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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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11話

山上に続いて無事に下山した颯介は、近くに停められている車に向かった。山上が助手席のドアを開けると、颯介はそこにむつをゆっくりと下ろした。


「…むつも寝ちまったのか?」


「起きてますよ、たぶん…ただ熱っぽいみたいです。手も…凍傷とまではいかないでしょうけど…低体温っぽくなってますから、どこかでゆっくり休ませてあげないと」


「…起きてる」


山上の声に反応するようにして、むつがゆっくりと首を動かした。その動作は、かなり気だるそうだった。


「お前、ホテル取ってるのか?そこまで湯野ちゃんに送って貰え。んで、ちゃんと休め」


「社長と颯介さんは?いや、それより…祐斗がらせつちゃん連れてきてるし」


「らせつちゃん?」


「さゆきって雪女の妹…外に出ちゃいけないって言われてたのに、出てきちゃったみたいで…」


らせつの事を説明すると、颯介と山上はさっと顔を見合わせた。それが何を意味するのか分からなかったが、むつはこの2人はすでに何かを知ってるんだなと思った。

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