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目覚め  作者: もんじろう
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 テレビ画面の中ではお天気キャスターのお姉さんが、かわいい笑顔で喋ってる。


 火星の天気は磁気嵐で荒れる日もある。


 でも、私たちが住んでる大都市は頑丈なドームで覆われているので、何の心配もいらない。


 このお天気コーナーも、お姉さんのファッションや、かわいさで癒されるためのもの。


 今日の占い、水瓶座は◎。


 ラッキーカラーは青。


 ラッキーアイテムは帽子。


 ミントが青い服とそれに合う帽子を選んでくれる。


 最終コーデが決まって、私は頷いた。


 ミントは頼りになる。


 テキパキと動くミントを見て、私は安心した。


 1週間前に気になることがあったから。


 深夜、別に何の理由もなく私は目が覚めた。


 目の前にミントの顔。


 ベッドの横に座り込んで私の顔を見つめてる。


 私は驚いて、悲鳴を上げそうになった。


 一瞬、部屋に泥棒が入ったのかと思ったから。


 それとも幽霊?


 こんなに科学が進んでも心霊関係の話はよく聞くし、テレビやいろんなコンテンツで発信されてる。


 そういう情報が頭に残っていて「夢を見てるのかしら?」とも思った。


 でも泥棒でも幽霊でもなく、私の視線の先に居るのは間違いなくミントのマネキンのような顔だった。


 心臓の鼓動が速くなるのが自分でも分かった。


「ミント」


 呼んでみる。


「はい、夢香さん」

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