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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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11話

他に何かを話すでもなく、むつはらせつの隣に座って、のんびりとタバコを吸っていた。山上は土間で何やらしていたが、むつの横に灰皿を置くとまた作業に戻った。


「この中、暑くない?大丈夫?」


「大丈夫。祐斗がね、お外から…ほら」


らせつが足元を指差すのを見た、むつはおっと目を見開いた。そして、すぐにくすくすと笑いだした。らせつの足元には、盥が置いてありそこには雪が入っている。らせつはそこに足を入れているから、暑くはないというのだ。


「そう…あたしが寝てる間に他の人とも仲良くなれたんだね?」


「祐斗だけかな?」


ちらっと山上と颯介の方を見たらせつは、こっちの2人とも無理だと、小さな声で呟いた。颯介は、さゆきを連れ出した凪の兄であるから仲良く出来ないのは分かるが、山上とは何故なのかで。よく分からないが、特に理由は聞かなかった。そもそも、山上は妖たちとあまり仲良くはしない。京井とて、何かあれば頼ったりはするようだが、だからといって仲が良い様には見えなかった。むつは特に気にする事はないか、と長くなった灰を落とした。

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