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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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11話

ホテルを出てからの、らせつが一緒に居る事までをしっかりと思い出したむつは、ぽんっと手を打った。


「らせつちゃん、おはよ」


暢気なむつは、笑みを浮かべてひらひらと手を振りながららせつに挨拶をした。囲炉裏の側だと暖かいからなのか、らせつは土間に近い所からむつに手を振り返している。そんな2人の仲の良さそうな感じに、颯介は困ったような顔をしていた。


「ん、あれ…?」


らせつが1人きりで居るのかと思ったが、その膝の上には見慣れた姿がある。首を傾げながら祐斗の方を見ると、そこにも同じ姿のものが居る。


「管狐…あっ‼あたしに噛み付いたのは颯介さんの管狐か‼てっきり凪君の管狐が来てくれたんだと思ってたや」


「今頃、分かったのかい?だから、ごめんねって言ってたのに…むっちゃん…」


颯介が謝ってきた理由も分かり、むつはあははと笑っていた。成る程、颯介の管狐であれば噛み付いてきたのも分かる気がする。


「むつはまだボケてるみたいだな」


やれやれと言いながら、山上は立ち上がると土間に下りていった。

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