表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
94/1090

3話

「…っ‼大丈夫か、むつ!!」


「ん、うん…車から出るんじゃなかった」


「それは言えてるな」


山上は車体に手をついて、むつは押されてくる山上を押し返すようにして風に耐えていた。ほんの少しの間だというのに、山上のコートには雪が積もっている。


「…車に戻る?颯介さんも危なくない?」


風が強すぎるせいで、むつは大きな声を出していた。山上は同感だと頷いた。だが、少し動くにしても危険だった。今、足を浮かせるような事をすれば、そのまま風に拐われてしまう。むつも山上も、そんな風に思っていた。それほどまでに、風は強くなっていた。


「…むつ、お前ならどうする?こんな時」


こんな時というのは、風が強すぎて身動きが取れない時なのか、それとも尋常ではない風をどうするかなのか、むつは判断に迷った。


「何が起きてるのか確認する…」


「…じゃないと、対処に失敗する可能性があるからな。でも、危険じゃねぇか?」


「ちらっと見れたらいい。とりあえず、颯介さんを送るのは辞める…何がどうなってるのか分からないけど…1人にはしない」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ