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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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11話

「…ちか達も容易に手出し出来ないって言ってた。雪女たちは強いし、山の神の子供みたいな物だからって。それを何とかするの?あたしらが?」


「そういうこったな。出来なきゃ、あいつらに殺されるんだよ。さゆきと湯野ちゃんの弟がな」


「うん…それはやだ。あのね、ちかには喋っちゃったんだけど…1つ心当たりが」


溜め息と一緒に煙を吐き出しながら、むつはゆっくりと手を開いたり閉じたりして、動きを確かめている。山上はその手の動きを、じっと見ている。むつの手のひらは、乾燥しきったようにシワが浮いている。だが、動きは悪くないようでもあった。


「何で先に俺らに言わないんだ」


「居なかったくせに…連絡しても繋がらないし、お兄ちゃんと先輩にマンション調べさせようとしたけど手掛かりなし。現役刑事のくせにさ…」


「俺の部屋に来たいのか?」


「…落ち着いたら、みんなでお呼ばれするから掃除しといてね?」


「俺はわりと綺麗好きだぞ?」


「知ってるわよ。掃除とか社長が1番細かく丁寧にやってるもん」



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