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11話
「あの人は、湯野さんのお姉さんとかですか?」
「いや、凪の母親だよ。他に家に居るので若そうな女なんて居ないからね」
「って事は、颯介さんの義理のお母さん…えっ‼若すぎない?本当に?」
「あぁ、若いかな?俺と同い年だから」
驚きの発言をさらっとされ、むつは言葉に詰まり、祐斗は飲んでいた茶を吹き出した。山上は吹き出す事はなかったが、ごほごほと苦しそうにむせている。
「え、えーっ‼まじで?嘘ん…ってなると、凪君は颯介さんの子供でもおかしくない…って、嘘嘘!!凪君19でしょ?颯介さんが40だとしても…あ、21の時の子…んな、わけない。颯介さんが出てきて10年?18歳…その時に凪君は?何歳?え?え?」
混乱するむつを落ち着かせようと、颯介は茶をすすめた。むつは一息入れると言うと、茶をすすった。祐斗と山上は、落ち着いたようだが、言葉には出来ないという顔をしていた。