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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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10話

下山出来ないのは、もしかしたらこの子供のせいなのではないか。むつは、そんな風に思った。だが、妖としてはまだまだ未熟そうにも思える。下山はしたいが、遊んだ所で帰れるという保証はない。しばし悩んだむつは、ふっと笑った。可能性を提示されたのなら、乗ってみるのも1つの手だ。


「…遊ぼっか。でもね、友達も一緒でいい?向こうで待ってるから」


「道に居たおにぃさん?友達なの?」


祐斗の事をすでに把握しているとなると、なかなか手強そうな子供に思えてきた。だが、祐斗の事を承知しているなら、祐斗も一緒の方がいいだろう。


「そうなの。他に道がないか、探すのに置いてきちゃったの…友達も一緒でいい?」


「いいよぉ‼」


相手は子供だ。祐斗の方が扱いも上手いだろう。そんな祐斗であれば、きっと帰り道を聞き出せるはずだろう。にっこりと笑ったむつは、日本刀を小脇に抱えると、らせつをひょいっと抱き上げた。

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