表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
662/1090

11話

ひょいっと抱き上げられたむつは、驚いて悲鳴をあげた。すると先を歩いていた山上が振り返って、くすくすと笑っていた。


「むっちゃんくらいなら抱っこ出来るよ。あんまり…増量されると、まぁ…分かんないけどね」


「う、うるさいぃっ‼」


「ごめん、ごめん。行こうか。むっちゃんも暖かい所で休まないといけないから」


颯介に抱き上げられ、むつはその顔を下からじっと見ていた。ほのかな明かりの中で浮かび上がる顔は、見慣れた颯介の物だが、何となく違うような気がした。力も体力もずば抜けてあるのは分かっていたが、こんな風にされた事はなかった。がっしりとした腕も意外と厚みのある胸も安心感があり、むつはそこにもたれると、目を閉じてほぅっと息をついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ