表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
643/1090

10話

「…人、じゃないっすよね?」


「うん、雪女だと思うわよ。ただ、遊んでくれたら帰り道教えてくれるって言ってるし…」


「で、連れてきちゃったんすか?勝手に連れ出して見付かったら、怒られるどころじゃないと思いますよ?元の場所に返してきてください」


野良犬を拾ってきた子供を諌めるかのような言い方に、むつは思わず笑ってしまった。だが、祐斗の言っている事も分からなくはない。


さゆきという雪女を連れ出した凪の仲間だと、思われていないとは言い切れない。むしろ、一緒に行動していたのだから、仲間だと思われていて当たり前かもしれない。そんなむつが、今度はらせつを連れてきている。雪女たちの怒りに触れないはずがない。祐斗はそう言っている。だが、むつは落ち着いているのか暢気なのか、ひらひらと手を振りながら大丈夫と言っていた。


「ねーっ‼遊ぶ‼」


「おっけ。何して遊ぶ?」


駄々っ子のようならせつに、むつはくすくすと笑いながら、こうも暗いと鬼ごっこもかくれんぼも無理だねぇと呟いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ