う。


 現状が分かってきたところで、私はハッと気づいた。


「お母さん、ミントは!?」


 母はミントも無事だと教えてくれた。


 降り注ぐ資材から私を守ってくれたミント。


 命の恩人だね。


 あのときミントが飛びかかってきたのは私の身を守るため。


 ああするしか仕方なかった。


 きっと、そうだよね。


 その後、1週間もしないで私は退院した。


 最初のうちは「大事故からの奇跡の生還!」とか「旧型ロボットと持ち主の固い絆!」とか騒がれてマスコミに追いかけ回されたけれど、半年も経つと日常が戻ってきた。


 私は事故前と何の変わりもない生活を過ごしてる。


 もちろん、ミントとの共同生活。


 ある朝、私はいつものようにミントに起こしてもらって、朝ごはんを食べてた。

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